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三浪無名国立大学院生が就活に挑んだ現実を語る話~~就活編~~

1. まえがき

こんにちは。もいと申します。
私は、三浪の末名前を聞けばほとんどの人が「どこにあるの?」と答えるような無名国立大学に通う理系大学院生(満26歳)です。

ここまで自己紹介と軽く学生生活を振り返るnoteを投稿させていただきました。リンク貼っておきます。

さて、今までいろいろと書いてきましたがいよいよ本題に入っていこうと思います。就活の話です。
私は入学当初、就活に強い不安を感じていました。というか、正直半分諦めを感じていたので、学歴ロンダリングして学歴武装して挑もうと思っていました。ところがどっこい、学部の四年間は普通に大学生活が楽しく、この勢いで就活もまぁなんとかなるんじゃない?みたいな気持ちも芽生え始めていて、そのまま本大学の大学院に進学することになりました。それなりに研究をし、自分ではそこそこだと思える結果を出して修士に進んでいきます。

さて、今回は私が感じた就活について記事にしていきたいと思います。中身はこんな感じになると思います。

1. 就活を考えるようになったきっかけ
2. 志望業界の選定
3. インターン
4. 本選考

さて、じゃあ就活をちゃんと意識した時期についてから行きたいと思います。

2. 就活の始まり、闘いのゴング的な

そうですね、一番初めに就活しよう!と思ったのは一応三年時です。仮に院進した場合、28歳新卒社会人です。その肩書はヤバすぎると思ってせめて学部で社会人になろうと思ったのです。しかし、学部での就活の厳しさとか、やっぱもうちょっと遊んでいたいとか、甘々な自分は結局院進します。なんとかなるやろーーーの精神でした。

そんなこんなでちゃんと就活を考えるようになったのは修士1年の春先でした。きっかけは一つ上の先輩たちの就活ですね。

少し前置きを説明します。私の所属する研究室の居室は複数の研究室と共用で大体30人ほどが一つの居室に集まっています。そのため就活も団体戦感があって情報交換も盛んで、今まで錚々たる企業に人を送り出しています。それが理由で本学の研究室への進学を決めたのもあります。

とはいえ、皆さん人並みに就活には苦労されていました。就活も四月、五月頭になってくると疲れてくるんですよね。今なら先輩たちの気持ちがよく分かります。そんなある日、就活に疲れた先輩たちがなんとなく私に「お前はどこの業界いきたいの?」みたいな話を振ってきました。

適当に生きていた自分ですが、一応入学時に興味あるなという分野はありました。そこらへんの話は自己紹介に書いてあるのでもしよかったら見ていただけると幸いです。

あくまで一応程度なんですが「そうですね、○○の業界ですかねぇ」と答えておきました。そしたら、就活に疲れた先輩方はなんかよくわからないスイッチが入ったのか、根ほり葉ほり聞かれ急に私の自己分析が始まったのです。ゼミの準備に追われている自分にはありがた迷惑でしたが、振り返るとここが転換点でした。

そこで、自分の人生を振り返ったときに

・一応、入学時に本大学に入る理由を考えていた
・その理由とつながる研究室を選んで研究を行っていた
・話しているうちに、なんだかんだその理由がしっくりきた

んですよね。自分の人生に一貫性があるな、という気がしたんです。結局就活最後までずーっとその理由をモチベーションにしてやり遂げることができました。一言でまとめますと、夏インターンが始まる前に自分の志望動機や目標などが定まったのが好スタートができた理由でした。

3. 志望業界の選定、就活ガチ勢の行動を見習う

自己分析がそれなりにできた結果、じゃあどんな業界に行こうか?と思ったのはいいのですが、よく会社とか知らないし、どう会社を絞ろうかなと思い始めたのは夏インターンの募集が始まりかけた頃でした。

私の居室には10人ほど同期がいるのですが、その中にめちゃくちゃ就活の話をする同期が一人いました。彼は就活ガチ勢でした。今まで、自分の力で成功した体験の少なかった私は独力で就活を乗り越えるのは難しいと思っておりました。そこで、私は彼の真似をしようと思うわけです。また、彼自身も非常におしゃべりでしたので、就活のことについて自然と話すことが増えてきました

同期

そのおかげで、日経の業界地図を買ってみたり、就職支援室に顔を出してみたり、就活を意識した行動が増えていきました。そこからなんとか自分の目標に近そうな業界から大体10~15社くらい選ぶことができたと思います。

4. インターン……めっちゃ楽しいじゃん……

そんなこんなで、行きたい企業も選ぶことができ、いよいよ夏インターンの時期が始まります。ただ実際は、ここまで来てもインターンのイメージは全くついていませんでした。さらに言うと、本学では学内で長期インターンに行った場合単位として認められるのですが、そのために必要な講習をすっぽかすぐらいには油断していました

そして、またふつふつと湧き出てくる三浪なんて……という自己卑下の感覚……。しかし、三浪して得られた落ちることに対する鋼のメンタル。ほとんど当たって砕けろの精神で一番希望の企業にESを提出しました(2週間の長期インターン)。そこから他にも数社ES出そうと思ったのですが、それ以降やる気が起きず結局その一社のみの提出で終わってしまいました。完全に燃え尽きています。

一応ES提出までに行ったことを書いておきます。
・ESの添削は本学の就職支援室みたいなOBの就職支援会みたいなところに一任しました。大体、2回ぐらい修正してもらったと思います。
・WEBテスト対策は生贄を二人ほど……

数週間後、志望企業から連絡が来ました。期待してショックを受けないように「落ちただろ~」ぐらいの精神でメールを開くと、そこには「是非参加していただきたい……」と書いてあるわけです。信じられませんでした。三回ぐらい読みなおしました。ドッキリでもしかけられてるんじゃないかと思いました。10分くらいしてからふつふつと喜びが沸き上がりました。意外と世の中あったけぇな……そう強く思ったのを覚えています。

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さて、いよいよ始まる2週間の夏期長期インターン。普段とは違う土地、2週間のホテル暮らし、そして名だたる大学の同期たち……。もう不安しかなかったです。当初の予定では、企業にごまをすってごまをすって何とかプラス評価につなげようと思っていました。

がしかし、普段の研究室生活から解放された私は、何をとち狂ったのかめちゃくちゃハイになってしまって定時後毎日遊びまくってしまうのです。基本近くの居酒屋に行って同じくハイになってしまった同期と飲み、ホテルに戻ってトランプをし、土日は近くの娯楽施設に遊びに行く。もうめちゃくちゃ楽しかったです。

夏

やっぱり思い返してみると遊んだ記憶がほとんどです。この写真も徹夜でカラオケしてた時の写真ですね。修士に入って一番楽しかった瞬間といっても過言じゃありません。ただ、後から社員の方から聞いたらなんかインターン生の中でも評価すごく高かったらしいです。何が評価されたのかいまだに謎です。一応インターン参加する上で意識していたことはあります。長くなってしまいそうなので、気が向いたら記事にするかもしれません。多分しません。

楽しかった夏期インターンを終え、そこからはいつもの研究室生活です。しばらくは就活のことなんか欠片も思い出すこともなく研究室生活を謳歌します。SPI対策とかもなーーーんもしてません。9月から1月頭まではただの大学院生に戻っていました。

年も明けて今年はオリンピックだなぁ~と考えていたころに冬期インターンの募集のメールがぼちぼち届き始めます。夏期インターンで味を占めた私は今度はもうちょっと遠いところに行ってみっかな~ともう旅行感覚でインターンに応募します。……これがまた何故か通過してしますんですよね。

二回目のインターン、前回とは違ってもうほとんど遊び半分で行っていました。そして目論見通りめちゃくちゃこのインターンも遊び倒します。関西でのインターンだったので、京都に行ったり大阪に行ったり、いやぁ楽しかったです。

そんなこんなで私のインターンはいたって不真面目に終わります。しかし、インターンに行って遊んで楽しんだというだけなのに「インターンに二回も行ってるし、なんかもういけんじゃね?????」という妙な自信を持ち始めます。

楽しい思い出と引き換えに、謙虚さを忘れた阿呆がいよいよ本選考に進んでいきます。

5. 本選考、コロナ、WEB面接、なんやかんや内定

緊急事態宣言が解除されたといってもコロナの影響は多くの分野に波及しています。その波にのまれたものの一つが就活だと思います

冬期インターンに行っていたころは、まだまだ感染者も少なく、対面面接の練習のこととか、面接でいろんな県にいけるなとか、その時はどう遊ぼうかとか幸せな脳みそをしていました。

自分の感覚としては三月頭ごろからコロナの影響が指数関数的に大きくなっていったと感じています。そのころから当初予定してた面接や説明会がどんどんとWEBに移行し、急に誰も体験したことのない就活が始まりました。内定取り消しの話とかもぽつぽつ出るようになり、不安に駆られた私は先輩がアルバイトしているバーに行って人生相談をしてもらったりしていました。

ただ、やること自体は思い返すとそんなに変化がなかったように思います。ES出して、SPI受けて、面接してって流れ自体に変化はありませんでした。まぁ急には変えられませんしね。

結論、私もいたって普通に就活をしました。普通にSPI対策をして、普通にES添削をしてもらって、普通に面接練習をして、そして普通に内定をいただきました

内定

何というかここまで大層な記事にしておきながら、馬鹿馬鹿しいのですが、世の中私が思っているような三浪のデメリットなんてあんまりなかったのではないかと思います。

そうですね、三浪のデメリットが何かといわれれば、世間の流れから外れてしまったことに対する自分への後悔や自己否定の感覚が圧倒的に強くなってしまうことだと思います。きっとそれは留年とか休学にも通ずることだと思います。そこらへんで苦しんでいる人は多いと思いますが、意外と普通にしていれば普通に社会は受け入れてくれます。受け入れられないのではないかと思う心があると、相手ではなく自分が遠ざかってしまうのだと思います。

長々と書いてきましたが、私はあるとき三浪した自分を受け入れることができたように思います。そこには劇的なきっかけがあったわけではなく、ゆっくりゆっくり時間や、人との関わり中でその傷を埋めてくれる出来事が増えていきました。だから、28歳新卒だとしても大学院に行ってよかったなと今では思います

また、その心持ちの変化が前向きな姿勢を支えてくれて、結果誰もが認める大企業への内定につながったのではないかと思います。気持ちとか根性論とかそんな話になってしまいましたね。まぁそれもいいでしょう。

さて、文字数も多くなってきてしまいましたしここらへんで打ち切りにしよと思います。こんな辺鄙な記事を最後まで見てくれた人がいるとは思いませんが、もし詳しく「どこの企業だよ」とか「実際した対策ってなんだよ」とか気になる人がいたら気軽に聞いてください。

私のようなちゃらんぽらんの人間が誰かの助けになるようでしたらそれは何よりの幸せです。

ありがとうございました。

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