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東北の新たな食文化を醸す。 - 初めまして『KAMOSUBA』です。

皆さん初めまして。2024年6月、宮城県仙台市青葉区に『KAMOSUBA(カモスバ)』という食に特化したスペースをオープンする、プロジェクト発起人の氏家正裕(うじいえまさひろ)です。

きっと多くの方が、KAMOSUBAって何だろう?と思われたのではないでしょうか。初めてのご挨拶として、このKAMOSUBAのこと、立ち上げたきっかけ、この場所の目的などをお話しさせていただこうと思います。ぜひ、最後までお付き合いいただき、少しでもこの場所やプロジェクトに興味を持ってもらえたら嬉しく思います。



ここはただのレストランじゃない。 - KAMOSUBAとは?


『KAMOSUBA(カモスバ)』とは、東北の中心部である宮城県仙台市に、2024年6月にオープンする食に特化したスペース。場所についてもう少し具体的にご説明すると、広瀬通と晩翠通がちょうど交差するエリアにあります。隣には、COMPASS晩翠画廊があり、ビジネスや文化のコミュニティが活発な場所です。

晩翠画廊の向かって右のスペースが『KAMOSUBA』です

すでに世の中にはたくさんの食に特化したスペースがありますが、私達はレストランやレンタルキッチンではなく、「Co-restaurant(コ・レストラン)」として運営していきたいと考えています。簡単に言えば、共同の・共通のレストランという意味。料理人がいて、お客様に決まったメニューを振る舞うような一般的なレストランではなく、料理人の方や食材の生産者の方など、東北の食に携わる方々がこの場所を舞台にコラボレーションするレストランです。

KAMOSUBAロゴマークの成り立ち
ロゴマークにはこのような想いが込められています

料理人の方や生産者の方にとっては、異なるジャンルのシェフ同士のコラボレーションや、未知の食材を使用した挑戦の場、自分自身のお店以外の発信の場として活用していただく。この場所を訪れるお客様にとっては、まだ知らなかった魅力ある食に出会い、実際に味わって体感できる場として楽しんでいただく。美味しい食事をただいただくのではなく、目の前でセッションされる様子を見て、今日までのストーリーや想いを直接聞き、交流しながら味わい楽しむ食体験ができる。そんな食のカルチャーの拠点のような場所になればと考えています。何だか、ワクワクしてきませんか?

そうしたコラボレストランのほか、食を通したコミュニケーションの場として、会員限定イベントや、食にまつわるトークイベントやワークショップ、これから事業を始めたい方へ向けたスタートアップ支援など、料理人でも生産者でもない私達だからこそできる様々な企画を行っていく予定です。


東北の食の魅力を発信する場を作りたい。 - 立ち上げの背景にある想い


私自身は、仙台市にある株式会社仙台協立の代表であり、不動産賃貸業を営んでいます。それなのに、なぜ食?と思われた方もいるでしょう。

私は食が好きで、とても興味があります。しかし、ただ単純に美味しい物が好きというだけではありません。

私が足を運ぶのは、各地にあるその地域ならではのお店です。こだわりを持って選ばれた食材を、想いを持って料理という表現に落とし込む。その様子を目の前で見せていただき、料理人の方やお店の方の話に耳を傾けながら食事をいただく。そしてテーブルを囲む友人達とその感動を共にする。こうして味わう食事の美味しさは格別です。ただ美味しい物を食べるという行為だけではなく、料理人の方やお店の方の想いも一緒に味わうという「食体験」が、その時間をより豊かで素晴らしいものにしてくれるのだと感じます。

そうした熱い想いを持っている料理人の方や、食材を作られる生産者の方は宮城、仙台にもたくさんいらっしゃいます。しかし、個人的な感覚ではありますが、私が各地へ足を運ぶように、県外から宮城へそうした目的で訪れる方はまだまだ少ないのではないかと感じます。例えば、宮城といえば牛タン、海鮮、日本酒。駅ナカやチェーン店など、どこへ行っても美味しくいただくことができます。もっと言えば、輸送技術の進歩によって今や宮城県外でも同じように美味しく食べることができるようにもなっています。
それはもちろん素晴らしいことです。しかし、せっかく宮城に訪れたなら、この地域ならではの、ここでしか味わうことのできない、実は隠れている魅力的な食を体験して味わってもらえたら、きっとその時間はさらに忘れられないものになると思うのです。そのためにも、魅力ある食を発信してアピールし、もっとたくさんの人に東北を訪れてもらいたい。

けれど私の本業は、不動産業。食に関する事業を行っているわけではないので、食の分野の知見は乏しい。私は食を応援する事業を行うことはできないな、誰かそうした活動を行ってくれる人はいないかな。と、外にばかり目を向けていました。しかしある時、私達は「場所」なら作ることができる、と気付いたのです。

料理人の方や生産者の方が実験的なコラボレーションをすることができたり、自分の店に留まらずに、自店の魅力を外へ発信できる場所。なかなか出会うことのできない料理人の方やお店の方とコミュニケーションを取れたり、生産者の方の生の声を聞くことができたり、貴重なコラボレーションの瞬間に立ち会うことができる場所。

そうした食体験を提供し、お店、料理人、生産者、お客様をつなぐハブとなる場所の運営を通して、東北の食文化の発展に寄与して醸成を応援していけたら。そんな想いから「東北の新たな食文化を醸す」というスローガンを掲げて、『KAMOSUBA』(つまり、醸す場)という場をつくろう!と思い至りました。

お酒や味噌、醤油などは、素材と様々な菌や微生物とが混ざり合うことで、醸されて出来上がるように。きっと、様々な人やものが掛け合わさることで、これまで誰も思っても見なかったような新しい食文化が生まれていくはず。そのきっかけとなる、コラボレーションの場にしたい。KAMOSUBAという名前の背景には、そんな想いが込められています。


KAMOSUBAのコンセプトをまとめたブランドスローガン


食の点と点を繋げて地域を盛り上げる。 - 私達が目指している未来


まず、私達がKAMOSUBAという場所の運営を通して実現したいのは、料理人の方や生産者の方、料理を楽しむお客様とが思いがけず出会い、交流し、またそこから新たな取り組みが生まれて…。と、点と点が繋がっていき、皆んなで楽しもうというムードが大きく広がっていくこと。「東北の食って何だか面白い!」「東北の食のシーン、何だか盛り上がっているね!」という雰囲気を創り出し、全国へ発信していきたいと思っています。

その結果、東北を訪ねる人が増えたり、新たに事業を始める人が増えたりすることによって、仙台の街や東北の地域全体がより活発に元気になっていく。これが、私達が最終的に目指している未来です。それと同時に仙台で不動産業を生業としている、私達の使命でもあると考えています。

しかし、それは私達、KAMOSUBAプロジェクトの実行委員のみでは達成することはできません。私達はあくまでもきっかけを作り、このプロジェクトに共感してくださる方、参加してくださる方、食に携わる料理人の方や生産者の方と一緒に、まずはこの場所から東北の食文化を盛り上げて、そうした雰囲気や気風を醸し出して行きたいと思っています。


これからも共創し続けていくプロジェクト。 - 実行委員のご紹介


2023年から少しずつ準備を重ねてきた、KAMOSUBAプロジェクト。現在は6人の実行委員が中心となって活動しています。このプロジェクトは決して私一人ではできるものでもなく、一人で進めてきたものでもありません。それぞれのメンバーが自主的に集い、誰に頼まれるでもなく、それぞれが出来ることや持っている力を発揮してここまで進めてくることができました。メンバーみんなが上手いことブレンドされて、一つのチームになっているようなイメージです。これから先も参加してくださる方や、関わってくださる皆さんとも力を出し合って、このプロジェクトを共創していきたい。そう強く思っています。

ここで、現在の実行委員であるメンバーを紹介します。それぞれのメンバーがこのプロジェクトに参加した理由や、プロジェクトに対して抱いている想いについてコメントをもらいました。


株式会社あいホーム 伊藤謙さん

1.KAMOSUBAプロジェクトに参加した理由
僕は、工務店を経営しているが、住宅を作り続けるためには人が集まる街を創造しないといけない。そうした中で気づいたのは、「面白い食文化があるところには人がたくさん集まる」ということ。工務店として地元の食文化を応援して発展させる活動ができなければ、魅力を感じる街ができないのでは?と考えた。 だから僕は、東北で日々頑張っている生産者の方を応援したいと思い、KAMOSUBAプロジェクトに参加している。

2.これからの活動に対しての想い
「場」を通じて、東北の魅力が全国に広がって欲しいと強く想う。その想いも込めて、KAMOSUBAでのイベントプロデュースをすることにした。酒が発酵する時に、いい香りや魅力的な味わいが生まれる。微生物の力で勝手に醸されて、思いがけず美味しいものができちゃったという世界がいい。 主役は、イベントの参加者。これからも「場」のプロデュースを通じて、東北の食文化の発展・醸成を応援していきたい。

こちらの記事では、より熱い想いを綴ってくださっています。併せてぜひご覧ください!


こうめ 佐々木さんご夫婦

1.KAMOSUBAプロジェクトに参加した理由
お店を営業する中で、生産者や造り手さんをお客様に紹介する、知ってもらうという事を常に意識して営業しています。もっと沢山の人に知ってほしいと思っていましたが、それには小さな個人店としての限界があり、今回このプロジェクトのお話を頂いた際に皆さんと一緒に活動できたらもっと沢山の人に宮城の自慢できる人や物を知ってもらえるのではないかと思い、微力ながら参加させて頂きました。

2.これからの活動に対しての想い
KAMOSUBAに興味を示してくれている方が多くなってきてる様に感じています。もっとこの場所を認知してもらい、関わる皆さんが自分の利益を得る場所ではなく、宮城を自慢できる場所として、皆で協力して活動していけたら、とても良い方向に向かうのではないかと思います。


日本商事株式会社 宮﨑沙弥香さん

1.KAMOSUBAプロジェクトに参加した理由
私はこのプロジェクトの発起人である仙台協立オーナーが所有するビルの管理・運営をお任せいただいている日本商事㈱で営業課に所属しており、初期の構想段階から参加しています。当社は不動産業を通じて、街の一部である人や店舗を増やすお手伝いをしています。それはこの街の未来に影響力を持っていると考えており、街をより魅力的に面白くするために、まちづくり活動でもあるKAMOSUBAプロジェクトを通して東北の食文化が元気になっていくことを応援したいと思っています。

2.これからの活動に対しての想い
食文化に情熱を持ち、その発展に寄与したいと本気で思っている実行委員会の皆さまとのコミュニケーションを通し、多様なアイデアや刺激をもらっています。私は事務局として、KAMOSUBAが繋ぐ、実行委員会の皆さま・料理人・生産者様・イベント参加者様など、様々な立場の方が楽しみながらこのプロジェクトに参加し、東北の新たな食文化を醸していけるように、パイプ役として運営に関わるサポート業務に尽力したいと思います。そしてなにより、私自身もKAMOSUBAで東北の食の魅力を本気で楽しみ醸していきたいと思います。


株式会社N’s Create. 丹野 伸哉さん

1.KAMOSUBAプロジェクトに参加した理由
わたしは仙台市で中古不動産の再生「リノベーション」の事業をしております。これまでは中古マンションなどの住宅、商業ビルやその中の店舗など、「中古不動産」×「利用する人」のために、リノベーションをしてきました。2021年7月にオープンしたOF HOTELの事業開発・運営に携わる中で、東北にはまだまだ自分が知らない文化や魅力がたくさんあることに気付かされ、中でも「食文化」については日本、世界の方々に知ってもらいたい東北の魅力だと感じました。今後の事業の中で機会があれば「中古不動産」×「利用する人」×「地域文化の発信」といったことができればと思っていた時、仙台市の定禅寺通りのまちづくりなどで精力的に活動されている仙台協立の氏家社長から、本件の活用のご相談をいただき、活用に向けた企画提案、内装のデザイン、設計、施工と関わらせていただいたことがきっかけでプロジェクトに参画することになりました。

2.これからの活動に対しての想い
今回は企画から関わらせていただきましたが、食文化を発信するとはどんなことをしていけばいいのか?まずはそこからでした。仙台市内で「こうめ」を運営している佐々木ご夫妻にご相談しながら、色々な生産者、調理・料理人の方々をご紹介いただき、訪問しながら、これまでの活動など色々と教えていただくことができました。そんなことを通して、私自身が東北の食文化を発信するということはできないが、自分の暮らす地域にどんな「食文化」があり、どんな活動をしているのか?など興味を持ち、積極的に知る事、自分の身の回りの人に伝えることだけでも、とても大事なことだと感じるようになりました。この活動を通して、自分たちの暮らす地域の「食文化」に興味を持ってくれる方々、一緒に活動し続けていただける企業の方が増えていってほしいと思っています。私も微力ながら、少しでも多くの皆様へ知ってもらうために、活動をご一緒できればと思っています。


APARTMENT 伊奈伸介さん

1.KAMOSUBAプロジェクトに参加した理由
毎年開催されている『SENDAI COFFEE FES』にて出店者のディレクションを担当させていただいていて、そのきっかけで繋がった全国で活躍するロースターや、POPUPを通して知り合ったその土地のカルチャーを生み出している飲食店の方々を仙台に招き、良い刺激を受ければさらに宮城の食文化やカルチャーの向上に繋がるのでは?と思い参加しました。

2.これからの活動に対しての想い
参加した理由でもあるのですが、このプロジェクトを通してそれぞれの土地で生まれ・構築されているカルチャーをお互い刺激し合い、KAMOSUBAをきっかけにそこから交流が生まれ、新たなカルチャーが誕生するようなプロジェクトにしたいなと思います。


株式会社かなでる 松本真理⼦さん

1.KAMOSUBAプロジェクトに参加した理由
「仙台の食文化って何だろう?」
昨年、台湾の友人が旅行で仙台に来たときのこと。「仙台のひとたちが昔から食べていた郷土料理を食べたいです」と言われたときに、頭に浮かんだのは「ずんだ」のみ。親の代から仙台生まれ仙台育ちの私ですが、牛タンはお客様が来たらお店で食べるものですし、はらこ飯は亘理、セリ鍋のセリも名取で採れる。むむむ?
私の本業は映像メディアの仕事ですが、「仙台ってどんなところ?仙台の食文化ってなんだろう?」この問いに胸を張って答えられる仙台市民になりたい。そんな思いで【いち市民】としてプロジェクトに参加しました。

2.これからの活動に対しての想い
ー醸す場で【かもし、かもされる】ー
醸す場の「かもす」の意味を調べてると
1 麹 (こうじ) を発酵させて、酒・醤油などをつくる。醸造する。「酒を—・す」
2 ある状態・雰囲気などを生みだす。「物議を—・す」
とあります。
「醸す場」で出会う皆さんと一緒に郷土の歴史と今をつなぐ新しい「仙台」を作っていけたらと願っています。

現在は共に活動している6人の実行委員メンバーも、初めから「せーの!」で集い、スタートした訳ではありません。具体的には下記の図のように、伊藤謙さんと松本真理⼦さんは元々は上部の「共創に関与するステークホルダー」だったのが、現在は下部の「主体的な共創パートナー」に変化し、現在ではプロジェクトの中心である実行委員となってとして共に活動してくださっています。

こうしたことから、このプロジェクトは様々な方が、三者三様の関わり方をしていただけるような可能性を秘めていると感じています。同じ想いを持ち、共感していただける方と一緒に、東北を盛り上げ、新たな食文化を醸していくことが出来たら。これ以上の喜びはありません。


まずは食を楽しんで。一緒に新しい食文化を醸していきましょう。 - 最後に


最後までお読みいただきありがとうございます。少しでも何か一緒に取り組みたい、共感した、応援したいと思っても、いきなり「プロジェクトに参加したいです!」と声を上げるのはハードルが高いですよね。そこで、KAMOSUBAプロジェクトの関わり方の一つとして会員制度を作りました。会員のプランは4種類。どんな風にKAMOSUBAを利用したいか・関わりたいかによってお選びいただき、ぜひ一緒にプロジェクトを盛り上げていただけたら嬉しいです。

次の記事で、KAMOSUBAの具体的な利用方法や、会員プランの詳しい紹介をしています。ぜひご覧ください。




KAMOSUBA

住所
仙台市青葉区国分町1-8-14 仙台協立第2ビル1F(MAP

お問い合わせ先
・メールアドレス info@date-hybrid.com
・公式LINE @357qajji

SNS
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氏家 正裕(KAMOSUBA 発起人)

株式会社仙台協立 代表取締役(ビル賃貸業)
日本商事株式会社 代表取締役(不動産管理業)
・(一社)定禅寺通りまちづくり協議会 幹事
・定禅寺通りまちづくり協議会 幹事
・肴町公園周辺エリアまちづくり協議会 理事長