偏平足・開帳足はなぜ起こる?その原因と治し方。
最近、続けて偏平足・開帳足の患者様を診させていただく機会がありました。
礒谷式力学療法では、①偏平足は左右脚の短い側に起こる体重の掛かり過ぎにより起こるケースと、②X脚による体重が内側にかかるケースを説明しています。
(偏平足とは、足裏の土踏まずを形成する縦アーチが欠落した状態、開帳足は足裏の横アーチが欠落した状態を言います。どちらも足の裏に掛かる体重の、かかり方に問題があるので同じ症状ではありませんが、その原因は同じで、改善の仕方も同様なのでここでは偏平足とひとくくりにして説明します)
①は、左右脚の長短差により起こるもので、長い脚側の足は小指側に重心がかかるために土踏まずのアーチが深くなり甲高になるために長くなります。
そして、短い脚では長い脚に比べて重心が親指側にかかるために土踏まずのアーチが潰れ幅広の足になるために寸詰まり、短くなる傾向があります。
②においては股関節の内転、内旋により体重が内にかかり①の短い脚と同様に土踏まずのアーチが欠落し幅広の足になります。
又、基本的に股関節が内旋をすると重心は前荷重になるためにつま先に体重がかかるためにアキレス腱側が浮き上がり、尖足が起こることがあります。
しかし、最近拝見した方々の偏平足は上の2つに当てはまらないケースでしたが、実は最近このケースの偏平足がとても増えています。
それは、足先が開いていながら膝が内に入る所謂ニーイン状態での歩行や運動が原因で起こる偏平足です。
歩いている時、走っている時に足先が開いて、膝が内に向くと写真のように親指側に重心がかかるために縦アーチが欠落していくのです。
いかがでしょうか?
前足のつま先の向きは意識しやすいのですが、大股になると後ろ脚がこの様に足先が開いているのです。
そして、足首が硬いともろに親指側に体重+蹴り出しの力が加わるので足の形が転移してしまうわけです。
この様な歩き方や走り方は、偏平足、外反母趾、巻き爪、膝痛、股関節痛、腰痛、脊柱管狭窄症等と言う整形外科領域のトラブルから始まり、やがて骨盤の転移は脊柱に影響を及ぼしますから内科領域まで健康に大きく関わる事態にもなりかねません。
まず基本は、進行方向に対して足先が真っすぐに平行であることを意識して『小股歩き』を実践するようにしてみてください。
はじめは、今までの大股歩きの習慣で、もどかしいように感じるかもしれませんし、足先を開かないことに違和感があると思いますが、だんだん慣れてきて正しい歩き方が出来るようになります。
最近は暖かくなりウォーキングなどにも最高の季節になってきていますから、頑張っていい習慣つくりにトライしてみてくださいね。
正しい歩き方もマスターできる礒谷式力学療法× の整体院
杉並区・西荻窪 鴨下療法所