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国家財政を考えてみよう その16:2019年10月の消費増税は本当に必要だったのか?令和元年度(2019年度)一般会計決算が参議院で承認

ものすごく久しぶりに財政の話を書きます。

令和元年度(2019年度)一般会計決算が参議院で承認されたというニュースが今日(2021年6月9日)流れました。

そこでその決算の数字を見てみると、

歳入決算総額: 109,162,375,922,318円
歳出決算総額: 101,366,467,228,454円

したがって
歳入歳出の決算上の剰余金は 7,795,908,693,864円

この年度は10月1日に消費税が8%から10%へ2%増税された年度。

消費税は1%が年間約2.5兆円の税収なので、2%の半年分は約2.5兆円。剰余金は7.8兆円なので増税しなくても5兆円以上の剰余金が発生したことになります。

それなら何故増税する必要があったのか?

この増税のせいで、2019年10‐12月のGDP成長率は▲6%と転落し、そしてそのままコロナ禍に突入しました。

GDPの落ち方はこのリンクのグラフが分かりやすい。https://nordot.app/774793696974749696?c=113147194022725109

増税なくしても巨額の剰余金が計上されているのにも関わらず、増税を強行して経済停滞を招いたのが令和元年度(2019年度)の決算が示していることです。

国会もマスコミも何故そこを徹底的に追及せずにするすると国会を通過させてしまうのか?オリンピックもコロナも重要だが、その根底にあるこの問題も極めて重要であるはずです。

令和元年度一般会計歳入歳出決算:財務省
https://www.bb.mof.go.jp/server/2019/dlpdf/DL201972001.pdf

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