見出し画像

[ 100年夫婦プロジェクト Part 1 ]

もう何組くらいのご夫婦の幸せをお手伝いさせて頂いてきただろう。今までやってきた事を進化させてもっと必要とされる私たちでいるために「100年夫婦プロジェクト」を始めました。

結婚式を、結婚式だけにとどまらない結婚式にするために。

今回はその経緯から話したいと思います。

はじめに。

今コロナ渦の中にいて「どうやったら結婚式が3蜜を避けてできるか?」みんな一生懸命議論しているけど、私は結婚式を生業にしていてこんなことを言うのはおかしいかもしれないが、結婚式は形ではないと思っています。そして何をするかもそんなに重要なことではないとも思っています。

対策はいらない。というわけではなく何かができなくなるから結婚式の意味や価値がなくなるというわけではないと思っているという事です。

夫婦の人生に結婚式は必要です。

その価値を知っていただきたくて私の思う「結婚式の本質」からお話ししたいと思います。今だからこそ。これを知る事で結婚式の見方がちょっとくらい変わってくれたら嬉しいです。

結婚式の本質ってなんだ?

画像3

このことをずっと考えていました。私にとってその答えは亡くなった母が教えてくれました。

この会社は母が25年前に設立しました。薬局、化粧品販売、エステ、色々な仕事をしていた母が最後に選んだ仕事がブライダルでした。いつしか手伝うようになりずっと一緒に仕事をしてきた母は5年前に病気で亡くなりまた。ある日、母の死を知った20年前のお客様から泣きながら電話がありました。

「いつでも会えると思っていた、もっと早く会いに来るべきだった。」と。さらにこう言われました。

「お墓を教えて欲しい、報告したいことがたくさんある。

そして仏前にとお手紙も預かりました。その手紙にはこんな一言がありました。

「私、頑張ってきたんよ。」

母に褒めて欲しい・・・そんな風に感じました。「よしえちゃん、よく頑張って幸せになったんだね。」と。

その手紙を見てふと思い出しました。母と歩いていて街中で久しぶりに結婚式をさせていただいたご夫婦にあった時、普通は「久しぶりね!元気?」こう聞くと思うが母は違いました。

「久しぶりね、幸せ?」

と聞くのです。

考えたくはないが一緒にいられなくなった夫婦だっている。そんな唐突な挨拶は私をいつもハラハラさせていました。でも今更ながら気づいたのです。

母にとって一番大切なことは【2人が幸せでい続けられる事】だったんだなーと。

結婚式をしたいようにしてあげて「はい終わり。」ではない。2人が幸せでい続けること。その為にしてあげられる事。それが母の作る結婚式になっていたように思います。だから聞いていたんだと思います。

「しあわせ?」と。

さっきの20年前の新婦さんが「幸せになりました。」とお墓にまで行って母に伝えたかったのは、それが母の願いだったと知っていたからどうしても伝えなきゃと思ってくれたのだと思います。

そして20年経った新婦さんの心の中に残っていたものは、結婚式で何を着たか、どんな飾りをしたか、どんな事をしたか、ではなく

幸せを願って一緒に結婚式を作ってくれた人がいた。

という事です。


結婚式を見ずに2人の幸せを見る。

結婚式という商品は挙式、料理、衣装、美容、装花や写真や引き出物などで構成された商品です。それらを組み合わせて新郎新婦の思い描くイメージの結婚式を作っていく事がブライダルの仕事です。

ですが新郎新婦にとってのニーズは、美味しい料理食べることでも、綺麗な衣装を見せるためだけでもありません。きっと大体の新郎新婦にとって結婚式の意味は「両親やお世話になった人たちに感謝を伝えること」や「夫婦になるための誓いを立てること」だったりします。その事をとても大切に考えているからこそ時間とお金を使って結婚式をするのだと思います。

そしてお二人はその思い描いたシーンに感動して満足する。そして誰も結婚式なんかしなきゃよかったと言う人は1人もいない。めんどくさがっていた新郎も「こんなにいいものだと思わなかった」と大感動するものです。


小さな違和感

画像2

でも経験を重ねてきたプランナーに限って心の片隅に小さな疑問を感じる事があるんです。それは

「これで正解だったのかな?もっとしてあげられる事があったんじゃないかな?」という想いです。

喜んでくれている新郎新婦に満足しつつ一方で相反する違和感。これを感じるのは結婚式中に感じ始めます。

「あれ?新婦さんってこんなに笑うんだ・・・」

「お二人っていろんな苦労があって結婚されたんだな。」とゲストのスピーチで知ったり・・・。

いつしか結婚式が滞りなく終わる事がゴールになってしまい、2人を見ていなかった事に気がつくのです。

母は2人が幸せでい続けるための結婚式をいつも考えていました。司会もしていたので最後によくマイクを通して2人にメッセージを送っていました。原稿なんかありません。湧き出るような言葉はいつも本当に優しく、言葉に導かれて2人の幸せを集約するようなシーンを作っていました。

インカムでいきなり「今すぐお花を一輪持ってきて!」とか言い出します。訳を聞いている暇もありません(・・;)

そしてたった一輪の花で2人が一生忘れられないようなシーンを作り出すのです。2人の幸せが形になる瞬間です。(詳しいストーリーはまたの機会に・・・)この2人にとって何を大切にすることが幸せなのか母は知っているようでした。

なぜそんな事ができるのでしょうか?

それは「結婚式ではなく2人を見ているから」です。

画像3


幸せを知ることは自分を知ること。

私は母のような魔法は使えませんが、この本質を知れたことが今に繋がっています。結婚式は単なる手段であって、その本質は

結婚式を通じて「幸せ」が何かを知ること。

誰しも「幸せってどんなこと?」と聞かれて即答ができる人がどのくらいいるだろうか?そしてそれは夫婦にとって一致しているのだろうか?いや、一致していなくてもいい。ただ知っておくことがとても重要なのです。

そしてそれを知る事は「自分を知る」ことでもあります。

実はその想いを詰め込んで作った会場が「EYOHAKUーヨハクー」です。ヨハクの誕生ストーリーもまた別の機会に・・・

「自分を知る?」「幸せを知る?」そんな事思って結婚式しようと決めた訳じゃない。そうおっしゃられるかもしれません。

でも結婚式で今まで気づかなかったことに気づけたらもっと幸せになれる気がしませんか?

2人が幸せでい続ける為に私たちができること。

3年くらい前からお二人が幸せでい続ける為に私たちができる事を形にしてコンテンツにしていってます。夫婦が幸せであるということは社会全体の幸せにつながる。もっと結婚式の可能性も広げていきたいという思いもあり「100年夫婦プロジェクト」として取り組んでいこうと思っています。プロジェクトの主な内容は

⑴ 夫婦の理念®︎  ⑵ 1年後の手紙  ⑶ 夫婦のレッドカーペット

⑷ 幸せつづくワークショップ などなど。

一つ一つの詳しい内容はまた次回のnoteでお伝えできればと思っていますので今日はここまでとします。

梅雨入り早々、ずっと雨です。しとしとと雨の雫の音を感じながら想いを馳せる時間はとっても豊かな時間です。

今日もみんなが幸せでありますように♪



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?