どうしても生きたくない

俺の人生は恐怖で生かされてる。
いや本当はいっぺん死んだはずだけど。
お前らは死にてーって思ったことあるか?
誰だって考えたことあんだろ。
実際に行動に移すやつもいる。それが俺だった。
クソみたいに病んだ時にドアノブに学校のネクタイ引っ掛けて首の動脈を圧迫させて酸素を脳みそに渡らないようにして静かーに死ぬ。いわゆる首吊り自殺。
なんでこれする人多いんかなー?って思ったったけどググったら最初の10秒くらいは苦しいけどすぐに気絶すんだってさ。
理想的には睡眠薬と練炭での一酸化炭素中毒を掛け合わせたクソ楽死亡でもやろうとしたけど手っ取り早く死にたかったからやめた。
真っ暗な部屋でだらだら泣きながら首にネクタイ回して体重かけてみるとまあ苦しい。でもだんだんと頭が白くなる感覚がする。目の前がなんかクラブみたいにいろんないろが光って、真っ白になっていく。
別に走馬灯なんてないしどうでもいいや〜と思いながら自分の思考がだんだん鈍っていく。

死ねばどうなろうか?いやただ単になんか死骸ができるだけだろ。人の死骸。首が異常なまでに伸び切った人の死骸。
ワンチャン幽霊になっちゃうのか?俺は。
ありうるかもな?いやありえねえよ。
でも万が一地獄に行ったらやだな。これ以上の苦しみ確定なんてやだな。
死んだ後が真っ暗な世界だったらどうしよう。痛みが、苦しみが続いたらどうしよう。
生きたくない。苦しみたくない。もう何にも考えたくない。やだ。

なんで外したんだ?
あーそうか怖いんだなーこれ。勇気いるわー。

もうすでにどうでも良くなっちまった。
思い残すのはないはずなのになんでやめられないんだ?

そして俺は気づいた。
くそみたいな過去も大切なものも今を生きる人も自分もどうでもいいのに生きてる理由。
全て捨てられた。だけど恐怖は俺を無理やり生かした。綺麗な理由じゃない、くだらない理由だけど俺は恐怖に生かされている。
それでもいいじゃないか。どうしても生きたくないなら本能にすがってもっと苦しんでくれればいいじゃないか。
死にたい、生きたくない、俺の人生捨てる覚悟はあってでも恐怖は俺を無理やり生かすんだ。

お前らは死にてえか?でも死ねねーよな。
誰だって恐怖はある。どうしても死にたいという欲よりも恐怖が勝っちまうんだ。
それはそれで苦しめばいい。それが俺のクソみたいな人生に対する開き直りだからな。

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