アメリカ永住権保持者:なぜ老後、日本に帰りたいのかー?その2

体力的理由が一つ目。
二つ目は、体力が弱ったときの医療受診とそのための医療保険料金/医療費用。

アメリカの医療保険料金と医療費用の高さは半端ない。
調べるとね、月10ドル程度から入れるものも出てくるから、
意外に安く入れるじゃん!なんて思うと思うの。
60歳ぐらいからはMedicaidっていう政府の医療保険もある。

でも、そういう保険でカバーしてくれるのって、一年に一回の定期健診だけじゃない?って不安しかない。
若い時はさ、あまり気にしなかったー。
私も大学時代は保険に入ってなかった。
語学学校時代も足した6年間でアメリカで医療にかかったのは1回だけかな。
その間、ありがたいことに虫歯とかもひどい状態にならなかったから、日本に帰国したときに、歯医者に保険なしで診てもらったことがあるかな。それでも一万円ぐらいで診てもらった気がする。

今は、旦那の会社を通して、家族4人の医療保険をカバーしてもらってる。
月数千ドルの医療保険。
今は、もし車の事故でケガしても、検査や手術の必要がある病気に罹ったとしても、まずは大丈夫っていう安心感がある。それでも、まずは、、っていう感じ。

出産したとき、妊娠中の検査も出産も医療保険でカバーしてもらえた。
だから、きれいなオフィスを構える産婦人科に通えた。
一人目の出産後に、保険会社からインボイスが届いた。
出産と2日間の入院、その他費用ね。
1万ドル超えてた。今の為替だと、日本円で140万円ほど。

友人で妊娠した子は、その子の旦那の会社の医療保険が出産カバーしなくて、日本に帰国して産んでた。

とにかく、医療費は信じられないほど高い。

数か月間、その医療保険が使えない期間があった。
医療保険の更新時に支払いの銀行口座の変更やら何か手続きで不手際があったらしい。
その間、子供たちの歯医者からは、保険ないなら定期検査を延期したら?って勧められた。

医療保険に入ってないってことは、支払うことができないかもしれないってこと。医療機関側は、はっきりと診療を拒否することもできる。

こういうやり取りをね、英語でやるのもしんどい。

40代の今はできる。

70代になった自分が英語でペラペラ説明したり、交渉できるかな?

さらにさ、多額の医療保険払って、病院行ってもさ、すごい雑な対応されるのよ。何度も経験すると、慣れもあって諦めるけどさ、悲しくなるのよ。

アメリカ永住したいって希望される方、沢山いるの知ってる。
周りにも駐在から永住権取得された方もいるしね。
市民権を取った方もいる。
でも、みんな、若い元気なうちに取得して、50代に差し掛かるときに、私と同じように悩み始める。

日本だと、老後の生活費については2000万円問題とかって取り上げられるけど、老後の医療保険料金については、心配してる人少ないはず。
そんなことないのかな?

医療保険で毎月、何百ドルも払ってるのに、
その保険のネットワーク外だからって診てもらいたい医師のところに行けないってこともあるの。理不尽。

そう思うと、日本の国民健康保険制度は、国民にとっては本当に素晴らしい制度だと思う。改善すべき問題点もあるのは重々分かってるけどね。

他国の国民からしたら、羨ましく思う制度の一つよね。

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