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心しだいで。

名誉や利益に囚われた人々は、しきりに「この世は汚れている。苦しみの海だ」とこぼす。

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しかし雲は白く

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山は青く

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川は流れ

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石はそそり立ち

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花は咲き

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鳥は鳴き

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谷はこだまし

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きこりは歌う。

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そんな世界もあるではないか。

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この世は汚れてもいないし、苦しみの海でもない。そうさせているのは、彼ら自身の心なのだ。

世人は営利の為に纒縛せられて、動もすれば塵世苦海と日う。知らず、雲白く山青く、川行き石立ち、花迎え鳥咲い、谷答え樵謳うを。世もまた塵ならず、海もまた苦ならず、彼自らその心を塵苦にするのみ。 
  - 『菜根譚』より

余裕のない時ほど、マイナスにマイナスに考えてしまって、いつしかそれに囚われちゃったりするんですよね。

気持ちの強い人なら乗り越えられるかもしれませんが、私には無理でした。

そんな時は休むしかありません。ただひたすら休む。

そしたら少しずつ回復してくることに気がつきます。段々と力が戻ってくる感じがします。

少し余裕が出てきたら、読書したり、旅行にも出かけられるようになります。その時、自身で見た景色は、なぜだか写真のように美しいものです。

森がいつもより鮮やかに見える。海がいつもより晴れ晴れとしている。空がいつもより青い。生き物達は、まるで歌っているようだ。

そうなってきたら、いよいよ自身が自身を乗り越えたことに気がつく時です。

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