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読んでよかった本2019

くめです。
今年は会社を退職してしばらく時間に余裕があったので、計178冊もの本に出会うことになりました(去年は74冊でした)。

その中でもとりわけ良かったものを少しだけ紹介していこうと思います。ちなみに去年のナンバーワンは「論語と算盤」です。

生き方について

退職から転職するまでに、それこそ色々と考え悩まされたものです。今年は大変頭を使う年になりました。1年というスパンではなく、これからどう生きていくかとか、なんのために仕事をするのかとか、深く考える年になりました。

まあそんなことを考えてもなかなか答えなんて出るわけではないのですが、色んな本を読んで色々考えるうちに、ある程度の方向性が見えてきたのは事実です。

私の感性はどうやら中国古典に合っているらしく、その中で最も感銘を受けたのは「晏子春秋」でした。ここで紹介されている晏子(晏嬰)という人物は、私がこれからずっと見習い続けたい師匠になるかもしれません。

そもそも晏子を知ったのはブログを通じて知り合った方にお薦めして頂いたのがきっかけです。で、宮城谷昌光さんが小説化(『晏子』)していたので読んでみたら、これがまあ面白い。そして晏子の言葉が当時の私の心にグサグサと刺さる刺さる。

それで彼の思想や言動に興味が湧き、上下巻あわせて1万円を超える晏子春秋を手に取ることになるのでした。で、やっぱり晏子の生き方が好きです。これからもずっとお世話になると思います。

■その他、読んで良かった生き方に関する本
・大学・中庸
・大学を素読する
・己を修め人を治める道
・清貧という生き方
・清貧の思想
・京都「私設図書館」というライフスタイル

働くこと、お金を稼ぐことについて

退職当時は自営業になるなんてことも考えていました。が、あろうことか、そもそもお金を稼ぐことって良いことなんだろうか。儲けるってなんか罪悪感があるなあなんて考えてしまったわけです。

お金を扱う銀行に勤めていたくせにそんな根本的なことで悩むとは思いませんでしたが、そうなってしまったんですね。バカですね。

そして辿り着いた答えというか、常に心掛けたいのが「徳は本なり、財は末なり」です。

渋沢栄一も二宮尊徳も、晏子も、石田梅岩も、アダム・スミスもとても有難いお言葉を述べていますが、結局はこの「徳は本なり」が全てではないのでしょうかね。忘れないように努めたいです。

■その他、読んで良かった働くこと・お金を稼ぐことに関する本
・論語と算盤
・都鄙問答
・なぜ名経営者は石田梅岩に学ぶのか?
・道徳感情論
・アダム・スミス 『道徳感情論』と『国富論』
・効果的な利他主義宣言!慈善活動への科学的アプローチ
・好きなようにしてください

金融・経済について

私は金融SEとして3年半ほど働いてきましたが、その間に仕事に対する価値観は大きく変化したことを感じています。

ITという領域、SEという職種にのめり込んだかというとそうでもなく。むしろ金融という領域、お客さんと対話できる職種に魅力を感じるようになりました。(参考記事

貧困問題など解決したい、日本をより豊かな国にしたいという思いが強くなりました。また、私は図書館が好きなので、非正規雇用問題についても何とかしたいなという思いがあります。で、私自身は金融機能の発展を通じてそれらの解決に貢献したいと思うようになりました。

CSVを実現している企業やNPOの一員として活動する、あるいは図書館に関わる領域に入って活動することも考えましたが、それよりも金融機関の発達こそが重要だという気持ちが強くなりました。

この結論は「どっちが良いか」という二項対立的な考え方ではなく、「どっちが自分に合っているか」という視点で考えた結果によるものだと思っています。自分の体は一つしかありませんので、仕方ないですな。

で、私が最終的に社会的金融機関で働くことを決めた最初のきっかけを与えてくれたのが「ソーシャルファイナンスの教科書」です。

お金の流れを良くし、必要とされる場所にお金を巡らせることができれば、もっと日本は良くなるなと、そういう思いが強くなりました。そして、そうした活動に自身が参画できれば良いなと思った次第です。

■その他、読んで良かったソーシャルファイナンスに関する本
・フィランソロピーのニューフロンティア
・社会的インパクトとは何か?
・人間のための銀行
・よみがえる金融
・金融の本領
・対話する銀行
・明日をつくる地域金融機関
・地方創生ファンド

今年は何らかのテーマを設定して読んだ本が多かったです。来年は落ち着いたら、読書の幅を広げていけたらなと思います。今から楽しみですね。

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