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会社を退職して大学院生になる際の、諸手続きについて

くめです。引っ越しが落ち着きました。

落ち着いたんですけど、『会社を退職→大学院生になるから引越し』パターンでの諸手続きがネットにあんまり載ってなくて困りました。せっかくなので、どういう手続きをしたかまとめておこうと思います。

私の境遇はこんな感じ。似たような人は参考になるかと思います。

・春からフルタイム大学院生(国内MBA)に進学
・進学に伴い、会社を退職(サラリーマンから学生へ)
・進学に伴い、賃貸から実家に引越し(東京→京都)
※ちなみに貸主は大手の大東建託さんです。

2ヶ月前までに:会社に退職の申し入れ

大学院によって異なりますけど、だいたいのとこは12月〜1月くらいには合格発表されると思いますので、そのタイミングで会社に申し入れ。私は12月上旬に申し入れましたが、退職の2ヶ月前くらいでOKかと思います。

ちなみに「休職させてくれ」「なんなら給料出してくれ」の交渉もしましたが、残念ながらダメでした。

私は勤続2年のペーペー。しかも地域金融機関で、京都には縁がない。2年後帰ってくるかも分からない会社側からすると、認めてくれないのもうなずけます。まあ、仕方ないですな。私も、今の会社に100%戻るなんて断言できないので。

◆休職できるなら休職すべき
とはいえ休職できるならそれにこしたことはないので、先ずは休職の交渉をすべきかと思います。学生(無職)という身分に戻ると、いろいろ面倒くさいからです!社会保険だの国民年金だの、iDeCoの切り替えだの、面倒なのです。しかも(当たり前ですが)全部自費になるので。

◆退職日について
退職日ですが、2月末にしました。4月入学でしたので、ちょっと余裕を持たせたかったからです。あと、3月は引越し会社が混みます。

ギリギリまで働いて給料をかっさらいたい方は、3月20日くらいに退職しても全然間に合うかと思います。

1ヶ月前までに:引越し申込など

◆引越しの見積もり→申し込み
一人暮らしをしていたので物も少なく、実家に帰るため家電は売却or処分。ということで一人暮らし用の引越しサービスに見積もり。

一括見積もりサービスに申し込むのは避けましょう。鬼電に遭い面倒くさいです。最近の引越しは個別でもLINEで出来たりWEBで完結するサービスが多いので楽ですよ。

数社見積もり取ってみて、一番安かったクロネコヤマトの『わたしの引越』に決定。見積もりも申し込みもWEBで完結するので非常にラクでした。

ベッドだけ専用BOXに入らず、別サービスである『らくらく家財宅急便』での引越しとなりましたが、料金は10万円いかないくらいでした。

繁忙期は『わたしの引越』で預けた荷物と『らくらく家財宅急便』で預けた荷物の搬出/搬入が同じにならないことがあるみたいです。
私が利用した際は同じ日時で同じ作業員にやってもらいましたが、不安だったので事前にメールで問い合わせました。事前確認しておくに越したことはありません。

搬出日は搬入日後の1週間くらいから選べるので、融通も効いて便利でした。

◆賃貸契約解除の申し入れ
引っ越し日が決まったら、賃貸契約の解除申請。申し入れ期日は賃貸契約書に記載されています。大抵の場合は、1ヶ月前に申告が必要だと思います。

・家賃計算について確認しておきましょう。賃貸契約書に書いてます。
私の契約は家賃計算が日割りでしたので、3月にずれ込んでも全然問題ありませんが、月割りの方はお気をつけください(例えば3月初に退去しても、3月分の家賃まるまる取られることになります)

・クリーニング費用や違約金、敷金返還など、なにか記載がないか確認しておきましょう。ちなみに私は敷金0円物件で、かつクリーニング費用が入居時前払いでした。

◆火災保険の解約
私の場合、貸主の関連会社でしたので、賃貸契約解除時に同時申込ができました。

◆その他、付随サービスの解約
貸主の関連会社で浄水器を申し込んでいたので、それも解約申込しました。

2週間前までに

◆立会い日時の調整
賃貸契約最終日に貸主と立ち合う必要があります。これだけは電話で調整が必要とのことでしたので、電話しました。早めに電話しておかないと良い時間を取られちゃうので、暇な時にさっさと電話しましょう。

◆水道・電気・ガスの解約申込
それぞれの会社に申込。大抵、ネットで完結するのでラクです。良い時代です。

◆インターネットや電話の解約申し入れ
私は固定電話・インターネットに申し込んでいませんでしたので、特に作業はありませんでした。

こういう時、ポケットWi-Fiは楽で良いですね。

◆郵便局に転居届を出しておく
1年間だけ、古い住所に届いた郵便物を新しい住所に転送してくれるサービスです。これもネットで申込ができます。

◆リサイクルショップへの申込
売りたい本が大量にあったので、それは『ブックオフ』に。家電や家具も必要ないものがあったので、それは『オフハウス』に申込ました。

ブックオフはすぐに取りに来てくれますが、オフハウスは引越しの時期が近いこともあって、月末らへんは1日しか空いていませんでした。早めに申し込むのが吉です。

◇お世話になった人への御礼品を買う
ここらへんの時期に、会社でお世話になった人や、仲良くなった美容師さんに渡せる御礼品を買っておきました。久しぶりに百貨店で買い物しました。

2週間をきったら

私は引越までのラスト1週間を有休消化できましたので、余裕を持って取り組めました。

◆市役所に転出届を出す
市役所に行って、転出届を出します。マイナンバーカードがあると、マイナンバーカードで登録してくれたのでラクでした(いわゆる「転出証明書」の発行がありません)。

◆要らないゴミを早めに処分する
服とか、書類とか、売れないけどすぐ捨てれるやつは、さっさと処分しておきます。

◆ブックオフ・ハードオフの回収立ち合い
それぞれ回収に来たのでその立ち合い。ブックオフには段ボール5箱分も売って4万円。ハードオフにはテレビ・冷蔵庫・洗濯機・掃除機などを売って7,000円の収入。悪くないですね。

テレビがハイセンス製だったんですけど5,000円で売れたのが驚きでした。逆に洗濯機や冷蔵庫は100円でした。笑 
とはいえ、売るというより、タダで回収してくれることに意義があるので、まったく文句はございません(粗大ゴミの処分が一番面倒なので)。本当に素晴らしいサービスです!古代からあるSDGs!
時間に余裕があるなら、メルカリで一個ずつ売った方が良いです。需要ある本(人気のマンガ/自己啓発書関連/大学の教科書とか)だと、わりとすぐ売れるしリセールバリューも高めです。仮に私がメルカリで本を売っていたら、10万くらいにはなっていたと思います。

◆不用品回収サービスに依頼する
残念ながら全ての粗大ゴミを処分できたわけではないので、その分は有料の不用品回収サービスに依頼します。

不用品回収系はとにかくトラブルが多いらしいので、気をつけましょう。

私もこれが一番困難でした。ネットで評判を検索しても、検索結果がSEOで汚されまくっていて、どの業者が良いのか分かりませんでした。

なので引越し業者選定時と同じく、複数社に見積もりを出してみると良いです。
※ちなみに私は妥協して1社だけに見積もりしてもらった結果、24,800円でした。まあ、ギリギリ許容範囲ということにしておきましょう(ちょっと不満ですが)。

これ系で信頼できるクチコミサービス誰か作って欲しいな。。

◆カセットボンベを市の回収場所に持ち込む
いわゆる危険品ですね。これは不用品回収サービスも引き取ってくれませんでしたし、普通に捨てることもできません。市に問い合わせたところ、指定の場所に持っていけば引き取ってくれるそうなので、持ち込みました。

このあたり市によって処分方法は異なりますので、直接ご確認頂ければと思います。

◆「賃貸住宅トラブル防止ガイドライン」を印刷しておく

貸主との立ち合い、及び退去費用等の精算。これも不用品回収系と同様、トラブルが多発します。しかし、対処法が不用品回収よりもネットに集まっています。

とにかく、事前に武装しておきましょう。そのためにこのガイドラインを印刷しておきましょう。立ち合い時に持っておくと重宝します。

以下の記事が参考になります。

◆ひたすら掃除する
最後は、至る所をひたすらに掃除します。ぴかぴかにしてやりましょう。

これは立ち合い時の武装になるのもそうなんですが、お世話になったお家ですから、最後くらいきっちり掃除しようという心持ちで臨めばいいかと思います。

◆荷物の梱包
量が少ないとはいえ、余裕をもって行いましょう。

引越しの見積もり時に出したダンボール数を超えたりすると面倒だと思いますので、申告内に収まるよう、断捨離と梱包を並行して行いましょう。

【注意】
『わたしの引越』はダンボール・ガムテープ・緩衝材等、必要物の提供がありません。早めに調達しておきましょう。

引越し&立ち合い

結論から言うと、引越しも立ち合いも特にトラブルなく終了しました。

引越しはベッドの解体があったので1時間くらい。立ち合いは15分程度で終了しました。有り難いことに追加請求なしでした。2年半しか住んでないからだと思いますが、最高です。ハッピーです。

ポイントは以下かなと思います。

■入居時
・汚いところ、破損している所などはスマホで撮影しておく。
・カビ防止とかガラス曇り防止とか、できることをやっておく。
■入居中
・適度な掃除
・壁や床を痛めない生活を心がける
・タバコを吸わない
・24時間換気システムはつけておく
・加湿/除湿器を活用し湿度をコントロールする
■引越し時
・養生してもらう
■立ち合い時
・立ち合い前までにめっちゃ掃除する
・ガイドラインを見せつける
(→詳しい人だと印象付ける)
・多人数で立ち会う
(→1対多で圧力をかける。1人は男性がいた方が良い。強面の家族/友人がいれば呼びましょう)

退職日にもらっておく資料

以下は、必ず貰えると思います。

・年金手帳
・健康保険/厚生年金の資格喪失証明書

以下は、要求しないと貰えなかったりしますので、出てこない場合は要求して下さい。

・退職証明書

引越しまでにかかった費用

ご参考までに、こんな感じです。

火災保険払戻 +9,300円
ブックオフ  +39,700円
オフハウス  +7,000円
ーーーーーーーーーーーーーー
収入合計   +56,000円
ーーーーーーーーーーーーーー
御礼品    ▲33,000円
不用品回収  ▲24,800円
梱包費    ▲6,000円
引越代    ▲95,000円
交通費    ▲14,000円
ーーーーーーーーーーーーーー
支出合計   ▲172,800円
ーーーーーーーーーーーーーー
収支合計   ▲116,800円

※梱包費:段ボールや緩衝材。「わたしの引越」では無料で貰うことはできません。
※交通費:立ち合い後、新幹線でダイレクト帰宅しました。ベッドが届いて無いので、手作りの布団で寝たら腰を痛めました。

プレゼント費用はやりすぎ感が。でも、感謝の気持ちは大事です。
社会保険料等、控除後のラスト給料でちょうど相殺って感じですね。

引越し(搬入)後

搬入もトラブルなく終了し、これにて引越しは終了。荷物は少なかったので、荷解きは1日で終わりました。

◆健康保険の検討
脱サラリーマンし、無職の学生になりました。この際、加入する健康保険の選択肢が3つあります。

①国民健康保険へ切り替える
②健康保険任意継続制度を利用する
③ご家族の健康保険に入る(被扶養者になる)

※③は自身の家族構成次第ですので、ここでは除外します。

②の任意継続とは、退職前の健康保険を継続して利用することができるケースです。最長2年間継続することができますので、私のような2年制大学院ならちょうどハマる形になります。

任意継続しても会社が折半してくれるわけではないので、もちろん保険料は上がります。ただ、①と比較しても安いケースが多かったりします。

市役所に行けば、①のだいたいの保険料を教えてくれますし、ネットで調べてもざっくり計算できます。②も健康保険組合に問い合わせたり、ネットで調べてもざっくり計算できます。

①と②を比較し安い方に加入します。

ただし②の場合、退職後20日以内に申し込まないと継続できません。早めに検討して申し込みましょう。

* * * 令和4年から任意継続が変わります * * *

任意継続すれば、2年間、保険料はだいたい一定になるかと思います(詳細は健康保険組合で確認してください)。

一方で国保は2年目には保険料が変動します。「前年の所得額」をベースに算出されるからです。そのため1年目に無職のままなら、保険料は安くなるということですね。

なので1年目に②任意継続、2年目に①国保に切替えると良いのではないかと思います。

今までそれは出来なかったんですが(任意継続は途中脱退が原則不可でした)、有り難いことに令和4年から任意継続の途中脱退が可能になりました。

ただしこの制度は出来たばかりなので、組合のHP等で資格喪失(脱退)条件はきちんと確認しておきましょう。

また、組合によっては任意継続時の保険料算出方法も変わっている可能性もありますので、よく確認しておきましょう。

私の組合は、きちんと任意脱退の文言が加わっていました。ラッキー。

◆市役所で転入届を出す
転出届時と同じく、マイナンバーカードで切り替えできました。

◆市役所でワクチン接種券の切り替え
転入届時に「前の市から3回目の接種券はまだ届いていません」と伝えたところ、切り替えの申込書を記入することで新住所の市にて接種券を発行してくれることになりました。

この際、接種証明書の写し等を持参するとスムーズです。

【注意】
おそらくですがワクチン接種の記録は国で一元管理できてないので、申告しないと一生接種券が届かなくなるかもしれません。とりあえず市に状況を伝えておくと良いでしょう。

◆市役所で国民年金への切り替え手続き
国民年金については国民健康保険と違って選択の余地がないと思いますので、市役所で手続きをします。

年金手帳と、退職したことが分かる証明書を持参しましょう。

国民健康保険に入ると決めた方は同じタイミングで手続きすれば良いかと思います。

◆警察署で運転免許証の住所変更手続き
本籍の記入を求められましたので、転入届の際に新しい住民票を貰っておくと良いです。私は貰い損ねて、ちょっと面倒になりました。

◆任意継続の手続き(退職から20日以内必須)
私は検討した結果、とりあえず任意継続することにしました。
健康保険組合で手続き方法を確認し、それに沿って手続きを済ませます。

◆iDeCoの被保険者種別変更届
私はサラリーマンの時からiDeCo(個人型確定拠出年金)に加入していましたので、被保険者種別(第2号被保険者→第1号被保険者)を変える必要がありました。

これにより、毎月の掛金額の上限が上がります。(といっても無収入になるので、掛金額はむしろ減らしたいですが。。)

ちなみに私が加入しているSBI証券の場合、ネットで手続きは完結できず、郵送での申込となります。

◆WEBで住所変更しまくる
銀行、クレジットカード、WEBサービス、郵便局。思いつくサービスの住所をひたすら変更します。

今はどれもこれもネットで申請できちゃうので、思いのほかラクでした。

◆学割を適用させる
唯一学生に戻れることの特権として、学割が効くことが挙げられます。大学院が発行したメールアドレスをゲットしたら、早速学割を適用させます。

といっても、現時点で私ができる学割はAmazonプライムのみでした(年額4,900円→2,450円)。

* * *

こんな感じですかね。諸手続きは落ち着いたので、入学に向けてさらに準備を進めていきたいところです。

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