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改装のこだわり -昔と今の境界をなくす-

前回までの記事では、改装によって変えたところをお伝えしてきました。
今回は「変えなかったところ」のお話です。

改装する上で大切にしたのは、
①〝鴨川湯らしさ〟を残し、昔から利用しているお客さんの感じる馴染み深さを排除しないこと。
② 明るさと清潔感を加え、初めて鴨川湯に訪れるお客さんにとっても親しみやすい空間にすること。

そのために、私たちが感じていた〝鴨川湯らしさ〟をひとつひとつ言語化し、どこを変えてどこを残すか、工務店の日暮手傳舎さんと話し合って慎重に進めました。


変えなかったところ

浴室
豊富な種類、それぞれの浴槽の配置、全体のコンパクトさ、数々のかわいいタイル。これは最も〝鴨川湯らしさ〟を表すものだと思っています。今回は、営業を続けていくために必要な浴槽のヒビ補修やタイル修繕などのメンテナンスを行いました。

ロッカーと下駄箱
よく見ると、壁・柱・天井に合わせて色を塗り替えられていました。これまでに何度もメンテナンスされ、大切に使われてきたものだとわかります。
今回は、脱衣所やロビーの形に合わせて使いやすいようにリサイズしました。

番台
これまで代々にわたり、その時々のオーナーさんがここに立って鴨川湯を守ってきた場所です。私たちも続いていきます。(番台の新しい仕掛けは前回のnoteに記載しています)

天井
格天井(ごうてんじょう)という伝統的で格式が高いとされる天井様式です。ロビーから脱衣所まで続く天井は、空間を繋げる上でとても大きな役割を担っています。

コンパクトながら浴槽の種類が豊富な浴室
脱衣所の形に合わせてリサイズしたロッカー
年季の入った下駄箱
リサイズし厚みを減らした
リメイクした番台
ロビーから脱衣所に続く格天井



古いものと新しいものを違和感なく繋げる

新しくしたロビーの床や壁などは、元々の天井や柱に馴染むような色と材質に。
くつろぎスペースの椅子や机、販売しているグッズなどで全体的にポップな空間になるように。
このように新旧を馴染ませることで、昔からのお客さんを排除せず、新しい層のお客さんも呼び込む。
まずはここを目指しています。

さらには、新たに注目してもらうポイントを作り、〝新しい鴨川湯らしさ〟を作り上げていきます。
暖簾、電飾看板、外壁の乱貼りタイル、木枠の建具、26のロッカー扉を再利用した窓。外観をパッと見た時に「どんなお店なんだろう」と気になってもらえるように、そして思わず写真を撮りたくなるスポットを意識的に作りました。
このあたりの新スポットについてははまた紹介していきます。

昔から来ているお客さん ⇔ 初めて来るお客さん
昔からあるもの ⇔ 新しく取り入れたもの
この境界をできるだけなくし、多くの人が居心地の良さを感じられる、でもどこかワクワクするようなお店を目指しています。



現在、自社でクラウドファンディングを実施中です。
※自社クラファンは【店頭のみ、現金のみ】の受付となります。その訳はゆとなみ社代表 湊三次郎がnoteに綴っています。ぜひご一読ください。

クラファン詳細はこちらのnoteにて↓


クラファンは10/1(日)までの実施予定。
商品発送は期間終了後の10月以降となります。

< お問い合わせ先 >
ご不明な点がありましたら、以下までお問い合わせください。
住所:京都市左京区下鴨上川原町56
TEL:080-3916-6540
メール:kamogawayu.kyoto@gmail.com
担当:遠藤

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