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自分が持っていないもの

いまを生き延びるための哲学 マイケル・サンデルの本を読んでいます。

正直な話、一週目ではとても理解できそうにありません。哲学的な話に興味があっても、何週読めば、アウトプットできるのか。。。でも、「いまを生き延びるための哲学」って少し興味が湧いた帯だったので、手に取ることにしました。

文明社会には金で買えないものが存在する。

この本の中で、代理出産契約について書かれた部分があります。
代理出産契約とは、金銭的な報酬と引き換えに、他人のために妊娠する契約。医療に携わる人間だからなのか、この話が印象に残っていました。

話は、代理出産契約をして出産したが、代理母が赤ん坊と別れることを拒み、養育権を巡る裁判に発展したところから始まります。契約を履行することが、正しいことなのかを、法律ではなく、倫理的に考えるお話です。

・商取引とは異なるが、「契約は契約」
・子供の商品化や、生殖能力の貸し借りは金儲けの手段ではないか?
・出産前後で与えられる情報は十分でない

代理母が、契約前にどれほど金銭的に困っていたか、そして代理母になる意味をどれだけ理解していたのか、わかりませんが、、、
この裁判は、子供の利益を考え、養育権を代理母には与えず、訪問権を与えたとあります。(え?訪問権与えたの?!と思いました。)

出産前後で与えられる情報が十分でないことは、事前に予測できる範疇を超えないと思いますし、相互に不利益のない契約だったはずです。それでも代理母は、新生児に対して、価値がつけられない感情を抱いたのでしょう。

立場が違えば、考え方や見方は変わる。
一歩、いや三歩ぐらい下がって物が見れるように、いつかなるかな。

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