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歯周病に将来的にかかりやすいかもチェックできる!?歯周病検査(歯周病ドック)とは?

歯周病ってよく聞くけど…歯周病とは?

歯周病とは口腔内に細菌が繁殖して起こる歯ぐきの炎症と歯を支える骨が溶けてしまう病気のことを言います。
初期症状は歯ぐきが赤く腫れたり、出血したりします。進行していくと歯を刺させている骨が溶けていき歯がグラグラして、最終的には抜歯しなければならなかったり、自然に歯が抜けてくるというケースもあります。

歯周病の進行は気づきにくく、虫歯などと違って痛みなどが少ないです。
そのため、気になって歯医者さんに相談したときには既に進行していて、高額な治療費をかけなければならない、抜歯しなければならない、なんて事も有り得ます。

歯周病に罹患しているかについて、歯医者さんの検査を行うことで初期段階の歯周病も発見することもできます。

歯周病かな?歯周病セルフチェック

歯周病に罹患しているか、どうやったらわかるのでしょうか?
以下の簡単なセルフチェックに1つでも当てはまる方は歯医者さんに相談してみましょう。

・歯ぐきが腫れている
・歯磨きしていると血がでる
・歯ぐきの色が悪い
・口臭が気になる
・歯が押したりするとグラグラする
・歯ぐきから膿が出たことがある 
・よく口が渇く 
・以前に比べて歯と歯の間に物が詰まりやすくなった
・歯並びが悪くなってきた(出っ歯になってきたような感じがする)
・以前と比べて歯が長くなってきたような気がする
などなど・・

それ以外にも、口腔内に違和感がある場合は歯医者さんに相談しましょう。
歯医者さんで検査することでセルフチェックだけでは気づかない初期の歯周病も発見することができる場合があります。

一般的な歯周病検査(歯科ドック)の検査内容

歯医者さんに相談した場合歯周病の検査とはどういった検査がされるのでしょうか?神谷町デンタルクリニックの歯周病検査(自費診療)の流れについてご紹介いたします。

①口腔内の状況を歯医者さんが見て歯ぐきの色や状態を見ます。

②生活習慣や内服状況、歯周病の進行に左右する疾患の有無を問診していきます。

③口腔内全体のレントゲン写真(CT)を撮ります。パノラマレントゲンで歯ぐきが下がっている部分がないかなど確認をします。歯医者さんによっては2~3歯単位のレントゲン写真(デンタルレントゲン)を10枚~14枚パノラマレントゲンの代わりに撮影する場合もあります
※レントゲン写真で異常があると判断した場合、精密検査としてCTの撮影を行う場合があります。

④それぞれの歯の歯周ポケットの深さをプローブという専用の器具を用いて測ります。その際、歯が動かないか、出血がないかなど1歯につき6か所単位で検査を行います。(これを歯周精密検査と言います)

⑤唾液検査により唾液の量や口腔内の菌について検査を行い歯周病の進行度合いを調べます。

⑥これらの診断をもとに、今の状況が続くと、15年後に歯を失うリスクを判定していきます。

歯周病検査はいくらかかるの?歯周病検査の費用とは?

検査にかかる費用はいくらかかるのでしょうか?

保険内で検査を行った場合と自費で歯周検査を行った場合の費用についてご紹介いたします。
まず、保険内診療にて歯周検査を行った場合、約3,000円かかります。
保険内の場合、レントゲンは口腔内全体を撮影するのみとなります。また、唾液検査やリスクの判定なども行いません。

自費で歯周病検診を行う場合、約5,000円~100,000円かかります。
人間ドックと同じで検査項目に応じて費用が変わるので、一般的な平均はありません。
保険内診療で行っている歯科医院もありますし、自費診療でより精密に検査を行う歯科医院もあります。

より詳しく口腔内の検査を行い、将来の歯周病リスクを把握するためには精密な検査を行うことをおすすめ致します。
CT撮影や唾液検査を行い、唾液の分泌量や菌のバランスを見ることで歯周病や虫歯にかかるリスクを検査することも可能です。

将来的に歯周病になってから治療を行うよりも、定期的な検診や歯周病ドックで歯周病にならないように気を付ける方が、体への負担も金銭的な負担も少なく済むことが立証されています。特に歯周病は全身疾患に影響するため、歯の健康は体全体の健康につながるものと考えます。

歯周病検査は健康な歯を守る大事な検査

厚生労働省のデータによると、日本において歯を失う原因の第一位は歯周病(42%)となっています。
参照元:イーヘルスケアネット:歯の喪失の原因

また、日本人の約80%は歯周病に罹患していると言われています。自分は毎日3回歯磨きしているから大丈夫と思っていても実は歯周病という事も十分に有り得ます。保険と比較すると自費の歯周病検査は少し踏み出しにくいと思いがちです。

身体の人間ドックは定期的に行くことで重大な病気の早期発見が行われてきました。一度、歯周病に関する精密検査(歯科ドック)で口、ご自身の口腔内の状況をきちんと把握してみてはいかがでしょうか?

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