見出し画像

歯周病治療とインプラント、保険か自費か…まずは予防を徹底しましょう

歯医者に関連するこんな記事を拝見しました。以前取り上げた下記の記事でも、歯周病についてが取り上げられていましたね。30代以上の多くの方に該当をする歯周病、今関心がとても高くなっているように感じます。

歯周病治療や、インプラント治療について保険治療で行えることや自費治療でできることを紹介します。

歯周病治療のための歯石除去・口腔ケア

歯周病治療を行う際は、できるだけ早期に歯石の除去を行うことが理想的です(歯周ポケットが深い場合は、初期治療を行い、歯肉の炎症がある程度引くことを待ちながら治療を進める場合もあります。)
ですが、保険の治療では「一度に歯石をとってはいけない」などのルールがあり、保険診療を受ける場合は歯科医師も患者様もそのルールに従わなければなりません。

また、正しい口腔ケアを習得していただくことも、1ヶ月に15分、お伝えする時間として評価されていますが、場合によっては何十年も続いた習慣を変えるのに1ヶ月に15分しか使えないのでは、次の月になったら忘れてしまうこともほとんどでしょう。何を習得するにもある程度コツをつかむまでには繰り返し根気よく行っていく必要があると考えられます。

また、実際には歯石になる前のバイオフィルムを除去し、歯石を作らないようにすることが最も進んだ歯周病治療であり予防でもあると考えられますが、なかなかそこまでは財源が枯渇している保険診療ではフォローされることが難しいのが現状です。

神谷町デンタルクリニックではエリスリトールのパウダーを使用し、歯周ポケット内のバイオフィルムも除去し、またミュータンス菌の作用を減弱するトリートメントを定期メンテナンスとしておすすめしております。

インプラント治療

インプラント治療に関しても、インプラントはもともとある歯周病とご自身の口腔ケアが正しく行える状況で手術を行い、術後も正しくお手入れとメンテナンスを継続することが必須です。そうでなければインプラントは天然の歯と比べて10~20倍、インプラント周囲炎(インプラントの周りの歯周組織の炎症。歯で起こると歯周病となります。)が起きやすいと言われています。
インプラントを正しく入れて、良いメンテナンスを継続することは必要な措置です。そもそもの歯との違いとして、インプラントでは力を感じるセンサーがありません。そのため噛む力を支えるバーティカルストップとしては非常に有効ですが、食べ物を食べる際に歯ごたえがあっておいしい、などを感じることができないのです。
インプラントと天然の歯が混在している場合、無自覚のうちに天然の歯のみに力がかかっていると思われる反応性の骨隆起がよく見受けられます。
また、残っている歯が根の治療をされて金属の土台が入っている場合、歯が割れてきたりするケースにも遭遇することが多いです。

自分の歯を残す治療が最適。でも難しい場合は?

そういったことから、可能であればなるべくご自分の歯を残す治療を選択できるのが一番なのです。ただしそれがかなわない場合、正しく歯周病を管理してご自分でのお手入れも正しくできる状態でインプラント手術をお受けいただくことや、神経を取った歯の土台の素材の見直し、噛む力のコントロールを行っていただくことをおすすめいたします。

歯は一生もの。予防歯科で自分の歯を残しましょう

歯は一度失ってしまうと自分の歯を取り戻すことはできません。また歯周病は様々な病気の原因ともなりますので、健康にお過ごしになるためにも、歯の状態や毎日のケアに気を付けていただきたいです。

予防のメンテナンスや毎日の歯磨き習慣でリスクを減らしましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?