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新型コロナ禍で歯医者・歯科治療に寄せられた質問に答えます

「緊急事態宣言下で歯医者を受診してもいいのか」「歯医者での感染リスクは?」と不安に思われている方が多いのではないでしょうか。歯医者への不安感から痛みや違和感を放置してしまうと、症状が悪化したり最悪の場合歯を失ってしまう場合もあります。

新型コロナウイルスで皆様が不安に思われていることや多く寄せられる歯や歯医者に関するご質問について、2020年7月8日時点でのご回答をまとめましたのでご紹介いたします。

歯の症状や歯医者通院に関するご質問の紹介

歯が痛いです。新型コロナで歯医者に行くのをためらっています。通院してもいいですか?(痛みの緊急度が高い場合)
歯の痛みは、人間の体に現れる痛みのうちでも、かなり強いものです。特に神経が虫歯に感染してしまっている場合、他のことが手につかないほどに痛くなることがあります。この場合、時間の経過とともに神経が死んで、激痛が消失する場合がありますが、虫歯が治ったわけではありません。できれば、応急処置か、理想は神経の治療をお受けになることをおすすめいたします。

また、ストレスを感じやすく不規則な生活や食習慣になりがちな時なので、もともとは慢性の炎症であった歯肉や根尖性歯周炎が急性化して痛んだり、化膿していることも考えられます。こちらは、応急的に抗生物質の利用により炎症を一時的にコントロールできますが、痛みが引いても治ったわけではないので、状況を見て歯周病の治療、もしくは根の治療が必要となってきます。

朝起きた時に歯が痛む場合は、ストレスによる食いしばりが起きている可能性があります。特に寝ている時は力のコントロールが働きにくく、人によっては300キログラムにも及ぶ力が歯に加わることがあるようです。
この力により、歯の周りの組織がダメージを受けて、噛むと痛んだり、冷たいものや時には熱いものもしみやすくなることがあります。一番はストレスの緩和ですが、対症療法として、マウスピースの使用や咬む筋肉にボトックスを注入してあげることで、無意識の力を和らげて症状を緩和することができます。

痛みはあまりないのですが歯医者に行くか悩んでいます。(痛みの緊急度が低い場合)
穴が空いているほどの虫歯でしたら、やはり早期に虫歯を除去し、充填(もしくはかぶせる)ことが理想的です。放置してしまうと、神経が生きている歯の場合、虫歯の進行により、神経を取らなくてはいけなくなる可能性が高くなってしまいます。

1日家にいると、いつ歯磨きをしたらいいか迷います。どのタイミングで歯を磨けばいいですか?

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一番は、一日自宅でお過ごしになっても規則正しい時間にお食事を取っていただき、そのあとに歯磨きされることをおすすめいたします。自宅にいると、つい、仕事をしながら清涼飲料水やおやつを食べながらになりそうな場合も、長い時間をかけて食べながらお仕事をされるのではなく、時間を決めて召し上がっていただき、そのあとに口腔ケアを行なっていただけるようにおすすめいたします。
ご飯やパンなども含めた糖分の摂取の回数が長いと、それだけ虫歯のリスクが上がってしまうので、もし、可能であればおやつは食後のデザートとして召し上がることをおすすめいたします。

歯医者での感染リスクが高いとよく目にします。通院してよいかどう判断すればいいですか?
こちらに関しては、事実です。
新型コロナウィルスが流行する前より、歯科医院は感染リスクが高い場所です。これは、そもそも歯科医院で治療する病気の多くが虫歯や歯周病という、細菌感染が主なこと、炎症のある口腔粘膜は特に出血しやすいためです。
ですので、通常からそれらの感染リスクを意識したスタンダードプレコーションを行なっていたクリニックであれば、今回の新型コロナウィルスに対しても、正しく対策を取っている医院が多いと考えています。ご心配な場合は、お通いのクリニックへご相談されると良いかと存じます。

当院も感染対策に全力です

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当院は新型コロナウイルス感染拡大の前から、衛生管理を徹底してまいりました。飛沫コロイドによる感染リスク、再発リスクを低減するためにすべての全ての治療は個室で行われます。

治癒率をあげるため、また、再発リスクを下げるために、常日頃より消毒・滅菌を厳格に行っております。デンタルユニットなどの備え付けのものに関しては、患者様の診療が終わるごとに消毒液による清拭を行ったうえで、次の患者様にお使いいただいております。

また使用する器具は、患者様ごとにクラスB滅菌器を使用した器具を使用しております。※滅菌パックの中に入れられた器具は、クラスB滅菌機でないと滅菌できません。クラスB滅菌機の日本での導入率は2%以下(2014年調べ)と言われています。

新型コロナウイルスに対して不安に感じられている方に少しでも安心して治療を受けていただける環境をつくるために、スタッフ一同全力を尽くしております。


本当に早く、感染が収束してほしいですね。歯科医院から発信できることはどんどんしていこうと思いますので何かご不明な点や心配事があればぜひコメントください。

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