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第二回 BOOKSHOP NIGHT

夜の本屋で行われるライブイベント「BOOKSHOP NIGHT」。
第二回を開催いたします。

[イベント内容]
本屋さんを真っ暗にして、お客さまには入口でランタンをお渡しします。そのランタンを読書灯に、夜の本屋の姿を楽しんでいただくイベントです。もちろん、店内の本は通常通りお買い求めいただけます。
また、店内の一角では、アコースティックライブが開かれております。本屋さんにふさわしい小さな音量で演奏されておりますので、近くに寄ればライブとして、遠くで聞けばBGMとして楽しんでいただけます。
秘密の屋根裏部屋のような暗がりで、普段とは違った表情を見せる本をお楽しみください。

日 時:2022年10月15日(土) 
場 所:下北沢BOOKSHOP TRAVELLER
入場料:¥3000
入場数:20名まで
※ご予約は先着順となり、満数に達した場合、当日券の販売はありません。

開 場:19:20
開 演:19:40
閉 場:21:45

出 演:利根川風太(紙とゆびさき)
    竹田健太
    有村朔


先月から始まったこちらのイベント。
「真っ暗な本屋さんにランタンを持って入っていく」という光景は、想像の段階で充分に魅力を感じておりましたが、イベント当日に初めて完成したその空間は、その想像を大きく超えて素晴らしいものでした。
新たに見つけた魅力はたくさんあるけれど、なんといっても普段の本屋さんと大きく違うのは「没入感」。

暗い書棚にぽつりと灯りが。
本は読めるけれど顔は見えない程度の光。

BOOKSHOP TRAVELLERはたくさんの小部屋に分かれた書店。
それぞれの部屋に入ると、暗闇の中にぽつぽつと小さな灯りがある。そこに人がいることはわかるけれど、顔まではよく見えない。
それを見ていると、自分もまた暗闇の中にいることを感じることができる。
棚から本を抜き、椅子に掛け、ランタンを置いて本を開く。読書灯としては充分な光を放つランタンは、この場所を明るい場所にはしない。暗闇を守ったまま、手元だけを優しく照らしてくれる。
小さく、ライブの演奏が聞こえている。
どこかでページをめくる音がする。
廊下を誰かのランタンが通り過ぎてゆく。
同じ空間にいる他の誰かの存在は、色々な形で感じることができるのに、それなのに、今この場所には自分ひとりしかいないみたい。ここにだけ、自分ひとり分の切り離された暗闇がある。自分だけの、優しい暗闇。

光を使って、暗闇の中に自分だけの部屋を作る。
その感覚がとても新しかったし、そしてその部屋は、読書をするのにとてもとても優しい空間でした。

さて、一度体験してしまうと、より贅沢なことを考えてしまうもので。
第二回BOOKSHOP NIGHTでは、店内の一角で「読書灯に似合う本」のフェア棚を作り、会場となる書店BOOKSHOP TRAVELLERさんと一緒に選書をします。

僕も、自宅の本棚の中から自分でセレクトした本を、古書として販売します。
フェアに合う本を選んでいると、あの空間が「暗闇」とも「光」とも解釈できるものであることがわかりました。なんというか、背中合わせなんだなあと。

そしてそして、もちろん前回同様、アロマ書房さんによる香りの演出もございます。


というわけで、第二回BOOKSHOP NIGHTもお楽しみに。

ご予約は紙とゆびさきより。↓

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