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脳の使い方から学ぶ!ダイエット成功も幸せな人生も両方手にする為の5つの方法

以前の記事(下記参照)にて、ドーパミンには欲求回路と制御回路の2通りの使われ方があり、前者は衝動的な行動を、後者は計画的な行動を促すように働くと解説しました。

そして、制御回路の活性が弱い人は太りやすいという事実を根拠とメカニズムを示しながらお伝えしましたね。

では、制御ドーパミンを活性化し、欲求ドーパミンを黙らせればダイエットに失敗することはなくなるのでしょうか?

おそらくその通りでしょう!

ただし、制御ドーパミンの活動が高すぎる人は、“満足感を得られない”人生を送ることになるかもしれません。

どうゆうことかと言いますと…

ダイエット成功も幸せな人生も両方手にするポイント

はたから見ればもう十分痩せているのに、十分スタイルもいいのに、『まだまだ痩せなきゃ!もっとココを引き締めたい!』といつまでも嘆いている人って周りにいませんか?

このような人は、制御ドーパミンを上手く働かせつつ衝動的な行動を抑制できているかもしれませんが、人生全般において幸せになることが難しいくなってしまいます。

なぜなら、ドーパミンのせいでいつまでも満足できないので。

そこで重要なのがH&N(Here&Now)系の脳回路、すなわち、『今ここ』から喜びや満足感を引き出す脳の使い方。

したがって、長期的なダイエットにも成功し、かつ幸せな人生も手にするのは、2つのドーパミン系とH&N系を上手くバランスを取りながら調和させる必要があるんです。

ではその具体的な方法を5つ紹介していきましょう!

ドーパミン・H&Nを調和する方法①|認知行動療法

まず紹介していくのは『認知行動療法』。

こちらは、制御ドーパミンの活性が弱すぎて欲求ドーパミンに振り回されがちな人には特に有力な方法となります。

やり方は2ステップ最初の段階では、痩せることに繋がらない衝動的な行動を促している“きっかけ”が何かを見極めることから始めます。

その次に、気が付いたきっかけ(=コンテクスト)に対してどのような対策を練っていけばよいのか具体的に考えていきます。

例えば、コンビニの前を通ることがきっかけで甘いものを食べたい!という衝動が沸くのなら、コンビニのない通勤路を探すなどです。

ドーパミン・H&Nを調和する方法②|自然と触れ合う

続いては、ドーパミンの制御回路を活性化しつつ、 H&N系にもきちんと刺激をしていく方法として“自然と触れ合う”ことの重要性を解説します。

私たちの脳は、自然の風景を脳内で情報処理している時に、H&N系が活性化することが示されています。

また、自然の中に身を置くと集中力や忍耐力が向上することも示唆されているんですね。

これは学生を対象に、自然風景の写真を見せられたグループと都会風景の写真を見せられたグループのどちらが長く難しい課題に取り組んだかを比較した結果から得られた結論です。

もし手近なところに溢れる自然がない場合は、部屋に観葉植物を置くだけでも似たような効果があるようなので試してみてください!

ドーパミン・H&Nを調和する方法③|創造行為・創作行為

3つ目は“創造行為・創作行為”。

これは、ドーパミンとH&Nを混ぜ合わせる最高の方法だと考えられています。

具体的には、、編み物、手芸、塗り絵、絵描き、料理、ガーデニング、そして手を使ったゲームやスポーツなど。

メカニズムはこんな感じ。

まずは制御ドーパミンを駆使して、頭の中で得た着想を具体的な計画として思い描きます。

その後、その計画を現実のものにするために、実際に手を使って具現化していく(=H&N系)わけですね。

確かに、すぐに成果が求められる現代人が忘れがちなのが、このような手を使う創造行為なのでしょう。

ドーパミン・H&Nを調和する方法④|仲間意識・友情

続いては“仲間意識・友情”。

こちらはまさに、共感という感情の根源ですよね。

仲間に共感し(自己中心性を抑制し)、思いやりを持ちながら社会的な行動を促していくこの一連の過程によってH&Nと制御ドーパミンが共に活性化され、同時に欲求ドーパミンは抑制されることが予想できます。

ここでは関連する面白い研究を紹介しましょう。

タイニーパルス社が行った職業のカテゴリー別に幸福度を調査した研究では、建設労働者が第一位にランクインしたそうです。

これは、多くの仲間で仕事の達成感を共有できることに加えて、前ページの創造行為による影響もあるのではと考察されています。

ドーパミン・H&Nを調和する方法⑤|瞑想・マインドフルネス

最後は“瞑想・マインドフルネス”です。

今この瞬間に意識を集中するマインドフルネスでは、ダイレクトにH&N系の脳回路を活性化しますよね。

また瞑想の継続は、制御ドーパミン系を司る大脳皮質(特に前頭前皮質)を 活性化するどころか、構造的な変化まで引き起こすという科学的な根拠が続々と発表されています。

胸を張ってお伝えいたしますが、これまで様々な書籍や専門書を読んできた結果、瞑想を継続することは、長期的な美しさと健康、 そして人生の豊かさを手にするのに必ず貢献してくれます。

ドーパミン系とH&N系の脳回路の使い方を学んだことで、さらにその確信が強まりました一日10分でもいいので瞑想を習慣にしましょう!

まとめ&ラストメッセージ

いかがでしたでしょう?
(もし質問や相談などがあれば気軽にコメ欄に打ち込んで下さい😏)

2回の投稿に分けてお伝えしてきた、ダイエット成功とドーパミンのお話し。

今の欲求を抑制し、未来のより崇高な価値のために計画を実行していくためには、衝動性と計画性という2つの顔を持つドーパミンのバランスを改善していく必要があるのでした。

また、その上で人生をより満足のいくものにしていくためにはたまには未来の計画や野望は脇に置き、今この瞬間を楽しむ脳の使い方も重要ということです。

さて、自分はその場の衝動で動く人間なのか?(欲求ドーパミン系)
それとも計画的で我慢強い人間なのか?(制御ドーパミン系)
あるいは今を楽しみのんびり生きる人間なのか?(H&N系)

もちろん人間の性格や意思決定は複雑な要素の混ぜ物から生まれるので、一元的なスケールで考えることにはあまり意味はないでしょう。

最新の科学的見解に目を配ると、生まれつきの部分(要は特定の遺伝子配列)と幼少期(3歳くらいまで)の生育環境の相互作用が、成人後の性格や人格、信念形成に多大な影響を及ぼしていることが分かり始めているようです。

いずれにしても、日に日に解明される脳における科学的知識を追うことは、より豊かで幸せな人生を送るヒントになり得ると私は考えています。

今回のドーパミンの最新科学についてより深掘りしたい人は、引用図書を読むことをお勧めします。

では、皆さんの健闘を祈っております😎

[引用図書]
もっと!
愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学
ダニエル・Z・リーバーマン著

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