17種類の紙を使って全68種類のチラシを印刷!
こんにちは、紙谷 刷太郎(かみたに すりたろう)です!
きょうは2月9日(金)に開催した「大チラシ印刷公開立ち会い企画」についてご説明します~!この「大チラシ印刷公開立ち会い企画」は、今年の1月から新たにスタートした「ニュー紙と印刷とラジオ」が企画したイベントになりますっ!
「ニュー紙と印刷とラジオ」って?
「ニュー紙と印刷とラジオ」は、ファンシーペーパーを扱う平和紙業株式会社の西谷 浩太郎と、印刷会社の株式会社サンコーの有薗 悦克、企画協力として東北紙業社の加藤 清隆の3人で運営していて、メインとなるインターネットラジオ配信と、工場見学や勉強会、印刷加工実験といったリアルな体験イベントを通して日本全国のクリエイティブを紙と印刷加工で盛り上げよう!という企画なのですっ!
こちらは、株式会社サンコー様のwebサイトになります。印刷や紙に関するブログ「サンコーな日々」は若手クリエイターさんに人気があります!
「ニュー紙と印刷とラジオ」X(旧twitter)から最新のラジオやイベントに関する情報をお伝えしています!
「ニュー紙と印刷とラジオ」のラジオ配信は、ツイキャスからお聴き頂けます!紙、印刷加工の広~くて深~い世界に足を踏み入れたい!という方はぜひ!!
紙、印刷ならではの「ぶっ飛んだチラシ」を作りたいっ!
冒頭でもお話したように「ニュー紙と印刷とラジオ」は、紙と印刷加工で日本全国のクリエイティブを盛り上げたい、という想いでスタートした企画です。
その「ニュー紙と印刷とラジオ」のチラシを作ることが決まった時、紙や印刷のことをよく知る人から、詳しくは知らないけれども紙や印刷に興味はある、という人たちにも「紙、印刷って面白い!」と思ってもらえるようなチラシを作りたいと思い、ラジオのメンバー3人と、ディレクションに入って頂いている、かようびデザインの青木 佳代さん、そして印刷現場の職人さんたちと打ち合わせを重ねたのでしたっ!
紙、印刷の変態たちが集まって、面白いチラシを作るためのアイデアを出し合っているうちに、どんどん話は盛り上がり、気が付けば、印刷現場の職人さんでさえ「どんな仕上がりになるのか想像がつかない!」と言われてしまう程ぶっ飛んだ内容に決まったのでした~!
使用する紙はMagカラーN 16色とMag-N プレーンの計17種類!
まずチラシに使用する紙ですが、「ニュー紙と印刷とラジオ」のレトロなデザインとぴったりのMagカラーNとMag-Nという紙を使用することに!
「MagカラーN」は、古紙パルプが30%以上配合された昔のわら半紙のような質感の紙で、「Mag-N プレーン」は雑誌古紙を50%以上配合した、新聞紙のような色と質感を持った紙になりますっ。どちらも今回のデザインとはとても相性が良さそうですっ!
「スミ」と「シルバー」、「抜き合わせ」と「乗せ」!一見シンプルに見えて、実はかなりマニアックな印刷に!
次に印刷方法ですが、まずはこちらをご覧くださいっ!
左側のスミ①、シルバー、スミ②と書かれているのが印刷の刷り順(紙にインクを乗せる順番)、そして上に書かれたA、B、C、Dが4種類のデザインの説明になります!
1種類ではなく、4種類のデザインができたのは印刷の機械に通す紙のサイズが今回は545㎜×394㎜になり、A5サイズ(210㎜×148㎜)のチラシが4面付けられるので、デザイナーの青木 佳代さんから「せっかくだし、4種類のデザインで作って、『刷り順』や、『抜き合わせと乗せ』による見え方の違いを徹底的に比較できるチラシにしましょう!」と言って頂き、そのお言葉に甘えて4種類のデザインでチラシをつくることになったのです~!(青木さん、ありがとうございます~!)
さきほどデザイナーの青木さんから出てきた「刷り順」と「抜き合わせと乗せ」について簡単にご説明します!(うまく説明できるといいのですが)
☐刷り順
今回使用するインクがスミとシルバーの2色になり、インクを乗せる順番が
スミ → シルバー(スミの上からシルバーが乗ります)
シルバー → スミ(シルバーの上からスミが乗ります)
のどちらかになりますっ!
紙の上にインクが乗る順番で仕上がりに違いが出てくるのかどうか???
頭の中で想像してみると、スミ→シルバーの方がメタリック感が強く出そうですが。実際はどのような仕上がりになるのか???
んー、楽しみです!
☐抜き合わせと乗せ
スミとシルバーが接するデザインの場合を想像して頂けるとわかりやすいのですが、重なりがなくぴったりと隣り合っているのが「抜き合わせ」で、
例えばシルバーの上からスミを重ねて印刷して、接しているように見せるのが「乗せ」になります!
印刷については、株式会社サンコー様のブログ「サンコーな日々」にも詳しくまとめられていますので、ぜひご覧ください!
というわけで、スミとシルバーの「刷り順」と、「抜き合わせと乗せ」を組み合わせて、17種類(17色)の紙が組み合わさり、
何と何と、68種類のチラシが印刷されることになったのです!!!!!
「ヒェー、68種類のチラシで、しかも〔刷り順〕と〔抜き合わせと乗せ〕が組み合わさった複雑な仕様、もうワクワク、ドキドキが止まりませんっ!」
17種類の紙が一気に印刷機を通りますっ!
ここからは、「ニュー紙と印刷とラジオ」のチラシが印刷されているところを画像、動画と共にご覧頂ければと思います~!
印刷機の周りに多くの観客?がいらっしゃるのは、今回の「印刷立ち会い」企画のワクワク、ドキドキを印刷や紙に興味のある人たちと分かち合いたい!という想いから「印刷立ち会い」を募集したところ、予想を超える方々からご応募があり、実現しました!
今回はチラシの18種類の紙が全て同じ厚さなので、18種類まとめて一気に印刷機に紙を通すことに!その時の印刷の様子を撮影しましたのでご覧くださいっ!(※動画は途中から3倍速となっております)
MagカラーNのオークという色からスタートして、アスターブルーまでの7色の紙が印刷機を通っているところを撮影しました!紙の色がどんどん変わっていくという、ふだんの印刷ではあまり見ることのない光景ですっ。
仕上がった印刷物を参加者みんなで眺めながら、気になるところを話し合う至福の時間
こうして仕上がった出来立てほやほやのチラシをテーブルに並べて、参加者の皆さんと、紙色による仕上がりの違い、刷り順によるスミ、シルバーの見え方の違い、抜き合わせと乗せの違いを堪能するという至福の時間を味わったのでした~。「大チラシ印刷公開立ち会い企画」にご参加して頂いた皆様お疲れさまでした~!
「ニュー紙と印刷とラジオ」チラシの入手方法
本日、ご説明させて頂いた「ニュー紙と印刷とラジオ」のチラシは平和紙業1階にあるショールーㇺ「ペーパーボイス東京」と印刷会社の株式会社サンコー様で設置していて、入手することができます!68種類の中から気になる、もしくはお気に入りの1枚をお持ち帰り頂ければと思います~!
また、紙色が変わることによる見え方の変化や、スミとシルバーの刷り順による仕上がりの比較といった、仕上がったチラシに関する紙と印刷の詳細は追ってこちらのnoteでご説明したいと思っております!
こういったリアルなイベントは今後もやっていきたいと思っておりますので、「ニュー紙と印刷とラジオ」や「なるほどなPAPER」のSNSを常にチェックして頂ければと思います!本日も、最後までお付き合い頂きましてありがとうございました~。紙谷 刷太郎がご案内しました~!
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