【作品3点目】透明箔で透けっ&テカっ表現に挑戦!
こんにちは、紙谷 刷太郎です。
MONQさん(人気のイラストレーターさん)、コスモテックさん(箔押し加工屋さん)と作るOKフロートのミニポスターは、全5作品あるうちの2作品の加工を終えて、ようやく今回が折り返し地点というところまで来ました~。
(ふぅ~、すでにここまで本当に色々あり過ぎて、わたし、印刷加工の奥深さを全身で受け止めておりますっ!汗) これまでわたしの記事をお読みいただき、本当にありがとうございますっ!
ここまでの感想をひとことで言うと
「印刷加工はやってみないとわからないっ!」ですかね~。
OKフロートに熱をかけることで色が変化することや、箔との組み合わせで印象が変わることなど、ある程度 経験上想像はついていた(つもりだった!)のですが、熱をかける温度や、紙に金属版を押す 圧力のちょっとした加減の差で『仕上がりが大きく変わる』ことには驚かされっぱなしでしたっ!
また、現場の職人さんからは更に美しい仕上がり・ぶっ飛んだ仕上がりを目指して、挑戦していただいている気持ちがひしひしと伝わってきており、この熱量のまま最後の5作品目まで現場の方々と一緒に突っ走りたいと、わたしは覚悟を決めた次第ですっ!
背景の透けとテカりについて
さっそくですが、まずは下の2枚の画像をご覧くださいっ!
背景をよーく見るとドラゴンのイラストが押されていますっ!
クールな女の子の背景にドラゴンが押されていて、そのドラゴンが少し透けつつ、見る角度によりテカっと光を反射しているのがおわかりになりますでしょうか?!
「少しわかりにくいかも!?」
という方のために、動画でも撮影してみましたっ~!
背景のドラゴンがふわっと浮かび上がったり、消えたりする様子をご覧いただけるかと思いますっ!
OKフロートの紙の特徴は大きく2つ
1つ目は熱による「紙色の変化」
2つ目が「少し透ける」というもの
どちらも加熱型押し加工で起きる変化であることは、以前の記事で説明しましたっ!
「紙色の変化」についての解説はこちらっ!
そして、「少し透ける」についての解説はこちらっ!
加熱型押し → 透明箔へ作戦変更!
3作品目のOKフロートミニポスターは、OKフロートの紙が「少し透ける」特徴をいかすために、背景を加熱型押ししていただくという作戦で最初スタートしましたっ!
これまでの経験から熱は高め、圧は強めで機械の調整をしていただき、準備万端でがっつり加熱型押したのがこちらの画像になりますっ。
(写真で比較しやすいように、同じドラゴンの脚部分の画像になります)
かなり強く押していただいたので、色の変化も大きく、少し透けたのですが… 「背景のドラゴンをもう少し目立出せることはできないものか…?」
と思い、またまた現場の職人さんに相談してみたところ、
ご提案頂いたのが「透明箔」でしたっ!
透明箔はその名の通り、透明素材の箔でフィルム素材になるため、箔を押した部分が光の反射によりテカっと光るのが特徴ですっ。
「いくら透明とはいえ、箔であることに変わりはないので、果たして透明箔でも加熱型押しと同様に紙が透けるのか???」
不安のある中、透明箔を押した画像がこちらになりますっ!
おぉ、少し透けたーっ!!!
そしてテカったーっ!!!!!(大興奮)
結果は加熱型押しで押した時と同じように、透明箔でも紙は透け、更に押された部分がテカっと光に反射することで、背景を目立たせることに大成功!そして、ドラゴンの脚をより立体的に表現することもできたのですっ!
当初は加熱型押しで加工をしていただく予定でしたが、それぞれの仕上がりを見比べた結果、迷うことなく透明箔に変更することができたのでした~。
こちら3作品目もミニポスターとして飾っていただくものではありますが、ぜひ手に取ってじっくりご覧いただき、見る角度を変えたり、光にかざしたりしながら、繊細な押し表現を堪能していただければと思いますっ!
唐突ですが「ここで重大発表~~~!!!!!」
製作真っただ中のミニポスターですが、最終的に皆さまにお手に取っていただけるよう準備を進めております! ご期待くださいませっ!!!(詳細は後日あきらかにしますっ)
これで3作品目も無事に加工を進めることができ、OKフロートミニポスター作品は残すところあと2作品となりました~。残り2作品は難易度がとても高い加工になりますが、この勢いのまま良い作品に仕上げたいと思いますっ!
本日も紙谷 刷太郎がご案内しました~。
そして、最後に3作品目の加工の様子を少しだけ!
3作品目の加工をしていただく箔押しの機械ですっ
背景の加熱型押しに使用する版ですっ!
赤と黄色の気になるモノは現場で愛用されている糊の容器
愛らしく、気になったので、撮影しちゃいましたっ