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上久保の言葉「すべての研究はつながっている」

3回生ゼミ第一回(2024年4月4日)の言葉。今回は3回生の研究計画と春休み中に取り組んだことの発表会です。上久保ゼミでは新人第一回でいきなり研究発表会から入ります。当然です。そのスピード感でやらないと、現代社会にはついていけません。
 
すべての研究発表が終わったと、3回生に話した言葉です。

全員の研究テーマはバラバラだ。でも、実はすべての研究テーマがつながっていて、1つの現代社会の縮図となっていることを認識しないといけない。

例えば、「デジタル教科書」インターネットの問題「エンターテイメント産業」「スポーツ産業」観光業の発展、それをさらに成長させるために「NTT法改正」など規制緩和、構造改革が行われる。

これまで社会に参加できなかった人たちがテクノロジーを得て参加するようになり、NPOなど「新たな市民運動」が起きている。多様化する社会で勝ち相対主義に陥らないための新たな規範が必要とされている。

だが、それは一方で新しい社会問題を引き起こす。女性などの社会進出は「少子化」の一因となる。「精神に問題を抱える人」は増加し、偏見が広がり、それをケアする新しいシステムが必要になる。海外では、「ストリートチルドレン」が深刻な問題になる国もある。世界がグローバル化する一方で、対立も先鋭化し、世界各地で紛争が起こり、難民化する人々も増えている

これらの問題を解決するための政治は、「シルバーデモクラシー」に陥り、若者は政治に参加しない。その「投票率」を高めるために、必要な「新たな選挙制度改革」行動経済学を応用した若者の投票行動の研究が求められる。

自分が関心がある政策が実現すれば万事解決ではない。ある政策の実現は、新たな問題を引き起こすことがある。その社会の構造、複雑さをともに学ぶことが必要だ。

上久保ゼミの学びの全体はこちらです。




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