上岡磨奈

半ヲタ社会学者。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程。『ユリイカ 2019年11月臨…

上岡磨奈

半ヲタ社会学者。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程。『ユリイカ 2019年11月臨時増刊号 総特集 日本の男性アイドル』「メンズアイドルの見えざる世界」関心:アイドルと労働、海外のアイドルとファンダム

最近の記事

Relationships Reinforced and Visualized Through Photo Shooting/Photography

Introduction This study examines the tools of communication between fans and young pop singers, also known as idols, focusing on the “Cheki” which is a type of photograph taken on small polaroid cameras. It has been proposed that an importa

    • 【動画】<無邪気な肯定でも粗雑な否定でもなくーー葛藤しながらアイドルを捉える>香月孝史×中村香住×上岡磨奈

      香月孝史さんの『乃木坂46のドラマトゥルギー 演じる身体/フィクション/静かな成熟』(青弓社)が2020年4月23日に発売されました。その刊行記念として香月さん、社会学研究者の中村香住さん、そして上岡磨奈で鼎談の機会を持ちました。(2020年6月5日収録) アイドルという文化実践についての研究や議論は未だ途上にあり、アイドルとはそもそも何か、アイドルが成立することを可能にしている前提は何なのか、といった問題の背景になかなか辿り着かないということも課題としてあります。 同書

      • ジェンダーとセクシュアリティについてアイドル世界に横たわる規範ー白鳥白鳥活動終了に寄せて

        ※2020年7月4日、一部改稿。 二丁目の魁カミングアウトから白鳥白鳥氏の活動終了が発表された。 (「白鳥白鳥」グループでの活動終了に関するお知らせ) 昨年12月、「アイドルを続けるという困難ーきまるモッコリ脱退に寄せて」と題して記事を書いた。 半年の間に、誤解を恐れずにいえば、二丁目の魁カミングアウトのメンバーについての「お知らせ」を受け取ることになってしまったのは改めてアイドル活動、音楽活動、何よりグループでの活動を続けることの難しさを実感するところでもある。 しか

        • ライブがないということの雑感

          手元のチェキ帳を見ると最後に撮ったチェキは2020年3月18日、これが即ち今のところ最後にライブを見た日になる。でもこれは唯一3月に見たライブで、その前は2月25日だ。 2020年2月は18本のライブを見に行った。中止されたライブも既に3本あったので、予定通りであれば20本、いずれにせよ2日に1回以上はライブ会場に足を運んでいた。 つまりライブを見ること、ライブのある生活が筆者の「日常」であった。 細かい頻度やライブの規模、またライブに関わる立場にはその時々で変化もあるが、

        Relationships Reinforced and Visualized Through Photo Shooting/Photography

        • 【動画】<無邪気な肯定でも粗雑な否定でもなくーー葛藤しながらアイドルを捉える>香月孝史×中村香住×上岡磨奈

        • ジェンダーとセクシュアリティについてアイドル世界に横たわる規範ー白鳥白鳥活動終了に寄せて

        • ライブがないということの雑感

          郡司芽久『キリン解剖記』(ナツメ社, 2019)

          長い首を器用に操るキリンの不思議に、解剖学で迫る!「キリンの首の骨や筋肉ってどうなっているの?」「他の動物との違いや共通点は?」「そもそも、解剖ってどうやるの?」「何のために研究を続けるの?」etc. 10年で約30頭のキリンを解剖してきた研究者による、出会い、学び、発見の物語。 (郡司芽久=著『キリン解剖記』/ナツメ社「内容紹介」より) キリンが好きで、キリン柄のものを買い集めたりするくらいにはキリンを意識して生活している。 2つ目の学部を卒業する時に、年上の友人に「卒業

          郡司芽久『キリン解剖記』(ナツメ社, 2019)

          東京アイドルライブハウスマップ(β版)ー現場は「秋葉原」なのか?

          ※本稿は、筆者が参加する某研究会で2019年7月に発表を行なった際の原稿を加筆修正の上公開するものである。また、同発表は東京文化資源会議『広域秋葉原作戦会議』に寄せた「アキバとアイドルの10年を振り返るーホコ天からディアステまでー」(2019年8月)の下敷きともなっている。基本的には2019年7月頃の情報を元に書かれていることをご承知おきいただきたい。 ※海老沢玉希さんによるヴィジュアル系バンドの視点からのライブハウスについてのエントリーを拝読してアイドルバージョン(?)を

          東京アイドルライブハウスマップ(β版)ー現場は「秋葉原」なのか?

          法律事務所で働くという想像もしていなかった経験

          ハードコア参与観察、と私が呼んでいた「日常的にパフォーマーとしてステージに立つ活動」を終える目途が立った頃、2年ほど前から受け取っていたメールマガジンでその求人募集を見つけた。 アートやエンタテイメントを主として扱う、語弊があるかもしれないが、業界では知らぬ人のいない有名な法律事務所でのパートタイムスタッフだった。 デジタルアーカイブ学会で知人より代表の先生をご紹介いただいたご縁でメルマガを送っていただいていた。 ちょうど、参与観察の結果、法的な視点も不可欠である労働問題に

          法律事務所で働くという想像もしていなかった経験

          アイドルを続けるという困難ーきまるモッコリ脱退に寄せて

          二丁目の魁カミングアウトからきまるモッコリ氏の脱退が発表された。 きまるさんは、今年の夏の終わりから体調不良を理由に「お休み」、つまり活動休止の状態にあった。 二丁目の魁カミングアウト(以下、二丁魁)のメンバー、そしておなカマ(二丁魁ファンの名称)は、きまるさんを待ち続けた。 どれくらい待っていたかというと、毎回、全ライブできまるモッコリさんのお休みがアナウンスされた。(二丁魁のライブは必ずライブ前にぺいにゃむにゃむ氏による影ナレがある。一言一句正確ではないが、「なお、

          アイドルを続けるという困難ーきまるモッコリ脱退に寄せて