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映画「町田くんの世界」を見た。久しぶりに心を大きく揺さぶられた。

みなさん、こんにちは。かみのみかです。

昨日、映画「町田くんの世界」を見たんです。
アマプラ…ではなくWOWOWで。

おうち時間ということでWOWOW加入してくれてありがとう父よ。

↓↓↓↓↓↓映画の詳細↓↓↓↓↓↓

監督:石井裕也 氏
原作:安藤ゆき「町田くんの世界」(集英社マーガレットコミックス刊)
主演:細田佳央太・関水渚
出演:前田敦子・高畑充希・岩田剛典・太賀・池松壮亮・戸田恵梨香・佐藤浩市・北村有起哉・松嶋菜々子ほか
主題歌:平井堅「いてもたっても」
公開日:2019年6月7日

オーディションで主演俳優・女優を選出。
その他豪華俳優陣で送る、衝撃の人間賛歌。

公式サイトはこちら

主演は1000人が参加したオーディションで選ばれた新人二人。

ヒーローの細田佳央太(かなた)さんは2001年生まれ。
所属事務所はアミューズ。佐藤健さんや吉高由里子さんなどが所属されている事務所です。
とにかくオーディションでは異彩を放っていたそうで。
ほぼ演技経験ゼロで当時16歳の彼は、監督に「この人だ」と思わせたそうなんですね。

ヒロインはホリプロ所属の関水渚さん。
1998年生まれで神奈川県出身なんです。私と一緒。
芸能界入りのきっかけはホリプロ主催のオーディションイベント
「ホリプロタレントスカウトキャラバン」でファイナリストになったことだそうです。
彼女はグラビアアイドルとして活動していました。
そしてオーディションで監督は「とてつもない伸びしろを感じた」んだそうです。

ちなみに関水渚さんは監督の大ファン(確か)で、
オーディションでは大号泣してしまったらしいです。
何度やり直してもずっと泣いていた。
でも最後の最後で見せた演技に衝撃を受けて、
粗削りのテクニックと演技経験だけど彼女に賭けよう、と監督は思ったと。

この話聞いてから関水渚さん大好きになっちゃいました。

余談。
私は女優さん大好きですが、その中でも
自ら努力して芸能界に入ってきたとか、役を勝ち取ったとか
そういう人を好きになるし応援したくなります。

私が尊敬してやまない石原さとみさんはホリプロタレントスカウトキャラバン出身。
(もっと詳しい話もあるけどここで語るとキリがない。)
実は二番目に好きな女優さんは有村架純さんで、
彼女はフラームという事務所に自ら履歴書を持っていき所属を実現。

芸能界入りのきっかけって、
スカウトとか推薦とか親が勝手に…とかもありますけどね、
それより能動的な人を応援したくなっちゃいます。

余談終わり。

映画の感想語る前にまずこの映画の情報から突っ込ませてください。

公開は一年前ですね。
公開当時、テレビで大々的に宣伝していた記憶あるんですが
何であの時見なかったのかなあ。

ちょっとバタバタしてた時期だったからかな。
興味はあったし、見に行こうとはしてたんですけど。

石井裕也監督。
「舟を編む」「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」などを手掛けていらっしゃいます。

私は今まで映画を見るときに監督なんて気にしたことなかったんですが
今回この映画を見たことをきっかけに
監督に着目してみる作品を選んでみようかななんて思いました。

そして。衝撃なのは出演者の方々ですよ。
豪華も豪華!すごすぎる!
こんな誰が主演になってもおかしくない本格俳優たちを
主演ではなく脇役として使うなんて!
とんだ贅沢映画ですよ!(褒めてる)

前田敦子さん、高畑充希さん、岩田剛典さん、太賀さん(仲野太賀さん)
この方々は高校生役として出演されています。
何とも。みなさんもちろん成人されていて大人の方々です。

関水さんは「違和感なかった。みなさん高校生にしか思えなかった」と語っていました。

そして私的に衝撃だったのは戸田恵梨香さん。
こんな少ししか出ないの!?とびっくりでしたが、
私は戸田恵梨香さんのような存在感あふれる女優さんをキャスティングしたことで
メッセージに重みを感じられたのではないかと考えています。

メッセージという単語が出てきたところで
少しずつ作品の中身に入っていこうかと。

ここから先はネタバレ注意!
あらすじをすべて語ることはしませんが、
なかなか突っ込んで書いていきます!!

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私はこの記事の題名に「町田くんの世界」を見て
心を揺さぶられたと書きました。

理由を書いてみますね。

・町田くんの人を思う純粋でまっすぐすぎる気持ちに心を打たれたから。
・人間嫌いだった猪原さん(関水渚)が「好き」という気持ちを模索しながら町田くんを徐々に好きになっていく姿に共感したから。
・「この世界は悪意に満ちている」という言葉に考えさせられたから。
・新人を起用したことで、手探りで「好き」な気持ちを自覚していく主演二人にリアリティを感じたから。
・豪華俳優陣の圧倒的存在感と演技力に魅了されたから。
・ラストの展開によって類を見ない衝撃を与えられたから。

なんかもう、挙げ始めたら止まらないですね。

まず、町田くんは超が付くほど優しくて純粋でお人好しで
人類みな兄弟と思っているような善人。
人間ってみんな人のために生きているんでしょう?
という考えの彼は、常に周りを見て人のために生きている。

そんな彼は「人が嫌い」という猪原奈々を気になり始めていく。

どうして人が嫌いなの。
理解できない町田くん、彼自身は人が好きな人間で、
でも愛とか恋とか、恋愛の感情はまだわからない。

一人を好きになったら
誰かを傷つけることになる。
一人を大切にしていたら
周りが見えなくなる。

そんな町田くんが段々と「好き」を知っていく映画。

でもありながら。

「この世界は悪意に満ちている」
と語られるその世界は町田くんの世界の外の世界で、
みんな自分のことしか見ていない。
みんな下しか向いていない。

善意は正義なんだろうか。
お人好しは損なのだろうか。

でも実際に町田くんはそのまっすぐな思いで
周りの人を巻き込んで価値観を変えている。

悪意に満ちているなんて、こんな世界でいいのか?
そう問題提起する映画。

この映画はメッセージを込めているんだと思うんです。

「好き」とはいったいどういうものなのか。

「この世界は悪意に満ちている」
それは今の世界であって、
美しい世界は「善意」で満ちているはずだ。

私は、そんなことを感じました。

町田くんの世界がある一方で、
猪原さんの世界もあるんです。

取り壊し予定のプール、
水門で堰き止められた川の土手。

何か塞ぎ込んで詰まっている心は
町田くんと出会って開かれていくんです。

最後、彼らはちゃんと恋をする。

本当に素敵な映画でした。
何度見ても楽しいと思います。

複数回見るときは、
公式サイトを覗いてみて下さい。

さらに映画を楽しむヒントが書かれていますよ。

見たことある人はわかると思うんですが、
ラストは本当にびっくりですよね。
そんなのあり?って感じ。

ちょっと話すと、
私SF系ってあんまり好きじゃないんですよ。
現実味なさ過ぎて。

でもあれはありですね。
許せちゃったし笑えたし、
なんか心が明るくなった気がしました。

こんな風に、心を動かしてくれるからエンタメは好きです。

受け取る人によって感じ方も変わるから好きなんです。

映画見た後って誰かと感想を語り合ったり、
じっくり一人で余韻に浸りたくなったりしませんか?

そしてその時間ってなんだかほんわかして
温かくて幸せじゃないですか?

展開が面白いとか、
原作を読んでみたくなったとか、
主人公みたいに生きてみたいとか
これからの人生考えさせられるとか、
あの女優さんみたいに可愛くなりたいとか、
あの俳優さんみたいな人素敵だなとか、
あの演出はよかったなとか、
音楽がぴったりだったなとか、

どんな形であれ気分を高めてくれるものだと思うんです。
エンタメって、娯楽を与えてくれるものだから。

そして、感情を揺れ動かしてくれるものだから。

人として生きている以上、
感情ってすごく大切だと思うんです。

感情のない人なんていないし、
感情が無かったらロボットと一緒。

私を私たらしめるのは
感情なんです。きっと。自論ですけどね。

そんな感情にアプローチできる人間になりたい。

就活中なのも相まって、
そんなことを考える毎日です。

この記事を見てくれたあなたが
「町田くんの世界」見てみようかな
なんて思ってくれたら最高ですね。

私の語彙力と感受性では
この作品の素晴らしさが語り切れなくて
少しもどかしいです。

みなさん、ぜひご自分の目で確かめてみて下さい。

ではまた。かみのみかでした。

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