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22年生きてきてようやく家族に対して思いやりの気持ちを持つようになりました。

普通は母と娘の関係性ってどんな感じなんでしょうか。

友達のように仲良く出掛けたりする母娘もいれば、大して話もしないような母娘もいるでしょう。どのような距離感の親子が一番一般的なのでしょうか。


私は母と特別仲がいいとは言えません。

さすが親子というだけあって母と私は考えや性格がとても似ている。困ったときには母に相談して母の考えを聞いて、悩み事を解決させることは過去に何度もありました。しっかり者で真面目、時間を無駄にしたくない性格は完全に母譲りです。血のつながりには逆らえませんね。


そんな性格面の類似性も相まってか、私は家族に対して素直になれないことが多々あります。というか、友達や恋人には持っている思いやりを家族に対して持てない。特に、母に対しては顕著です。


小さいころからずっと一緒にいて、怒られたり衝突したりしながらも同じ時間を過ごしてきました。約22年間。

私は家では基本自分勝手です。一番、自分を飾らなくて済む居場所だから。

家ではリラックスしていたいし、自分の思い通りにしたい。
でもそうするとどうしても自分本位になってしまう。


家事をやってくれるのはいつだって母。

小さいころはたまに、言われて仕方なくお手伝いをしていました。大変な母のために自分も何かしてあげようという思いやりの気持ちは正直持っていませんでした。

やらないと怒られるから。手伝いをしていたのはそんな理由だった気がします。

そして、大人になった今でも家事の大半は母が担っています。


そんな今の暮らしに安住しているんです。

そして、家族に対して思いやりを持って接することに対する恥ずかしさがきっとどこかにあるのだと思います。


具体的に言えば、洗濯物を干すとか食べ終わった食器を洗うとか。

家族全員のものをやるのは難しいにしろ(生活スタイル・リズムが全員バラバラなので)、せめて自分のものはするべきではないか。

母によく言われます。その通りです。返す言葉もない。

自分のものさえ自分でやれば、少しは今までかかっていた家族への負担が減ります。


それさえもやっていなかった、私はとんだ自分勝手女でした。

最近自覚して、改善しようと頑張っています。
意識しなければ長年の癖でまた家族に甘えてしまうから。



言ってしまえば中学、高校と家族の中で一番朝早く出て夜遅く帰ることが多かったのが私でした。

(そして部活動でいろいろとありすぎて精神面でも全く余裕がない時期でした。反抗期も相まってかかなり荒れていたといいますか、常にイライラピリピリしていました。)

いまさらそんなことは言い訳にしかなりませんが、家事をやる余裕なんてなかったんですよね。

それが大学生になって多少時間と気持ちに余裕ができた今でも、私は変わっておらずそのままなんです。

母は半ば諦めていたようです。何度注意してもお願いしても改善しないから、頑固で自我の強い私の性格から考えても仕方のないことなのだと。



そんな私を反面教師として、妹は進んで家事をする子になりました。

家を出る時間が遅ければ朝洗濯物を干し、母より早く帰ってきたら夕飯を作る。

そんな妹が、自分勝手な私を嫌うのも無理ないですね。悲しいけれど。。。



先日、私は母に一週間分のお弁当の有無と予想の帰り時間をLINEで伝えました。

いつもはメモに書いて冷蔵庫に貼っておくのですが忘れてしまうことも多々あるので今回は忘れないうちに送っておこうと。

それに対しての母の返事は「助かる」でした。

そのLINEを見たとき、私は家族内でも助け合いとか思いやりの気持ちは大切なのだと実感しました。

今更ですが。


家族だから無条件に許してくれる、愛してくれるとどこか油断していたんでしょうね。

本当はそんな状況に甘え切っていたんだと思います。恥ずかしい。


朝早く起きたら朝ご飯を準備しておくとか、お風呂掃除をしておくとか、少しのことでもするようになりました。

そして、逐一母はそれに対して感謝の気持ちを伝えてくれます。

それが少しこそばゆい気もしますが。


ありがとうとか助かるよとか、そんな短い言葉一つでも大切なんですよね。

きっと今まではどこか、それを他人とのコミュニケーションや人間関係形成の道具として使ってきたような気がします。

本来、そのような言葉は気持ちを伝えるツールであるはずなのに、今まで私はずっとこれらの言葉を利用して友達や恋人に好かれたくて口にしていたのかも。

いや、家族でも何でもないこんな私に優しくしてくれてどうもありがとう、そんな気持ちから口にしていたのかな。
改めて考えてみるとよくわかりませんが。

とにかく、今は家族に対しても他人と同様に持つべき感謝の気持ちを持つようになりました。

当たり前のこと。

でもとても大切なこと。


たとえ血のつながった家族であっても、人と人であることに変わりはないんです。


22年弱生きていてようやく実感しました。遅いですね。

もう1年もすれば私は実家を出て一人暮らしをするというのに。

今までの感謝を還元するには時間が足りなすぎる。気づくのが遅すぎました。

これから、家を出て独り立ちするまでの期間は大切にしたいと思います。そして、家を出てからも家族に対しての思いやりの気持ちを忘れないようにしたいです。




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