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紹介したいnote記事「小さな悩み」

冬月剣太郎 猫詩人🐈さんの「小さな悩み」という記事を紹介します。

夕陽が落ちる川原に立って
深呼吸しながら
自分に言い聞かせる
わたしの悩みなんて
小さな悩みなんだと自分を慰める
鳴き声がしたので眼をやると
猫が夕陽にむかって鳴いていた
そりゃ猫にだって悩みはあるだろう
わたしは気がつかないふりをして
そっと踵を返した

小さな悩み| 冬月剣太郎 猫詩人🐈 (note.com)

「夕陽が落ちる川原に立って深呼吸しながら、自分に言い聞かせる。わたしの悩みなんて小さな悩みなんだと自分を慰める」

 「夕暮れ時はさびしそう」なんて歌がありましたね。

 夕暮れと聞くだけで寂しそうな気がします。でも、夕陽が落ちる風景はとても綺麗ですよね。私の書いた【切ない恋愛短編集】「第三話 夕陽の思い出」も、河原で夕陽を見つめるシーンから始まります。

 深呼吸しながら「わたしの悩みなんて小さな悩みなんだ」と自分に言い聞かせて自分を慰める。今日もどこかで、誰かが同じようにしているかも知れません。

「鳴き声がしたので眼をやると、猫が夕陽にむかって鳴いていた。そりゃ猫にだって悩みはあるだろう」

 この猫は子猫なのでしょうか、成猫なのでしょうか。子猫なら母猫を探しているのでしょうか。あるいは子猫を探している母猫なのかも知れません。

「わたしは気がつかないふりをして、そっと踵を返した」

 猫を見て、自分と重なったのでしょうね。自分自身、一人になりたくて河原に来たわけですから、「猫だって一匹になりたいだろう」と。

 気がつかないふりをしてそっと立ち去る優しさが良いですね。きっと作者は、猫のおかげで力をもらった事だろうと思います。

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