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紹介したいnote記事「AM5.00」
長野充宏さんの「AM5.00」という記事を紹介します。
静寂の中で
ジタンに火をつける
まだ薄暗い窓の外
始発列車の走る音
未来が動き出す
ジタンと聞きますと私は、庄野真代さんの「飛んでイスタンブール」を思い出します。たばこは吸わないのでわかりませんが、フランスのたばこなんですね。調べてみると、ルパン三世や紅の豚のポルコ・ロッソが吸ってるなんてお洒落ですねぇ。
朝5時ですから、まだ薄暗い時間帯。「静寂の中」とありますから、車内には主人公だけなのか、それとも他に誰かいるのか。いたとしても眠っているか、じっと黙って俯いているような画が浮かびます。
そんな車内が突然、明るくなります。ライターの炎と、たばこの先端に点いた火が辺りを照らしたのです。しかしそれはほんの一瞬だけ。すぐにまた、元の仄暗い空間に戻ります。
「始発列車の走る音」
ようやく列車が走りだします。主人公はどこに向かうのでしょうか? 過去にいろいろとあったのでしょうが、列車は走り出しました。主人公は新しく出発したのです。
列車が走る音、それは間違いなく「未来が動き出す」合図に違いありません。
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