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紹介したいnote記事「出逢い」
冬月剣太郎 猫詩人🐈さんの「出逢い」という記事を紹介します。
生きていくことが辛いとき
何度でも想い出す
癌と出逢うまで
わたしは命の炎を燃やすこともできず
生きているのか
死んでいるのかさえわからなかった
癌がわたしを黄泉返らせてくれたのだ
「出逢い」と言う表題から、誰か人との出逢いがあったのかと想像したのですが、人ではありませんでした。出逢ったのは人ではなく「癌」です。
ところで、表題は「出会い」ではなく「出逢い」です。二つの違いは何でしょうか?
「出会い」と「出逢い」は基本的に同じ意味で、「何かや誰かと初めて接すること」を指します。しかし、「出逢い」という表記は、偶然ではなく運命的な出会いを強調する際や、ロマンチックな出会いを表すときなど、比較的感情的なニュアンスを強めるシチュエーションで使用されることがあります。「出会い」は一般的な出会い全般を表す表現としてより広く使われています。
「出逢い」とは、「運命的な出会い」「ロマンチックな出会い」であると。確かに癌との出会いは、ある意味「運命的な出会い」だと思います。
「癌と出逢うまで、わたしは命の炎を燃やすこともできず、生きているのか
死んでいるのかさえわからなかった」
詠み手の人生に何があったのかはわかりませんが、癌になる前と後では明らかに人生観が変わったようです。
「癌がわたしを黄泉返らせてくれたのだ」
「黄泉返る」とは正に「黄泉の国から帰る」であり、生き返る事を表しています。新しい生をくれた癌に「感謝している」詠み手の感情がよくわかります。
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