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職を退き職を転換するワーキングマザーの人生

 転職することにしました。
 今の会社は5年ほどお世話になりました。

 私の経歴をご紹介させていただきますと、現在30台後半で2人の子持ち。
 大学卒業後、新卒で大きな会社に入社。海外赴任を控える夫と結婚し、20代後半で退職し、出国ついでに留学。帰国後すぐ妊娠して第一子を産み、子どもが1歳になる前にベンチャーに再就職。
 しかし1年ちょいで会社が倒産、その後今の会社に再就職し、途中で第2子出産を挟み、5年間お世話になったいま、転職する予定になっています。

 7年前に帰国して、出産したばかりで乳飲み子を抱えて、「ブランクが4年あります!特に手に職はありませんが、9時~17時の正社員で雇ってください!残業は一切しません!そのうえ子供の病気で休む時もあるかもしれません!なお近くに手伝ってくれる親とかはいません!でも雇ってください!」と叫ぶワイを最初にやとってくれたのは、とあるベンチャー企業でした。とてもありがたい。この会社のおかげで今日の私があるといっても過言ではありません。
 当時は、新卒で入った人が育休とって復帰するならともかく、最初からこの働き方の人なんて、普通の会社は雇ってくれなかったのです。
 そこで、まだ働き方の制度も固まってないようなベンチャー企業にうまいこと潜りこんで、好き勝手やるしか活路が見出せませんでした。
 ちなみに最近の求人を見ると、子育て中の男女に的を絞った、時短正社員というものがものすごく増えているので、時代は変わったなと思います。

 その会社にいる人たちはみなとても素敵で、本当に良い会社だったのですが、事業計画が素人目に見ても意味不明すぎて、すぐにつぶれてしまいました。
 いくら人が良くても、お金がないのなら元も子もありません…。次は、会社の売りがしっかりとあって、つぶれなさそうなスタートアップに狙いを定めて、就職活動を行いました。
 就職したところは、事業内容はとてもよく、しっかりした会社でした。まだ取締役しかいない会社の社員第1号として就職したので、制度も作りたい放題でした。産休育休も自分で手続きして勝手にとりました。

 この会社は、以前の会社とは全く違い、人間関係が本当に希薄ですし、そもそも人間のことを何だと思っているんだとびっくりしてしまうことも多く、苦しいこともたくさんあったのですが、それでも倒産のストレスに比べると、ちゃんと仕事があってお金がもらえるということはありがたいことでしたし、世の中にパーフェクトな会社はないと認識していたため、普通に勤め続けていました。

 しかし、これくらいの規模の会社になると、とにかく専門というものがなくなります。なんの仕事でもやります。あぶれた仕事をとにかく、その場にいて対処できる人が対処することになるのです。人に、「仕事は何をしているの?」と聞かれると、「えーと、人事と総務と経理と広報とITと法務と経営企画と事業と営業と…」と答える感じになってしまいます。そのため、「このままだと、なんでも何とかするけど、専門性は皆無の雑用おばさんになってしまう…年取ると正社員就職ができなくなってしまう…」というような焦りがありました。
 でも事業内容は気に入っていたし、なかなか転職には踏み切れずにいました。

 そんな中、経営に忍び寄る、不吉な足音。
 以前の会社に勤めていた時、「この状況で役員がこんなことを始めるとつぶれる兆候」という項目をいくつかリストアップしていたのですが、それにぴたりとあてはまることが増えてきました。
 さらに、状況が悪化するにつれて、経営者のメンタルが急速に悪化していき、社員に対してのハラスメントもすごいことになってきました。今まで絶対踏み込まなかった一線を、普通に超えるようになってしまいました。

 経営が安定しなくなるというのは、この規模の会社にとって致命傷です。
 というわけで、私はこの度、転職することにしました。

 今回の転職は、子育て中の女性しかいない会社に内定が出ました。
 子育て中の女性だけでフォローし合って、互いに行事や子供の病気の時は支え合うという形式の会社です。いやー、ほんと昔よりいろんな会社が出てきている!子育て支援はまだまだな面も多いですが、それでもやっぱりどんどん時代はやりやすくなってるなと思います。
 以前より勤務時間をかなり短くしたので、その分年収はダウンするのですが、まあ一旦はこれで行こうと思っています。以前より専門性はぐっと上がってよい感じになると思います。

 というわけで、また私にとっての人生の新たな章が始まりました。
 厚生年金をちゃんと積み上げて、iDecoで年金三階建てにして、豊かな老後を送るのが私の夢なので、それに向けて頑張ります!


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