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小心者の就活完走記【22卒】

就活が終わった。

ここで就活マウントをとりたいわけじゃない。そのマウントには、僕もあなたと同じで辟易していたから。

でも就活を終えた視点で言えることを、これから就活する人、就活を続けていく人に伝えたいと思う。

「受けたいところ受けて、行きたいところに行く」でいい

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僕の就活をザッとまとめると

説明会 → 20社​
エントリー → 8社
内定 → 2社

こんな感じ。

きっと少ないと思ったはず。就活サイトや書籍には30社受けるべきという情報もある。

でも就活を終えてみて行き着いた答えは「受けたいところを受けて、縁があるところから選ぶ。満足したら終える」ということ。

だって自分が働きたい会社の数なんて人それぞれじゃないか。

「魅力ある会社がたくさんあって受けきれない!」という人もいるだろうし、「この会社でしか働きたくない!」と思う人がいたっていい。

だから誰かが決めた基準に従いすぎると「なんでこの会社受けてるんだっけ?」という「修学旅行だからなんか告白しちゃった、、」みたいなことになる。

今、就活をしている人はもしかしたら、長期間にわたって走り続けるかもしれない。

迷宮に入っている感覚があるなら、シンプルに考えていいと思う。

だって自分が受けて、自分が勤める会社だから。

就活サイトや友達、親の基準は忘れていい。

チャンスは平等になりつつある

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受けた説明会は全てオンライン。面接も最終面接以外はオンラインだった。

だから家から移動する必要もないし、交通費もかからない。

ここでメリットを受けられるのは、地方出身者かもしれない。

グループ面接やディスカッションでは、かなり出身がバラけていた印象がある。

今までネックだった移動がなくなって、どこにいても首都圏の企業の選考が受けられる

僕と一緒に受けた就活生は「距離は言い訳にできない」とストイックな名言を放っていた。

みんな限りなく平等にチャンスが与えられるのが、オンライン就活の最大のメリットかもしれない。

地方出身の就活生はどんどんチャレンジできるし、首都圏にいる人は、「たくさん企業があるから大丈夫っしょ」というのは、少し危ない姿勢かもしれない。

「声が大きくて明るい」はやはり有利

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グループディスカッションやコンペ系の選考で有利なのは、声が大きくて明るい人、なんか芯を食ってそうな発言ができる人

これはオンラインでもオフラインでも変わらない。

頭の中で誰よりも考えても、本気の意見をぶつけても、表面的なイメージが先行する

選考結果をみんなの前で発表するという特殊な企業では、声が一番大きい人が評価されていた。

もちろんその人には他にも魅力的な部分はあるけれど、面接官が分かりやすい能力を好んでいたことは間違いなかった。

だからもし、頭の中で考えすぎてしまう人、明るく振る舞うタイプではない人は、自分のキャラを少し就活仕様にモデルチェンジする必要があるかもしれない。

このギャップに苦しむ人は、本当に就活がつらいイベントだろうと思う。

僕も苦しんだ一人で、就活仕様の学生を全く演じることができなかった

1対1の面接ならなんとかなるけど、グループディスカッションや事業立案の選考ではすぐに落ちた。

数少ない志望企業で落選するダメージは、カラオケでブルーハーツを爆唱しても拭えない。

そこで行き着いたのが「伝え方」

「明るくて声が大きい人」になれないなら、数少ない打席で確実にツーベースを打てるようにした。

僕が意識したことはこんな感じ。

・結論から話す
・気を遣わない(思ってもない同調をしない)
・必ず根拠を添える
・いつもより0.8倍速で話す
・笑顔をどこかで入れる

上手くいけば、面接やGDで終始周りの目が違うことに気づく。

自分はこれを意識してから、自信を持って話せるようになった。無理してテンション高いキャラを演じる必要はない

普段のあなたのまま、伝え方さえ変えれば、後悔することは確実に減る

心の中で「面接官とは対等」を意識する

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高圧的な面接官は、この時代になっても遭遇する。

画面越しでも圧を感じる面接官は、その企業のイメージを低下させるほか、面接での疲労度を何倍にもさせる

僕も実際「君がうちに入ってなんの意味があるの?」「君このままだと落ちるよ」と心をへし折られそうになった。

そんなときは「面接官は私たちを選ぶ、でも私たちも企業を選んでいる」という対等の関係であることを頭の中に入れておいた方がいい。

この余裕があると、焦らずに受け答えができるし、自信が表れてくる

もちろんその逆で、自分のことを真剣に知ろうとしてくれる面接官もいる。

そこでも対等である意識を持って、こちらも真剣に答える。

あくまで就活生と面接官は対等。

同じ人間なんだと思うだけで、機械的な面接になることを防ぐこともできる。

自己分析より心を守ること

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オンラインになって心配なのはメンタルだ。

オフラインなら、面接後は帰り道が切り替えにもってこいの時間になる。もしかしたら他の就活生と愚痴を言い合えるかもしれない。

しかしオンラインだと、どうだろう。

パソコンをパタンと閉じるとそこは1人の空間。

オンライン就活では、心のケアはとっても大事だ

就活では落ちても理由が分からないし、はっきり他人との優劣が出てしまう

人生を重く真剣に生きているあなただからこそ、きっと心を病むことがあると思う。

あなたの心が折れてしまうと「行きたくないけど、就活したくないから承諾」なんて寂しい選択をすることになる。

だから就活中は心を守ること

お祈りがきてもあなたの価値は変わらない。落ち込んだってことは真剣に取り組んだ証拠だ。

きつい面接官だって、二度と会わないただの他人だ。無駄なダメージを受けないように気楽に就活すればいい。

就活中は自分に甘くていい。できる範囲で頑張ればいいんだ

あなたのペースで、全く問題ない。



ここまで読んでくれてありがとうございます。就活は真面目な人ほど苦しむし、前時代的な風習がいまだにあると思います。

でもいろんな業種の大人と話せる機会はそうないし、自分の人生について考えるきっかけにもなるはず。

だからほどほどに頑張ろう。

この文章で少しでも、心が動いたならすごく嬉しいです。

X:https://twitter.com/kamino_hinshi

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