【読書感想】「ファンベースなひとたち」佐藤尚之、津田匡保著
本と出合うまで
ファンベースに関する本を一冊読んでいて、そこで
アドバイザーとして佐藤尚之さんの名前を知りました。
そして佐藤尚之さんの本がないか検索して見つけたのが
今回の本です。
書店にはなかったので取り寄せてもらいました。
本書内容(一部まとめ)
サービス、商品の中には、
機能的価値
情緒的価値
社会的価値、未来的価値
というのがあるそうです。
機能的価値は他者に真似されますけど、情緒的価値、
社会的価値、未来的価値は真似できないそうです。
大手出版社が安価で面白いマンガを発売していても、
情緒的価値、社会的価値未来的価値があれば、
同人マンガでも買ってくれる
お客さんはいるのではないかと思います。
JOJOLandsのマンガを買ったときに、「自分の作品を
買ってくれる人なんているのだろうか」と打ちのめされて
いましたけど、この情緒的価値、社会的価値を考えることが
突破口になるのではないかと感じました。
また、お客さまは神様ではない、という考えも
思い悩んでいたところにスッと沁みました。
この言葉の続きが、
(お客さまは)対等な関係で私たちの共感者です。
でした。
上下関係を作らず、もっとフラットな関係を築くのが
大切なのだな、と感じました。
そしてそのまた続きになりますけど、
接客のときも「自分の大切な人のお兄さんかお姉さんが
来ると思ってもてなしなさい」
という考えがありました。
そこから、
「いらっしゃいませ」より「こんにちは!」という
丁寧さに度が過ぎない「ちょうといい距離感」を体現
する接客ができたようです。
自分の考えや経験
地元の同人イベントで、お隣のサークルの方が、
お客さまに「こんにちは!」と呼びかけていて、
「いいな」と感じてました。
その方はもしかしたら、売れることより、その時間を
お客さまと楽しもうとしていたのかもしれませんね。
かくいう自分は「いらっしゃいませ」とばかり
言っていたので、反省しないとですね^^;
ここまで来て、自分の情緒的価値、社会的未来的価値は
何があるのかな、と考えた時に、
「イラストやマンガ、音楽で、疲れた心身を癒してもらい、
できればその後の活動の活力にしてもらうこと」
かなと感じます。ついでに言うなら、
「心身を回復してもらい、自分のようにメンタルダウンする
人をひとりでも減らしたい」
とも思います。
そのために長い目で、小さなことをコツコツしていって、
「楽しい」「笑える」「癒される」「優しい気持ちになれる」
ようなものを創り続けたいなと思いました。