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【The Guardian】India's tea workers strike as government fails to deliver wage increase

 『India's tea workers strike as government fails to deliver wage increase』担当:kubo

【日本語概要】
 インドの茶園を営む40万人以上の労働者たちが、政府に対してのストライキを実施した。これは政府が以前に労働者の賃金(日給)を167ルピーから370ルピー(1インドルピーは約1.4円)へと上昇させるという決定をしたにもかかわらずそれを実施しなかったことが原因とみられている。
 この一週間でアッサム(産地)全域で約250の茶園が閉鎖、20の茶園は部分的な閉鎖をしている。アッサムの労働者たちは過少賃金と搾取を受けており、衛生面も整っていないことから基本的人権が損なわれかねないという指摘もこれまでなされてきている。
 労働組合関係者はより早い賃上げを望んでいるが、アッサム州の州議会選挙が来年4月に予定されていることなどからこの賃金問題はより複雑になる可能性がある。

【その他の記事】
1『Peru opens Machu Picchu ruins for one tourist』
 ペルー政府が一人の邦人観光客のためにマチュピチュを解放した。3月にペルーに訪れた観光客であったが、コロナウイルスによる封鎖の影響でマチュピチュの麓で7か月間過ごした末の訪問であった。マチュピチュは11月から再び観光地として再開されるようだ。

2『Fifth of countries at risk of ecosystem collapse, analysis finds』
 世界の5分の1の国々が生態系崩壊の危機にさらされる恐れがある。もともと保険会社が企業の保険料設定のために用いていたSwiss Re指数というものがあるが、企業や政府が生物多様性を経済的意思決定に組み込めるなど広い用途での活用が見込まれている。

3『Covid vaccine tracker: when will a coronavirus vaccine be ready?』
 コロナウイルスに対するワクチンについては、現在WHOによって170以上の候補ワクチンが確認されており承認の前段階のフェーズ3まで11例が進んではいるが、プレ臨床という初期段階に142例がとどまっている状況も一方で存在している

4『Iran: prominent human rights activist released over health concerns』
 当初は懲役10年の判決を受けていたイランの人権活動家ナルゲス・モハマディが刑務所から釈放された。複数の持病があるにもかかわらず必要な治療を受けられず体調の悪化が懸念され抗議等も多くあってのことだったようだ

5『More than 7,000 extreme weather events recorded since 2000, says UN』
 ここ20年で世界中では7000件以上の大規模災害が記録されている。専門家によると、熱波や干ばつといったたぐいの災害は気温が上昇し続けることを鑑みると今後10年で最大の脅威になるとみている(特に貧困国での脅威が懸念されている)

6『Indonesian police arrest hundreds during protests against labour law』
 インドネシア全域で、環境保護と労働者の権利を弱める法律に対して激しいデモが行われた結果、数百人の抗議者たちが拘束される事態となった。6人が重体となっているというの報道はあるが警察はコメントを控えている状況である。

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