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【The Guardian】Crimes linked to race and religion rise in England and Wales

『Crimes linked to race and religion rise in England and Wales』
担当:カリン

【日本語概要】
 人種と宗教に関連する犯罪がイギリスのイングランドとウェールズで多発している。内務省によると、フロイドさんが白人警察官に首を絞められて死亡した事件に端を発するBlack Lives Matter運動の影響で極右に反対するデモが多発している。しかしながら一方で、同じ内務省の報告によると2020年に警察によって記録されたヘイトクライムは8%上昇した。2018-2019年では97446件だったのが2019-2020年では105090件になっている。
 人種差別による犯罪は全犯罪の内の72%であり、宗教上の犯罪は5%に落ちている。性的指向に対する嫌悪からの犯罪は19%に増えており、トランスジェンダーのアイデンティティーに対する嫌悪の犯罪は16%に増えている。障がい者に対する嫌悪犯罪は9%に増えている。しかしながら、内務省の報告書はこれらのパーセンテージの増加は近年に見られるものと比べて少ないとしている。ヘイトクライムの半分(53%)は公序良俗違反の物であり、38%は個人に対する暴力である。一方5%が刑事被害と放火であると報告書は述べている。

【単語】
offence 犯罪
The Home Office 内務省
far-right counter-demonstrations 極右に反対するデモ
unarmed 武器を帯びていない
bulletin 報告
orientation 指向
public order offences公序良俗違反
arson放火
summon 裁判所への出頭を命じる

【その他の記事】
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