北村透谷「今日の基督教文学」現代語訳
北村透谷が、明治26年4月15日に刊行された「聖書之友雑誌」第64号に「すきや」の署名で発表した「今日の基督教文学」の現代語訳である。ここで「文学」は、狭義の文学である文芸の意味ではなく、それに思想・哲学や歴史を含めた広義の文学の意味で用いられている。この評論を発表した時に透谷は「聖書之友雑誌」の編集員の仕事をしていて、透谷の所得面の支えの一つになっていたと考えられる。いつから編集を担当するようになったかについては、明らかになっていないようであるが、同年10月末をもって免職に