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コロナ禍の帰省をどう考える?

コロナ禍以降、長期休暇の度に、帰省するかどうかで悩んでいる。夫の実家は近いのでいつでも会えるけれど、私の実家は県外にある。

帰省した場合、県外移動はどれだけ気をつけても感染リスクがゼロではないだろうから、「もしも感染したら」「周りの人に迷惑をかけたら」と心配してしまう。

帰省しない場合、「(自分の)親に会えない」「孫の顔を見せてあげられない」と後悔の念に苛まれる。

悩んだ挙句、思い切って帰省したこともあるし、帰省を諦めたこともある。帰省のために移動するときも、「本当に帰省していいのかな?」とまだ考えている。そんな状態だ。

本音では、数カ月に一度くらいは実家に帰りたいと思っている。孫に会わせてあげたいという気持ちもあるし、私も自分の親に会いたい。


コロナ禍の帰省についてあまりにも悩み、疲れてしまった私は、知人に自分の胸の内を話してみた。

すると「帰省は悪いことではない。念には念を入れて、しっかり対策をした上で帰省するならよいと思う」という意見をもらった。

私の中ではいつの間にか「帰省=悪いこと」という強い思い込みがあった。まるで罪を犯しているような気持ちで帰省するのはとても辛かった。

人はいつの間にか自分の思い込みに支配されていることがある。知人に話したことで、自分の思い込みに気づくことができた。

これからは、行政からの外出自粛要請等がなければ、できうる限りの感染対策をした上で、適切な頻度で帰省したいと思う。

コロナ禍での生活はまだまだ続く可能性が高いだろう。未知のウイルスとの戦いは長い。だからこそ「一人で思い詰めてはいけない」というのが今回の教訓だ。

周りの人の意見や、新しい感染対策も柔軟に取り入れて、できるだけ心身を健やかに過ごしたい。

私にとって実家で過ごすひとときは、母でもなく、妻でもなく、嫁でもなく、娘になれる貴重な時間。ほんの数時間でもいいから欲しい時間。

自分も親も老いていく。あと何回一緒に過ごせるか分からないからこそ、大切にしたい。美しい満開の桜を眺めながらしみじみと思う、コロナ禍で3度目の春である。


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