10年後、20年後もなくならない仕事をするためにはどうすればいいのか
ソフトバンクグループが人型ロボット「Pepper(ペッパー)」の生産を停止していることが、6月28日に分かった。
接客業向けに展開していたが、売り上げが伸び悩んでいたようだ。世界的にロボット事業の人員削減も進めているという。
日本でペッパーの販売が開始されたのは2015年。初めてペッパーを見た時、「ついにロボットが接客をするようになったのか!」と感嘆した。
文系の私にとって、ロボット事業は尊敬してやまない仕事のひとつだ。ロボットを作る仕事は10年後、20年後も生き残る仕事だと思っていた。だからこそ、生産停止と人員削減のニュースには驚いた。
10年後、20年後も生き残る仕事、なくならない仕事とはどんな仕事なのだろうか。
時代に淘汰されない仕事に就くためには、時代の流れを読み解く力や、情報収集力を身につけて仕事を選ぶ必要があると思う。
しかし、それだけでは十分ではない気がする。現在のパンデミックは誰も予想し得なかったことだ。明日、何が起こるか分からないのに、10年後、20年後の未来なんて誰にも分からない。人間の力ではどうしようもないこともある。
では、どうすればいいのか。
もっとも大切なことは、どんな職業に就くかではなく、変化に合わせて柔軟に対応する力を身につけることではないだろうか。
10年後、20年後もなくならない仕事をするためには、ものごとが計画通りに進まなくなった時、「AがダメならBで行こう」と発想を切り替え、行動する力が求められるように思う。
私はもともと「計画の変更」が苦手なタイプである。予想外の出来事にはいちいち戸惑ってしまう。しかし、仕事をしていると、ものごとは計画通りに進まないことの方が多いと実感する。
「ものごとが計画通りに進まないことも計画のうち」
それくらい柔軟に考えることを習慣にしよう、と自分に言い聞かせている。ライターという仕事を選んだ私は、曲がりなりにも、10年後、20年後も、何らかの形で働いていたいと思っているのだ。
なお、ソフトバンクでは、除菌機能のある清掃ロボットや、配膳や物流向けのロボットの開発に注力していくとみられている。日本での人員削減については、別の事業に配置転換する考えのようだ。
また、ペッパーは生産が一時停止しているが、生産終了ではないとしている。販売もサポートも継続中だ。私たちはペッパーとさよならするわけではない。
ソフトバンクでロボット事業に尽力してこられた方々にはただただ敬服するばかりだ。さらなるご活躍を心から願いたい。今後のソフトバンクの展開も楽しみである。
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