見出し画像

「同年齢保育と異年齢保育」〜上町しぜんの国園内勉強会アーカイブ01

園内勉強会2022アーカイブ_20220428

始めるにあたって(青山より)
・昨年度まで園内勉強会をしていたが、もっと幅の広い議論をしたいと思い、今年度は園外の方にもゲストとして参加してもらうことにした
・はじめのうちは、上町からテーマや事例をだすが、数回やるうちにぜひゲスト参加の方たちからもテーマや事例を募りたい
・コロナのクラスターもあって、一時期、上町でも同年齢保育をおこなった。それをふりかえって、園内でも同年齢保育と異年齢保育についてディスカッションをしてみた。本日はそれもふまえて、ディスカッションしてみたい。


今回のテーマ「同年齢保育と異年齢保育」

1.上町しぜんの国保育園の0~5歳の異年齢保育の紹介(青山より)
・なぜ0~5の異年齢か
・0歳児が12人。「12人って大変だね」と言われ、ではどうしたら「0歳児が12人もいる、やったー!」とポジティブになれるだろうか。そこからのアイデアとしての異年齢保育
・同年齢集団はなにかを「する」には有効。
ただし、日本の長時間保育の現状で、11時間も子どもが「する」をつづける、遊びを「しつづける」ことにベースを合わせていいのか
・「する」のまえに「いる」がある。
「いる」が豊かに、気楽にあるためには、なるべく多様な、ごちゃごちゃがあったらいいのでは
・社会や自然の事象(起こってしまうこと)。都内という自然の事象が少ないなかでの保育をどうするか…。0歳児がいることで起こる事象に頼る。

2.同年齢保育と異年齢保育、上町のディスカッションの紹介(青山より)
・コロナ対応のため一時的に「同年齢保育」を上町でもやってみた。
それをうけて、職員で同年齢、異年齢との差異や気付きをディスカッションした
・どちらがいいということではなく、あくまで差異や気付きに着目して語ってみた
※資料:同年齢・異年齢ディスカッションについて

 参加者同士のフリートークから抜粋

・多年齢、年齢ミックスなど、異年齢とはちがう呼び方もある。そこには大人も入れてという認識。
・3-5の異年齢保育をしているが、それだと3歳がきつい印象
・横割りの中でインクルーシブと言われているがその子との差を埋めることに目が向いてしまっている。
・同年齢。5歳児のお泊りをするのだが、同年齢だけ抜き出すと子ども個々の差が見えてくる。それはネガティブな意味ではなく、ここに困るんだとか個々の子どもの様子が別の観点から見えてきやすくなる。
・異年齢保育をもう一度見直しているところ。同年齢での活動を少なくしている。ただ5歳に関してはあった方がいいのではないか。
個人的な考え方としては、いわゆる活動をどう充実させるかという「保育」じゃなくてもいいかと思ってしまう。暮らしベースでも子ども同士の関りあいが生まれている。
・共存化と内容化。子どもが熱中している横で自分が面白いと思ったことを没頭してみたらすごく面白かった(共存化)。以前は、遊びと遊びをどう発展させるそのつなぎを考えていた(遊びを子どもを対象として投げかける内容として捉える、内容化)
→子どもを対象化しすぎてしまう。
・サドベリースクール:アメリカ発。東京。多年齢。異年齢。年齢ミックス。アメリカ、4歳からの入学OKの所がある。
子どもを止めるような場合はどうしてるかというと、スタッフとしての「私」と、人間としての「私」と両方がある。そのどちらもあるのが自然。だからその両方の立場から伝えたり、ときには止めたりするこもある。
・同年齢しかやったことがない。水遊びを例にしたとき、ある程度のところで大人が提案してしまうけど、それは本当に子どもの遊びなのかなと考えているところ。
・言葉が出てくると言葉でくくってしまう。縦割り、横割り。でも長くこの場にいた子は将来どのようになっていくのかな。と考えてみた。
・良い保育をすればするほど、初等教育との溝が出来る


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?