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キラキラばっか見てんじゃねぇよ、俺

目次
▶︎劣等感と勘違い
▶︎新天地、ゼロからのスタート
▶︎地元の実践が教えてくれたこと
▶︎目の前にあるものに、一手間を

▶︎劣等感と勘違い

キラキラ…
それを見た人は2者に分かれる
憧れたり、そこを目指したりする人
嫉妬し距離を置いたり、嫌厭する人
僕は前者だった

メディアやSNSを見ていると
輝かしい功績を残した人や容姿がイケてる人、ユニークな人
どうしてもキラキラしたものに目がいってしまう

地味で特に目立たない功績すら残していない自分は
キラキラしている人に憧れ
キラキラしている人しか見ていなかった

だからかもしれない
劣等感から中々抜け出せない自分がいた

ソーシャル界隈の人たちと出会うようになってから
劣等感が一層強くなった

イベントに参加したり
その人たちがやっていることをボランティアレベルで手伝ったりしていると
あたかも、自分の力で創り出したような感覚になることがあった
その当時は
実績や力がある人と知り合いであること
一緒に何かしていることが自分のステータス
だと思っていたのかもしれない

知り合い作るのも
何かするのも
キラキラしている人たちの近くにいると
スムーズにいっていた

ただ、そういう状況に疲れてきていた
違和感もあった
背伸びをして
いい風に見せようとして
無理して
身の丈に合わないものを追いかけていたから

何より自分の力では何もできていない
そんな気がしてならなかった

▶︎新天地、ゼロからのスタート

4年前、東京に上京
友人も頼る人もいない、全くゼロからのスタート
この状況は、今の自分を打破する良い環境ではないかと思った

とはいえ、特別なことは何も思いつかなかった
とりあえず、何となく気になっていた都電テーブル

鹿児島県にある大隅半島の食材を多く取り扱っていて
僕は鹿屋で獲れたカンパチ漬け定食を注文
「鹿児島にずっと住んでいたけど、これ食べるの初めてなんです」
店長さんに何気なく声をかけてみると
「そうなんですね、ここのオーナーは鹿屋出身の人なんですよ、焼酎のグラスも鹿児島のを使っているので、いつでも食べに来てくださいね」
と優しく応待してくれた

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写真:都電テーブルでいつも食べるカンパチ漬け

日常の何気ないやりとりなんだけど、それがとても居心地よい
通うたびに、色々なこと話したり、常連さんと仲良くなったり
自分の属性を気にせず、あるがままの自分でいられる

「これが自分にとって、一番構築しやすい関係性なのかもしれない」
心の中でスッと入る感覚がした

他にも
スナックうつぼかずら
シーナと一平
鎌倉の朝食屋コバカバ
すすむ茶屋自由が丘店
 にも
よく通った

買い物、飲食…
日常の導線上の中で増えるコミュニケーションや交友関係
背伸びしない
無理のない
身の丈に合ったものだった

地方にもよく遊びに行った
時間やお金に限りがあるので、行く・会う回数は少なかったけど
足を運んだ分、時間を共有した分
関係性が濃くなっていくのを感じた

そして
東京でも地方でも、信じられないことが…

例えば
・現地でイベントをする・呼んでもらう
・現地を案内してもらう
・ドラクエのように仲間が知らずに増えていく
・帰省のタイミングで鹿児島に遊びに来てくれる

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写真:AWAJISHIMA SODATETE MARKET 出店時 @ノマド村

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写真:新潟と鹿児島が出会ったら... @なり-nuttari NARI-

関係ができたことで
自分に手を差し伸べてくれる人
継続して関わってくれる友人が増え
想定もしていなかったプラスαの動きが生じたのだ

▶︎地元での実践が教えてくれたこと

鹿児島戻ってから実践
仕事終わりに必ず1つはお店や場に足を運ぶ
「また来ますね」「これって、○○なんですか?」って
何気ない日常に、一言加えて接する
その繰り返し

時間が経つにつれて
・敬語がタメ語になる
・売り物にならない商品をサービスしてくれる
・営業時間が過ぎても、「ゆっくりしてもよかよ」と言われる
・常連さんと仲良くなって、物々交換をするようになる
・読書会の場所として提供してもらう

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写真:地元で開催したピクニック形式の読書会 @37DESIGN

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写真:僕らのシャンボリー案内 @アトリエテンポ

クリエイティブは、関係性の中でも創ることができる
キラキラじゃなくても
力がなくても
小さなことは創り出せる
クリエイティブは、目の前にあふれているんだ

そう教えてくれたのは、身近にいる人たちだった
僕はキラキラばかり見ていて
目の前にいる人たちや光景を見逃していたのだ

実践していくと
「自分に何ができて・何ができない
できない部分をこの人にお願いしよう」
そう思うようになり
誰かに背中を預けること
意識できるようになった

今までできなかった
自分の弱さを誰かの露呈できるようになってきたのだ

▶︎目の前にあるものに、一手間を

僕が尊敬する方が代表取締役を務める下園薩男商店さんの企業理念

今あるコトに一手間加え、
それを誇り楽しみ、
人生を豊かにする

この理念から生まれてきた動きや変化、働いている人たちも僕の背中を押してくれた

※関連記事:クラウドファンディング メディア「BAMP」より

僕はキラキラとは縁がない人間だ
デザイン、ファシリテーション、webなどができるわけでもない

でも、キラキラでない自分でもできることはある
地味なことの繰り返しではあるけど
一手間加えた先には、小さくても何かが起きる

キラキラじゃなくてもいい
輝かしい結果を出さなくてもいい
自分の状況から、身の丈に合ったことを見出して
泥臭く繰り返していけばいい

たくさんあるうちの一つの手法に過ぎないが
僕はそのやり方が一番性に合っている

フリーランスになった今
このやり方で簡単に生活できないということはわかっている
でも、今回綴ったことはずっと大事にしていきたい

もう大丈夫
キラキラには惑わされない

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