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言葉にならない感覚(HSP③)

HSPについていろんな紹介がされているけれど、本来の定義とは何か。
普通より感覚が過敏であればHSPであるというのは間違った認識だ。
HSPには、特徴的な4つの性質が必ず存在すると述べられている。

4つの特性は頭文字を取って「DOES」と言われている。
これらの特性を全て満たしているとHSPだろうということ。逆にひとつでも当てはまらないのなら、その敏感さは別のところからきている可能性がある。
半分は自分語り入れてるので注意です。

D 「丁寧で深く処理する」(Depth of processing)
簡単に言えば、「一を聞いて十を知る」みたいな性質のこと。
ちょっとした刺激や情報から深く感じたり、考えたりします。
意識的であれ、無意識であれ、物事を徹底的に処理し、理解する。

場の空気を読みすぎて疲れるなんていうのもここからきているのかも。子供のころ、考え方が年相応でないことはなんとなく気づいていたし、周りと話も合わないとも思ってました。それなりに合わせないといけないのだろうとも思ってたから合わせていることが多かった気がする。

O 「過剰に刺激を受けやすい」(being easily Overstimulated)
自分の内外で起こっていることに人一倍よく気がつき、処理し、配慮するので、精神的にかなりの負担がかかり、疲れやすい。
変化に敏感で多くのことを読み取りすぎて疲れ果ててしまうことも。

必要以上に明るい照明や大きな音、癖のある芳香剤の匂いなんかは気分が悪くなってしまう。部屋の照明は半分くらいに調節するし、芳香剤は無香料。音は消防署の近かった実家に比べれば、今の方がいくらかまし。
車酔いとまではいかないけれど、他人が運転してくれる車は気分が悪くなりやすい。車内の匂いや車の揺れ、流れてく景色も原因だったりする。
人の多い場所だったり、映画館や遊園地といった刺激が多い場所は用事がなければいかない。

E 「感情反応が強く、共感力が高い」(being both Emotionally reactive generally and having high Empathy in particular)
他の人の気持ちに同調する力の強さのこと。共感力の強さ。
まわりの人の顔色を読んで、合わせることが得意だったりする。周りの人たちが望むことをよく読み取って、行動する。
物語の登場人物に深く感情移入してしまうこともある。

場の空気を読む、なんていうのも含まれてるように思います。
感情移入なんて心当たりがありすぎる。
小学生の頃、読書感想文のために読んだ小説に入り込みすぎて、嗚咽してしまうほど泣いた。数年後、同じ小説を読んでも同じ調子だった。
小説を好んで読まなくなったのはこれが原因かなと思ってます。
あとはドキュメンタリーも辛くなって最後まで見れない。
別の人の感情が自分の中にすーっと入ってきてしまうみたいな感覚があって受け止めきれなくなるから。

S 「ささいな刺激を察知する」(being aware of Subtle Stimuli)
細かな変化によく気付く。小さな音だったり、微かなにおいだったり、場の空気がいつもと違うみたいなものだったり。
自然の風景や動物とのふれあい、芸術作品などから強い影響を受けやすい。親や友達のちょっとした声のトーンや態度の変化から、何かあったのだと察知する。
ただし、刺激が過剰すぎる状態では、かえって普通の人以上に気づくのが難しくなることがある。これは、感覚の過剰さから脳を守るために、意識がぼーっとしたり上の空になったりする解離が生じるかららしい。

簡単なとこでいえば誰よりも早く雨に気づくとか。
友達が髪型や化粧を変えたら一番に気づくとか。
いつもと何か違う、違和感にとにかくすぐ気がついてしまう。
周りの人の機嫌とか体調とか。機嫌が悪いな、と思ったら自分が何かしたんじゃないかって意識が持っていかれてしまって、自分の仕事が手につかなくなる。
嘘もお世辞も建前もなんとなく察してしまうので辛くなってしまう。思い過ごしだってあるだろうけれど、こういうのって大体当たってるから余計。


生きるって大変だな、って思ってたけど、わたしが気にしていきてることを気にしてない、鈍感に生きてる人の方が大多数だって知った。
なんでわかんないんだろうとか、普通こうするじゃん、ってわたしが思ってる基準は周りの情報を読み取りすぎた結果で当たり前じゃないってこと。

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