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【キンタマーニ】うまみ爆弾 菌コーヒー インドネシア バリ GLITCH COFFEE

珍名で有名なバリの地域。キンタマーニ。
グリッチでスイスのコーヒー屋さんMAME coffeeの豆が飲めるということでまた行きました。
このお店は日本人の深堀絵美さんがスイスのチューリッヒでバリスタ兼オーナーをされているらしく、ワールドブリュワーズカップで優勝したこともあるすごい人のお店だそう。
とにかく普段飲めないコーヒーが飲めると思って行きました。

というよりこのコーヒーが飲みたかった。キンタマーニ。口にしたいだけ感はあるけど。インドネシアのバリ島に位置するこちらの地域は地名だけは知っている人も多いかと思います。
インドネシアはマンデリンやトラジャ、コピルアックなんかもあっていろんなコーヒーがよりどりみどり。

バリ島のキンタマーニ高原のコーヒーは標高、環境が栽培に恵まれてるだけでなくて、無農薬で栽培かつ製法にもこってるということで、名前以外のところもなかなか興味をわかせてくれます。

今回のコーヒー、インドネシア バリ バトゥカン農園、製法はアナエロビックイノキュラント。また新しいの来た。嫌気性接種。

接種(せっしゅ)は、多くの場合、予防接種のことであるが、本来は種を植え付けることである。広い意味では、微生物学の分野で、微生物が繁殖可能な場所に人為的に植え込むことを表す。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/接種

酸素を与えない環境かつ、細菌を人為的に入れて発酵を促す。発酵にクエン酸を使うシトリックウォッシュドに近いものだろうか。


このコーヒーで接種されているのがクレブシエラ属と出芽酵母の組み合わせ。前者は水中や人間の口とかそのへんにいる弱毒性の細菌。後者はパンとかビールを作るイースト菌みたいなものらしい。専門性高くて詳しいことはわかりません。

これらをコーヒーと一緒にタンクの中で62時間。サイエンスな技術を持ってしてできたすごい特殊なフレーバーが堪能できるとのこと。


テイストノートも初めて見る文言だったのですが、これは海外在住の深堀さんなりの表現なのか、海外では逆に自然に言われてるのか。

UMAMI BOM, Dark Cherries, MELTED CHOCOLATE, ICE CREAM

おぉUMAMI BOM! 出汁のような日本人的な風味が感じられるとのこと、後ろの溶けたチョコとかアイスクリームとかもわけわからん。おもろ要素たくさんで飲んでみたさありありのコーヒーです。

この日のグリッチコーヒーでは変わった豆を他にも色々おいてたのですが、このキンタマーニと、お話聞いてて追加で飲みたくなったパナマゲイシャを注文。
各1000円/2000円。後者はまた書きます。エルパライソのアナエロじゃない製法のやつとかも惹かれたけど十分高いのでまたいつかどこかで出会えたらで。。。



香りは雲南のコーヒーに似た濃い感じと若干の発酵感。正直自分の好きな癖とは違うところにあると感じました。プーアル茶的な。


左がパナマゲイシャ、右がキンタマーニ


飲めばその印象もひっくり返りました。嫌なところはなくトロッと口で旨味広がる。果実味があるのとは違うクリーミーがあるんだけどキリッとした酸味もある。そうわかってみると香りもくせになる深み。浅煎りで苦味は少ないんだけど、ドシッとした味に仕上がってる。

さすがキンタマーニ。菌で濃厚独特な香り。うまみ爆弾。
癖あって美味しかった。


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