【読書日記】2/6 今日一日分大きくなった子どもたちへ。 「まるいちきゅうの まるいちにち/安野光雅」
まるいちきゅうのまるいちにち
安野光雅 +世界の8か国、8人の絵本作家 童話屋
この絵本は、見開きのページが8つにわけられています。上4面下4面の計8面をそれぞれの国の絵本作家さんが担当しています(アメリカはエリックカールさん、イギリスはレイモンド・ブリッグスさん、日本は林明子さんなど)その中央には無人島にいる少年タスケと犬テクレー(By 安野光雅さん)
ある年の1月1日、ロンドンのグリニッジ標準時0時。
8つの国のこどもたちの同時刻の様子を書いています。
1月1日0時 ロンドンのジェームス君は くまちゃんとぐっすり。
12月31日18時 シカゴのトム君はテレビを見てる
12月31日21時 ブラジルのツェくんは、凧を作っている
1月1日 3時 モスクワのアリョーシャくんは夢の国で晩さん会
1月1日 3時 ケニアのジョモ君 ぐっすりおやすみ。
1月1日8時 中国のカエカエくん 花火ぱちぱち。
1月1日9時 日本のアキさんは、晴れ着でこたつにはみかん。
1月1日10時 オーストラリアのベンくんたちは、キャンピングカーでおでかけ。
このような感じで3時間ごとのお正月の一日を追っていきます。
国ごとに、そのお国柄のあらわれたお正月のこどもの様子をたどっていくのも良いですし、ある時間の各国のこどもたちを同時に見てみるのも良いです。
タスケ君とテクレーの無人島からのSOSも楽しい。
そして、前文の「この本をみる子どもたちへ」という安野さんのメッセージが心に沁みます。
我が家のこどもたちは 寝ています。
トルコなどでは震災
ウクライナでは戦災
つらく くるしい 思いをしているこどもがたくさんいるでしょう
すべて きょう一日分大きくなった子どもたちのために、
そして、大きくなれなかったこどもたちもいることに
おとなの一人として、何をしたら良いのでしょうか。