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歴史・時代小説~いつか来た道~

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読書日記から歴史に関する本、時代小説などをまとめました
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#読書記録

【読書日記:補遺】6/28 葛飾北斎・日新除魔図

 昨日、葛飾北斎とその娘・応為の物語、「応為坦坦録/山本昌代」を読みました。  その中に…

【読書日記】6/27 たんたん、たんたん。「応為坦坦禄/山本昌代」

応為坦坦禄 山本昌代 河出書房新社 南から梅雨明けの報が届き始め、ふと見上げた空にはいつ…

【読書できない日記】6/22 人間って色々難しい。「鬼平」を極める

「鬼平」を極める 愛蔵版 TV鬼平犯科帳大百科  発行 フジテレビ出版 発売 扶桑社 昨…

【読書日記】6/19 追悼 平岩弓枝さん 「御宿かわせみ」

昨日、ラジオで平岩弓枝さんの訃報を聞きました。91才とのこと。 私は平岩弓枝さんの作品を…

【読書日記】6/10 私の好きな古典。平安少女も色々。「堤中納言物語」

日本の古典の中で源氏物語は殿堂入りなので除きますが、私の中で一位、二位を争うのが「堤中納…

【読書日記】1/4 仕事始め『日本永代蔵/井原西鶴』

新版 日本永代蔵 現代語訳付き 著者:井原西鶴,訳注:堀切実 /角川ソフィア文庫  早いもの…

【読書日記】1/5 この道はいつか来た道?『大名倒産 /浅田次郎』

大名倒産 上・下  浅田次郎 文春文庫 昨日1月4日は、各界で仕事始め。それぞれの長が年頭所感を述べる場面やその要旨が報道されていました。  その中でも注目されていたのは東京都の小池知事の「18歳以下の都民に1人あたり月5000円程度の給付を始める方針(所得制限なし)」と岸田首相の「異次元の少子化対策に挑戦」ということでしょうか。  岸田首相の「異次元」がどの程度画期的なのか分かりませんが、今までの少子化対策は、経済的支援に偏っている気がします。  経済的支援がありがたくない

【読書日記】1/6 武家社会の弱点。『武士の家計簿/磯田道史』

武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新  著者 磯田道史 新潮新書 「大名倒産 /浅田…

【読書日記】1/8新大河始まったけど。『はじめは駄馬のごとく/永井路子』

はじめは駄馬のごとく ナンバー2の人間学 著:永井路子 / 文春文庫  新しい大河ドラマ…

【読書日記】2/11 例年通り繰り返すことのありがたさ。「平安妖異伝/平岩弓枝」

 平安妖異伝    平岩弓枝 著  新潮社  卒業式でのマスク着用を巡っての議論がかまび…

【読書日記】2/21 霊感娘は猫と話す。「天狗風/宮部みゆき」

天狗風  霊験お初捕物控<二>  宮部 みゆき (著) 新人物往来社 我が家の猫の日特集第二…

【読書日記】 2/23 雅な都のお猫様。「千年の黙/森谷明子」

千年の黙 異本源氏物語  森谷明子 著  東京創元社 今日は天皇誕生日なので、宮中を舞台…

【読書日記】2/24 忠義の猫たち。「猫姫おなつ(五人女捕物くらべ)/平岩弓枝」

五人女捕物くらべ(上下)  平岩弓枝 著 講談社  勝手に猫本ウィーク5日目。今週は時代…

【読書日記】3/8ミモザの日、女性の歴史。「美貌の女帝/永井路子」

美貌の女帝 永井路子 著 文藝春秋 目の前に美少女が現れ、神秘的な眼差しで射抜かれるような鳥肌が立つ書き出し。後の元正女帝、氷高皇女が主人公の物語が始まります。 氷高皇女の母・阿閉皇女(持統女帝の息子・草津皇子のきさきで後の元明女帝)が受けた、夕占問。 この占いがどのような意味を持っているのか、物語が進むにつれて明らかになっていきます。 壬申の乱後の、持統女帝・文武天皇・元明女帝・元正女帝そして、聖武天皇への皇位継承。 それは、母系からみれば蘇我系の血脈が藤原系へと簒