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親は心配するのが仕事だよ。そして…

4月が始まった。…と一言書いてからもう何日が過ぎてしまっただろう。今日はなんと5月の24日。新学期が始まってから2ヶ月近くを経て、やっと今書ける気分になった。そのくらいバタバタ過ごしてたってことかな。
なんかですよ、この春は子ども4人のうち上3人が卒業と入学時期だったわけです。それぞれ不登校なり春に不安定になるなりという前歴がある方々。。もしかしたらこの春も色々あるかもしれない…。いやいや、もう色々あってもらっては困るんです!!笑。でも、なんもねえ思春期なんてないやんな、たぶん。だからこそ母としてはどーんと構えていこう、と思っていたんすよね。

でも、そうはいかなかった。ここで白状しよう。子どもたちの誰よりも不安定なのはオレだったよ、泣。これまで何年間か、子どもらのことで色々なやんで、色々学んで、先生とかいろんな人たちの力を借りながら経験して乗り切って、母は成長したつもりだった。もう大丈夫。ある程度何がきても、もしかしたら同じ悩みを抱えてる人たちとかそんな仲間を支えたりもできるくらい成長したかもなと思っていたけれども。ごめんなさい全部思い上がりでしたよよよ。
今後どうなるかとかスケジュールも何かと不確定な新年度に飛び込んでからというもの、子どもらは自分たちなりに一生懸命やっていた。その姿は軽く親の予想を超えた。うれしい。でも心配。子どもの様子に一喜一憂してしまう自分の心を隠しながら、おっかなびっくり送迎していた4月。やつらは5月になると自力で登校するようになった。成長のうれしさに涙が出る日もあったっけ。まあちょっと長男に関しては1.5倍速で動いてほしい気持ちはあるけど、笑
ここ数年じりじりと進んではどっと後退する日々を送ってきたから、この春の大変化にも身構えていた自分がいた。でも、思いがけなく色々が順調だった…そうなってくると、急に3年前の5月が思い出されてくる。今は高校1年生になった娘っこ①が中1のとき、突然学校に行けなくなり布団の上に座って泣いてた。わたしは誰よりも動揺しながら、小さな子どもをあやすようにして長女に靴下を履かせ、さあ学校に行こうと腕を引っ張ったりした。不登校の子どもへの対応として、すべてがまずかった。NG対応だった…それは後々になって学んでやっと分かったことだ。

子どもが不登校になったときのこと。この春に色々が落ち着いてきて逆に、あの時の景色と絶望した気分がフラッシュバックした。今はまあ、うまくいってる。でもあの時も、その日が来るまでは全てが順調だと思ってた。ていうことは今も、いつこのしあわせ気分が吹っ飛ぶか分からないということでもある。
わたしは急にすっごい怖くなった。子どもらの気分が上向くようにと食卓にいっぱいバラを飾ったり(バラの周りはプリントとかでぐちゃぐちゃだよ笑)、中学生になった娘っこ②には鉄分補給のためのチョコラBBドリンク(高い!!)を常備したり、ミネラル不足を恐れてマグネシウム多めの塩粒を一人一粒、手のひらに無理やり支給したりした。ちょっとしたきっかけで「学校いかん」ってなったりするから、不安定な様子が少しでも見えたらそこをカバーするように、色々友だちの方々に頼んで必死に根回ししたり…
しかしうちの子どもらが根回し通りになんか進むわけもなく、全員が至ってマイペースなのだった。例えば母が「あの部活いいなー」と勝手に入部を思い描いてしまってた部になどもちろん入ろうともせず、定期2ヶ月分購入してしまってる帰りのバスには乗ろうともせず、適度に「迎えきてー」だのアイス買ってだの、なんだかんだ言いたいことを言い、自分の思うようにやっている。

振り返ればこの子育て人生、ほとんど母の思惑通りになんかなっていないっす。しかし思い通りにならなかった今までのこと…学校に行かない長男と昼間に牡蠣を食べたり(他の家族には内緒)、長女と本屋巡りしたり、泣いたり笑ったり…などなど、いろんなことを思い出すと、それは相当すてきな時間だったと思うのだ。これでいい。これでよかったのだ。だからきっと、これからも子どもらは母の思惑の枠の外を、悠々と進んでいけばいいんだと思う。

…そやけどさ、ちょっとくらい思い通りになってくれればラクなんよね。ラクになりてえー!…という本音もあるにはありますよ、笑

ふと、むかし整体の先生に言われた「親は心配するのが仕事だよ」って言葉を思い出した。先生、本当そうっすね。
そして今わたしは思う。きっと安心するのも親の仕事だったんだ、と。親が安心してる様子は、たぶん子どもらにも伝染すると思うから。

心配したり安心したりしながら、これからもなんとかやってこう。大丈夫。だってこの頃ピラティスやってっから(強い心を作るには筋肉が必要かなって思って始めたのだ!!笑)

注…タイトル写真は本文と全然関係ないうちのハチくんです

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