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瘋癲な僕の兄貴は大概女子に嫌われる。

栃木県小山にいました。

兄貴のような親分のような長年お世話になっている方がはるばる高崎まで来てくれた自分の誕生日。

若者の街、高崎をサラッと流し、兄貴が先日知り合った方がお隣の前橋で飲んでいるとのことで前橋へ移動。

先日知り合ったというのも、終電間際の満員電車で若者二人組がグデングデンに酔っ払い、一人が車内で嘔吐してしまい、床を流れる嘔吐物を他の客に流れないように手を使って兄貴が堰き止め、介抱してからの仲らしい。

群馬大学近くの居酒屋で初めましての知り合いの方含め8人で盛大に飲み明かし、気付けばカラオケで朝を迎える。

数ヶ月前、お酒をよく飲みは酔っ払う兄貴が終電で寝過ごし東京から群馬県太田駅に深夜3時行き着いたらしい。

一見何もない太田駅前をフラフラ散策し、キャッチのお兄さんに自分から声をかけてはフィリピンパブで一人楽しく始発電車まで飲んでいたところ、横の席にいたSさんというお兄さんに、楽しそうだね、と声をかけられ意気投合し、そのあと何軒か御一緒させてもらったらしい。

早朝からSさんと飲みに太田へ行くぞ、と意気込んだのはいいものの、前橋から太田行きの電車、若者の飲み会で酔い疲れた身体で壮大に寝過ごし、気付いたら栃木県小山にいた。

開運の町、小山で天然温泉に入り、車で移動する距離を、天気も良く気持ちよくゆったり散歩した。

人に会いに行く、縁と縁の狭間を、渡り鳥のようにフラッと訪れる。

兄貴の後ろ姿、横に並ぶ姿を見て、毎度心に染みるものがある。



ポールスミスのカラフルマフラーで日常に彩りを、ハーモニカが奏でる音色で心の動きを、蜂蜜醤油の揚げ煎餅で暮らしの余裕を。

兄貴のプレゼントたちがしっかり呼吸をしているのが見えて聴こえてくる。

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