![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/23916180/rectangle_large_type_2_e19d218a6e96e7d2e2c48c90a967817d.jpg?width=800)
何が幸せかなんて分からなくていい。
「彼女、とっても素敵な人ですね!!」
仕事で一緒になった女性(会うのは2回目)がわたしのことをそう言っていたそうだ。
「ああいう女性が幸せを掴むんですよね~。」とも言っていたらしい。
褒められていることを人づてに聞くのは嬉しい。
でも、(果たして私は幸せを掴んでいるのだろうか??)という疑問が湧いた。
幸せって何よ?
*******
哲学者プロタゴラスが唱えた相対主義。
”人それぞれでしょ” ”その時々でしょ”で終わらせてしまってはいけない。
ソクラテスは”真理”を知りたいと願う熱い気持ちを持って生きよ言ったじゃないか。
ごめん、今のところ、わたしはどちらにもなれないんだ。
わたしなりに幸せな気もするし、本当の幸せはどこか遠くにある気もしている。でも、それでいいのかなと、浅すぎる哲学の知識をひけらかした頭でぼんやりと思ってる。
*******
今から20年近く前、わたしは、とにかく真理が知りたかった。そして、本当の幸せが分かるよといわれて進んだ先に思わぬ境地が待ち受けていた。結局失望してまた不安の中に突き戻された。(この話はいつかしっかり書こうと思っている。)
その経験以来、真理はこうだと決められない。
「わたしは、知った。」と思っていた時期の束の間の万能感はすごかったけど、今思えば優越感以外の何物でもなかった。
思想は ”そういう世界観が何か好きかも” くらいに留めておいた方が健全だ。
もっと健全なのは、幸せについて考えるより、幸福感に気づくことなのだけど。
*******
わたしが幸せを掴みそうな素敵な人に見えたのは、
『自分はすごく幸せだとも不幸だとも思っていなくて、何が幸せかはっきりと分かっていない』からかもしれないと思ったら、ちょっと笑えた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?