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トミヒコの幻影~奈良が巨大な湖河内が内海であった時、水に囲まれた聖なる山生駒を跋扈するトミヒコから歴史は始まる

見出し写真は、箕面市から遠望する生駒山
Facebookの投稿をまとめました。

「もののけ姫」のアシタカ
トミヒコの別名長脛ナガスネ、つまり足高

宮崎駿の大ヒット作、もののけ姫、の主人公アシタカの名前は、トミヒコ、トミの長脛彦の長脛に基づいている。ただ、時代設定は、室町時代末期、日本が統一を失い戦国時代へ向かう混乱期とする。しかし、物語は、歴史を超越した壮大なスケールである。

古事記日本書紀では、逆賊として蔑視される、トミヒコ。

しかし、古事記にも、日本書紀にも、神武がトミヒコに勝ったとは、一言も書かれていない。

それどころか、神武はトミヒコとの戦いに疲弊し、助けてくれと弱音をはく。

そこに飛来するのが、金のとび、である。

これを素直に解釈すると、金のとびはトミヒコの使者であり、お前は何者でありなぜ戦うのか理由を示せという、伝令である。

神武が天孫族の末裔であると明らかになったところで、ニギハヤヒからの国ゆずりがおこなわれる。

第二次国ゆずり神話である。

第一次国ゆずり神話のあと、天孫族は、なぜか国の中心には降臨せず、南西のはじっこに降臨する。私は沖縄の辺野古のクシタケと仮定している。沖縄最大の聖地クダカ島から、ク=亀の道をウキバル浮原をへて辺野古のクシタケへ到るアマ(海)の道。

そこで四代の、いわゆる日向神話のローカルな顛末が語られ、実はニギハヤヒという先輩が、ヤマトに先に降臨している、と知らされる。

話の展開としては、支離滅裂である。

なぜ、そんな迂遠な物語を作ったのか。

実は、トミヒコがあまりに偉大すぎて、それをいかに曖昧にするか、腐心したがためではないか。

トミヒコの影はあちこちに分散して語られているように思える。

ヒルコ=ヒルメ(アマテラス)の兄。

大物主

タケミナカタトミ

ヤマトタケル

四道将軍のオオヒコとヤマトトトビモモソヒメの、タケハニヤスの冤罪と、箸墓伝説。

どれも仮説である。時間をかけて考えたい。

もののけ姫、の音楽。久石譲

もののけ姫の時代設定は室町時代ですが、トミヒコは神武東征の最後の敵として日本神話に登場します。

私は神武は架空の人物と考えています。しかし、トミヒコとトミヤヒメの兄妹、ニギハヤヒは実在の人物と思います。

とりわけ、畿内トミの国の王、トミヒコは、原初ヤマトの最大の英雄とイメージします。

宮崎駿の歴史観のなかでも、トミヒコの存在感は巨大なものがあるのでしょう。

わが国の最初の歴史書を書いたのは、聖徳太子です。それは、古事記や日本書紀とはずいぶん違うものだったでしょう。

トミヒコたちがニギハヤヒ(大隕石)と名乗る男を、なぜ新たな王として受け入れたのか。

実際に大隕石を目撃し、それが西の彼方に消えてゆき、まるで隕石の神のごとく現れたニギハヤヒに心酔したのでしょう。

妹トミヤヒメをニギハヤヒに娶らせ、ミカシギヤ姫と名乗らす。

推古帝の名前が、ミケカシギヤ姫です。

ヤマトの原初の王女の名前を、推古帝は名乗った。

亀井水の太陽祭祀の山、生駒山の、石切神社上社のミカシギヤ姫の社の暗闇のなかで、聖徳太子が、亀井水、生駒山、そして古代トミの国に画いたヴィジョンが、焦点を結びました。

私は、ミカシギヤ姫の魂に抱かれて、泣いてしまいました。

古代トミの国。西の彼方に落下した大隕石。東シナ海文化の壊滅。災害難民としてのニギハヤヒ一行。東西の文化が融合し、英雄トミヒコの国は、ヤマトとなる。

もののけ姫、の主人公アシタカ、のモデルは、トミのナガスネヒコ、つまりトミヒコです。

神武神話は作り話ですが、神武の宿敵、トミヒコは、三世紀の実在の人物と考えられます。

神話と事実の境界に置かれた、歴史の主役であろう。その妹、トミヤヒメ=ミカシギヤヒメの名前が、推古天皇の尊称、ミケカシギヤ、の元であることから、飛鳥王権にとっての重大さが推測されます。

亀井水の朝日礼拝の展望する、聖なる山生駒。生駒の歴史の主人公は、トミヒコとトミヤヒメです。

トミヒコは、そのご、東国のえみし文化圏で、祖先神として伝承されていきます。

トミヒコを解明しないことには、ヤマトの歴史は語れません。

主人公は、トミヒコです。

大阪市上町台地の四天王寺亀井水
台地の頂上な水が湧く神聖な場所荒陵
そこに聖徳太子は四天王寺を建立され朝の太陽礼拝の水鏡となる亀形水盤を設営された
東の空を礼拝する正面にはトミヒコの山生駒山

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