原田マハ『本日は、お日柄もよく』

はい、ただ今読了ホヤホヤの本です。
母親と彼女が原田マハにハマっている(マハにハマる、ハハハ)影響で僕も読み始めました、原田マハ。
もう四冊目ですが、すごいな彼女は。
またおいおい前読んだ三冊についても書こうと思いますが、色んな世界観を作り出せる小説家だなと思います。
それに加えて、題材として扱うことに関して徹底的に調べ尽くしてるなっていうことと、言葉がおしゃれやけど飾りすぎてなくてスッと心に入ってくる感じ、すごい!!

「本日はお日柄もよく」は彼女の一番有名な本の一つかな?
内容は普通のOL(と言っても周りすごい人多すぎ)が周りの影響や縁で、日本ではまだ馴染みのないスピーチライターという職に就いて奮闘する物語です。

うーん、読書記録とは言ったものの、何を書けばいいんや?

まず、気に入った言葉。

「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。」
自然と涙が出ました。またこの言葉を発した場面が感動するんだなぁ。

次に気に入った登場人物。
それが和田日間足(かまたり)、通称ワダカマ
主人公のライバル的存在として登場するんやけど、実はめっちゃいいやつで、でもライバルぽい要素もあって、でもええやつで、かっこよくて、最後にはなんとね、主人公と結婚するという。
僕はけっこう疑い深く本を読む癖があるので、こいつはどうなんや?ええやつなんか?って最後まで思ってたけど、死ぬほどええやつやがな。かっこええわ、お前。

てな感じでなんのまとまりもないですが、ま、自己満やしええねん。

感想としては、
自分も人の心を動かしたり掴むようなスピーチをできるようになりたいなぁと思った。
やっぱり人の心を動かすには、小手先の言葉ではなく、ほんまに自分の思ってることを素直に、包み隠さず、でも分かりやすいやすい表現で話すっていう、とても沢山のテクニックが必要なんやなぁと。
あとは、やっぱり家族の大切さ。それはすごく感じました。自分の中の勝手なイメージやけど、俺がすごいなって思う人、この本の中でもそうやけど、皆家族の死であったり、何かとてつもなく悲しいこととか辛いこと、大変なことを乗り越えてる人なんやなと思う。俺はまだ家族も皆健康やし、これまでこれといった辛いことも経験せず人生生きてきたら、なんかそれを乗り越えた強さ、そしてその強さからくる優しさであったりがないような気がする。
もちろん辛いこととか悲しいことが起こって欲しいわけじゃないけど、俺がすごいなぁって思う人のように、この先何かそういったことが起きてもきちんと向き合って、それを強さに変えて、優しさに変えてそのあとも深みがある人間になっていけたらなって思いました。
それを中心人物である久遠久美今川厚志を見て思いました。

あとは、けっこう政治的な話が絡んでるので、自分もこれまでは全く興味もなかった政治についてもきちんと分かってないとあかんねんなと率直に思いました。
原田マハはきっと若い世代に政治に興味を持って貰う意味でもこの小説書いたんかなと勝手に思ったり。
でも政治的な内容をここまでわかりやすく、でもきちんと描いてる彼女は「さすが」の一言ですね。

てな感じで以上、『本日はお日柄もよく』の感想でした。

#原田マハ #本日はお日柄もよく #小説 #本
#読書 #自己満 #感想