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3pだけじゃない3の魅力とは?『勝手に〔推しブースターじゃなくても楽しめた理由〕を〔横浜ビーコルセアーズで分析〕してみた』

『3』

「3は魔法の数字」と呼ばれるくらい、マーケティング・フレームワークにおいて大切な数字。

心・技・体
ヒト・モノ・カネ
朝・昼・晩
守・破・離 などなど

マーケティング・フレームワークに留まらず、みなさんも日常的に「3」を活用しながら色んなことを説明したり、理解されているのではないでしょうか。

・・・・「3」という数字が実はとても重要です。・・・・
「2」や「1」では物足りなく感じ、「4」以上だと相手はいっぺんに把握できず、覚えきれません。また、「3」という数字は認知心理学においても重要な数字だといわれています。

“超速フレームワーク 大嶋祥誉 著”


今回は『3』を用いて”Bリーグ観戦の楽しさ”を実体験から分析し”法則”を導き出したいと思います。(試合の勝敗に依存しない要素)

■勝ち負け以外のエンタメ要素が、ビジネスの主戦場

広島東洋カープが球場を“ボールパーク化”させ、ファン拡大に成功したように、Bリーグでも試合の勝敗以外でどれだけ来場者に素晴らしい体験を提供できるかが重要視されいます。
特に来場者の満足度を高めたり、ライトファンや新規層を取り込むことが期待できるエンタメ要素(アリーナコミュニケーション、演出、パフォーマンスなど)に注力するスポーツチームが増えつつあります。

そんなエンタメ要素をビジネス的な再現性を高めるべく、汎用性のある”フレームワーク”や”法則”を、自身のBリーグ観戦体験(関東近隣チーム)を元に、導き出していきたいと思います。

■エンタメ度を構成する「3T」と「3Tの法則」


先に結論から。

試合の勝敗以外のエンタメ要素によって、”楽しい、また来場したい、ワクワク・ドキドキした等”感情の高まりの度合を”エンタメ度”としておきます。

エンタメ度は
「チーム」「地縁」「トレンド(定番)」の3要素で構成されます。

エンタメ度=楽しくて満足度の高い体験かどうか”は、
3要素それぞれの足し算(もしくは掛け算)によって決まる。と私は考えます。

「チーム(Team)」「地縁(Tien)」「トレンド・定番(Trend/Teiban)」それぞれ3要素の頭文字をとり
エンタメ度を構成する要素を「3T」
エンタメ度の高さを算出する式を「3Tの法則」
と名付けます。


■エンタメ度を構成する「3T」とは

●チーム(Team)
 選手、歴史、コンセプト、ミッション、ロゴ、バスケ との関連

●地縁(Tien)*無理やりw
 ホームタウンとの関連

●トレンド・定番(Trend/Teiban)*これも無理やりw
 今これから話題か、普遍的に人気か、進化が著しいテクノロジーも


アリーナで提供される(もしくは企画している)エンタメ要素が、「3T」それぞれと、どれくらい関連があるのか。という視点でチェックすると機能しはじめます。

エンタメ度を構成する「3T」

■エンタメ度の高さを算出する「3Tの法則」

エンタメ度の高さ=Team(チーム)+Tien(地縁)+Trend(トレンド・定番)

3Tの法則=エンタメ度の高さは、「3T」の足し合わせ
*どこかの要素がゼロならゼロになってしまうので掛け算ではなく、足し算にしました


この考えに至ったのは、川崎ブレイブサンダースのホームゲームに加え、サンロッカーズ渋谷、横浜ビーコルセアーズ、千葉ジェッツ、茨城ロボッツ、宇都宮ブレックス、アルバルク東京、それぞれのホームゲームの観戦体験の中で、特に印象深く楽しい記憶として残っているチームがあるからです。

◼️めちゃめちゃ楽しい「横浜ビーコルセアーズ」のアリーナコミュニケーション


何度聞いても楽しく、気が付けば一緒に口ずさんでしまう「横浜ビーコルセアーズのオフィシャルブーストソング」。
まだ聞かれたことが無い方は是非一度は聞いてみてください。

横浜ビー・コルセアーズ オフィシャルブーストソング
「We are B-CORSAIRS 2020-21 出港式ver.」/Eyes’

*横浜ビー・コルセアーズ公式Youtubeチャンネル

横浜ビーコルセアーズのホームアリーナ、横浜国際プールに行けば、毎回生歌を聞くことができます。
ヒーローソング風の歌詞と音楽で、大人であってもついつい一緒に歌いたくなります。特に、選手の特徴を交えて選手を紹介する歌詞(ラップ)は芸術レベルに秀逸。(動画・2分頃~)
全Bリーグチームバージョン作って欲しいです。

加えて、多くの人が知っている横浜の名曲に合わせた踊りと歌も。

「横浜ビー・コルセアーズオフィシャルブーストダンス「I Love 横浜」」

*横浜ビー・コルセアーズ公式Youtubeチャンネル

横浜ビーコルセアーズのアリーナコミュニケーションは、知恵と工夫によって作り上げられていて、とても楽しい。
アリーナで周りを見渡すと(アラフォー男性の)私だけではなく、老若男女ホーム&アウェー問わず、楽しんでいる方々を多く見かけます。

■ビーコルを「3T」&「3Tの法則」視点で分析

横浜ビーコルセアーズのオフィシャルソング・ダンスを「3T」を用いて整理すると、それぞれの構成要素と関連が高い内容がふんだんに盛り込まれていることが分かります。

“チーム” ◎
 ・
選手の特徴がコミカルかつ斬新に盛り込まれた歌詞
 ・チーム(選手)を鼓舞する歌詞
 ・チームコンセプト(海賊)を踏襲したチアの衣装
 ・チームコンセプト(海賊)を踏襲したマスコット
 *参考:CORSAIRS(コスセアーズ)は海賊達、海賊船団という意味

“地縁” ◎
 ・横浜=港町のイメージから乖離しない、チームコンセプト(海賊)を軸にした演出
 ・横浜市民に長く愛される歌(横浜銀蠅・I Love横浜)

“トレンド・定番” 〇
 ・ヒーローソングのような音楽(定番)
 ・知名度・人気度が根強い“横浜銀蠅・I Love横浜”も採用(定番)
  

<横浜ビーコルセアーズの「3T」分析>

「3T」それぞれの構成要素が充実し、それらの足し合わせの結果、総合的なエンタメ度が高くなっていると考えられます。

<3Tの法則>
Team(チーム)◎+Tien(地縁)◎+Trend(トレンド・定番)〇

横浜のエンタメ度が高い(楽しい)

■「3Tの法則」を転用、、、、頑張れ川崎

エンタメ度を高める「3Tの法則」、このフレームを用いると気づけることがあります。

例えば、横浜ビーコルセアーズのオフィシャルスポンサー「AOKI」パジャマスーツのプロモーションを観戦したときの印象。

オフィシャルソングを歌っているEYE’S(アイズ)さんが”パジャマスーツ”を着用し歌唱&ダンスを披露されました。
普段の横浜ビーコルセアーズのエンタメの一貫として受け止められると同時に、その様子から『AOKIのパジャマスーツは、歌って踊っても問題ないほど、伸縮性が豊かで動きやすいスーツなんだ。』と、ポジティブに受け止められました。

例え、スポンサーコミュニケーションでも「3Tの法則」がしっかりしていれば、充分エンタメとして成立することに気づかされます。

ひるがえって、推しチームの川崎ブレイブサンダースのアリーナコミュニケーションを思い返してみると、いまいち楽しみ切れないことがあります。


”SNSで今話題の方がゲスト来場するケース”を例に、「3T」に当てはめて分析・考察してみると、楽しみ切れない要因が明確になりました。


SNSで今話題のゲスト
=「3T」の中で「Trend(話題性)」が高い
一方、「チーム(Team)」「地縁(Tien)」との関連が乏しい。

観客としては「話題の人を生で見れてラッキー」と同時に「なんでこの人(川崎ファンでもなく、バスケ好きでもなく、川崎にゆかりもないのに)ゲストで来たのだろう?」と、純粋に楽しむことが難しくなる要因になります。

例:川崎ブレイブサンダースの”有名YouTuber”の来場を「3T」分析

チーム:△
  川崎ファン・特にバスケ好きでも無さそう
地縁 :△
  川崎にゆかりも無さそう
トレンド・定番:◎
  今YouTubeで人気

<川崎ブレイブサンダースの「3T」分析>

<3Tの法則>
Team(チーム)△+Tien(地縁)△+Trend(トレンド・定番)◎

エンタメ度が高くない(いまいち楽しみ切れない)

例えばこれが、

トレンド(Trend):今人気のYouTuberが
チーム(Team): 学生時代バスケ部(もしくはバスケ大好き)。今も趣味でバスケしている。観戦している。
地縁(Tien) :実は、川崎出身

となれば、新規来場者も既存ファンも、ゲストが来場した理由が明確に分かるし、ゲストを応援したくなる。
少なくとも「3T」の中で2つ以上の引っ掛かりを作っておく方が、良いと考えます。
実際に「はじめしゃちょー」が来場された時は楽しかった。
「はじめしゃちょー」は大人気YouTuberかつバスケ好き。「3T」の中で2つの要素で引っ掛かりがあります。

次回以降「3T」分析&「3Tの法則」を使って、川崎ブレイブサンダースのアリーナコミュニケーションが、より楽しみになるような妄想・提案をしていきたいと思います。

ではまた。

*「3T」や「3Tの法則」でBリーグやスポーツ関連のエンタメ度が上がると嬉しいので、拡げられる力のある方、拡げてください。
*仕事やまじめなことに、活用してみようと思われる方がいらっしゃればご一報いただけると嬉しいです

*記事中の写真は自身で撮影したものです
*記事中の図表は、パワポで作成したものです
*リンクや引用はオープンになっているものを使用させていただいておりますが、もし使用NGなどございましたら、お知らせください

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