無名のチャンネルが”月100万PV”超えるまで。自社クリエイター「八婆 BESTIES」
弊社にはグループリーダーというポジションがあります。このグループリーダー以上の役職者の男女比率は約50%が女性です。正確には数えてないですが、全社員でいくと女性の方が多いと思います。一般的な企業の比率に比べると高い水準になっています。これは意図的にと言うよりも、優秀な人を採用していった結果このような割合となってました。台湾総統の蔡英文に象徴されるように強い女性が多いという台湾の特性でもあるし、弊社の仕事内容によるものとも言えると思います。実際に粘り強さやホスピタリティなど多くの面で優秀な方が多いです。念のため補足しておくと、台湾はLGBT先進国で、弊社内でも性別がバラエティに富んだ社員構成になっていますが、男女比は身体的な面で換算した比率で数字を出しております。社内では国籍、性別関係なく活躍できる人が活躍する。そのような自由さもあります。
ちなみに弊社のクライアントである中国最大のLGBT向け社交アプリであるBluedが上場しました。日本進出のお手伝いで関わらせていただいたのですが貢献できたのなら嬉しいと思ってます。また上海CAPSULEメンバーの歐陽の粘り強さがBluedとの仕事になってるのがまたさらに嬉しく感じます。
そんなCAPSULEの女性社員の中には、クリエイターとして日々頑張っている子たちもいます。みなさん、「八婆 BESTIES」を知ってますでしょうか。CAPSULEの自社プロデュースチャンネルです。2017年12月からチャンネルが開始。2020年6月現在にはフォロワーは15.7万人。主に女性のライフスタイルに関する企画を中心に、新商品の紹介、最新コンビニグルメの紹介やチャレンジ企画など、一番ホットな話題を提供するチャンネルです。
今でこそ若者に大人気なチャンネルで、フォロワー数も順調に伸びていますが、ここまでにはたくさんの苦労と多くの時間がかかっています。元々は弊社の一般社員として働いていて、完全に一般人と何も変わらないステータスでした。ではどうやって無名からここまでチャンネルを大きくできたのか。それはチャンネルを引っ張って来た二人のクリエイターの努力、それを支えて来た周りの人達のサポートがあってこそでした。
米雪(ミシェル)の入社
八婆のひとりである米雪(ミシェル)は、台湾の女性で、非常に優秀で頑張り屋である彼女の入社は2016年12月でした。当初は社長の秘書として入社しました。最初は社長の埴渕が、弊社専属クリエイターの三原JAPANのマネージメントをしていたのですが、社長をサポートする内に米雪も三原JAPANのマネージメントを手伝うようになりました。米雪は入社直後から自分を限界突破させていきました。例えば、三原さんの撮影のために、慣れない日本語で温泉地に撮影許可を取りながら泣いたり。それでも食らいついて、芯が強いんだなーと個人的に感じていたことを覚えています。
その後CAPSULEでは、クリエイター事業が立ち上がり始めて、Buddy(YouTuberのマネージャー)第一号として三原さんのBuddyに。三原さん側で支えている時に色々感じることも多かったのではないでしょうか。それから会社としてのタイミングもあり、結果として彼女自身がYouTuberとして活動をし始めました。YouTuberとして活動していくことになった後も、改善を繰り返し、継続して頑張り続けたからこそ、ここまで大きいチャンネルを作れたのだと感じております。
陽陽(ヤンヤン)の加入
もう一人の八婆メンバーの陽陽(ヤンヤン)が加盟したのが2019年でした。実は八婆を結成してから、米雪以外にもチャンネルスタート当初には出演者がいたのですが、なかなか継続できませんでした。その後も良い人がなかなか現れず、米雪が一人で頑張っていた時期もありました。そんな中陽陽が選ばれました。米雪は陽陽と出会った時にビビビッと来たようです。一目見たときに、雰囲気がチャンネルに合っていると感じたようで、また、陽陽は人柄が良く明るい性格で、何より仕事に対して熱心で頑張り屋さんだったので、声をかけてみたんだそうです。実際に2人の相性は非常に良くて順調です。非常にファンからも愛されています。
八婆を進化させたReneの存在
ブレイクスルーできた要員のひとつとして、UUUMから出向してくれたReneの存在が欠かせません。2018年からCAPSULEに来てくれてから、ユーザーニーズによった内容や撮影にするなど八婆を進化させてくれました。Reneが八婆チャンネルに出会った当初は、再生回数もイマイチ伸びていない状態でした。当時の八婆は、大学生を演者として雇って非固定メンバーで動画を撮っていて、非固定メンバーだとファンがつきにくく、演者がチャンネルに専心しにくいという二つの問題がありました。
解決策として、まず初めに固定メンバー探しをすることになったのですが、中々社員もYouTuberも兼任してやってくれる良い人材が見つかりませんでした。そこでやりたいと言ってくれた米雪に任せることに。性格、オーラなどクリエイターに向いている素質があったのと、本人のやる気を買ってのことでした。次に目標設定。将来どうなりたいか、何を目指したいか、月どのくらいの再生数を目指したいかなど、明確な目標を設定することで、その目標を達成するのにはどうしたら良いか考え、企画内容や撮影方法も試行錯誤するようになりました。
それから米雪にすぐにファンが付き、3〜5ヶ月で月PV数が10万回を超えるように。また陽陽が入ってから二人でできる企画も増え、更にチャンネルとして成長。こうしたReneのサポートが、月PV数が2~3万回だった八婆チャンネルを、月100万PV数を超えるチャンネルに劇的に変えてくれました。まさに今の八婆に進化させた生みの親のような存在です。また、ファンを飽きさせないコンテンツを一緒に考えるだけでなく、クリエイター自身も飽きさせないよう、二人が楽しく、成長できるような環境作りも考えているところも流石だなと感心しております。これからも八婆を良い方向に進化させてくれるそんな存在だと考えております。ちなみにそんなReneは今ではCAPSULEの取締役として日々一緒に頑張ってくれています。
その他にもチームとして動いているので、八婆 BESTIESを支えるメンバーがいます。以前、スタジオメンバーとしてご紹介したTasha(ターシャ)も八婆をサポートしてくれている一人です。動画の企画撮影編集公開を行って、PDCAを繰り返し継続的に進化できていることに脱帽です。今は特に最近は企業とのタイアップ動画の依頼も増えています。八婆 BESTIESの場合は、タイアップ動画を制作しやすい構成になっているので僕らの予想以上に需要があり臨機応変に実施しております。
以前スタジオをご紹介した記事でTashaについて書いております。ご興味があればご覧ください。
YouTubeのリアルな厳しさ
YouTubeをチャンネルを始めてから急激にフォロワー数も再生数も増えるなんて99%はないです。あるとすれば元々有名人だったり、イケメン美女だったり、広告として動画を利用して再生数が多くなったのか、フォロワー数をチートで買ったかぐらい。八婆もチャンネル開始当初の99%のYouTuberと同じように、なかなかフォロワー数も再生数も増えませんでした。
僕はそこに非常にリアルさを感じます。僕自身プライベートでYouTubeチャンネルをやってます。始めた目的は、クリエイターの気持ちの理解を深めたかったからでした。僕自身は1,000フォロワーまで1年間かかりました。運良く突破できたのですが、辛い時には、八婆をロールモデルとして考えながら、モチベーションを維持して動画の企画撮影編集を継続していきました。なぜなら前述した通り、八婆もスムーズには伸びなかったから。そしてその八婆を近くで見ていたので僕にとってはリアルでした。八婆は今ではそんな時があったのを想像できないぐらい人気も再生数もフォロワー数も獲得できているわけですが。
この動画のPVは150万ほどまで伸びてます。率直にすごいですよね。台湾の人口が2,300万人ほど。15人に1人は見ている計算になります。
最後に。八婆という言葉はおしゃべり好きなおせっかいなオバさんという意味があります。二人が二人らしく軽快におしゃべりを展開し、ファンが定着していく。今後の成長が楽しみです。これからもそんな八婆をよろしくお願いします。
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最近はCAPSULEのHP以外にサービスサイトを制作しております。上記のこのサイト内ではPRチームや各部門のメンバーが記事を発信しているので、ぜひ読んでみてください。
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亀貝康明
台湾在住。
CAPSULE Inc.取締役。
主に中華圏やアジアを中心とした海外生活や海外ビジネスに関して発信中
プライベートでYouTubeチャンネルも運営しているので気が向いたら見ていただけると嬉しいです。
Twitter→https://twitter.com/kamegai_capsule
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