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余り歌シリーズvol.8「宇宙の珈琲」

何もない

マグカップの中の

透明な空間

それは宇宙

そこに火傷しそうな

熱いコーヒーを注ぐ



もしかするとあの宇宙

を覆い尽くすあの黒い

物体は私たちには寒い

空間だけれど

宇宙にとっては

あったかく黒い

コーヒーの雫の集積で

あったのかもしれない