幻想的な世界で
自らの死を厳しく無視する間
自然は自らの詩をのびのびと
歌っていることだろう
大夕焼け
あれは虫が哀しみに暮れた色では
ないのだ決して
それを聴くとき
人はそれに何を求める?
感じるままに聴いて感じるままに
美しいと叫びたくなる哀しみに
暮れた藍色の空を見上げて