ちょびっと長めの現代詩シリーズ「ビー玉」vol.8
冬のリビングにて
白い猫が日向ぼっこしているよ
尻尾ふりふりパタパタ ポンッ!
ポ・ポ・ポ・ポ・ポンッ!
天井から虹色のビー玉が産まれ落ちた
すぐさま落ちてきたビー玉目掛けて猫パンチ!
シュッ!シュッ!カッ!
ポンポン虹色のビー玉落ちてきて
赤・黄・緑ときどき青・紫その他色色
その辺の雪よりも綺麗な天井の空で
猫パンチは加速していく
どんどん床にビー玉溜まり
部屋にビー玉充満していく
ゴロゴロゴロ・・・
まさに今遊んでいる猫を
その大波で襲い掛かろうとしている
窓がパンパンパーン!
ドー!ドー!ド・ド・ド・ド~
ビー玉の波が静まり返り外に転び出る
猫はそれでも虹色のビー玉たちとじゃれている
冬の日差しが猫に降り注いだ
木漏れ日が眩しく
芝生に寝ころぶ
虹色のビー玉たちは
雪のように薄れキラキラと消え散っていった
猫は寂しくなってニャーと空を見上げた
外で日向ぼっこしていた僕に抱っこされて